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第12章 船上攻撃

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第12章「船上攻撃」をまとめました。
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記事一覧

カリブの女王  第12章 船上攻撃①

 モーガン率いる6艘のはしけ舟は、稲妻号から離れるなり、ゆっくりとスペイン船に向かって行…

よしとみあや
10か月前
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カリブの女王  第12章 船上攻撃②

 そのあいだも戦いは続き、双方の攻撃は益々激しなっていた。2隻の砲眼から熱風と煙が出てい…

よしとみあや
10か月前
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カリブの女王  第12章 船上攻撃③

 快速帆船の司令官は危険を察知し、落ち着いた様子で船楼にあった2門の大砲の向きを変えさせ…

よしとみあや
10か月前

カリブの女王  第12章 船上攻撃④

 負傷者のうなり声、火縄銃やピストルの発砲音、海賊たちの叫び声、スペイン人たちの「スペイ…

よしとみあや
10か月前

カリブの女王  第12章 船上攻撃⑤

 モーガンの指揮下にいた男たちと黒い海賊の元にいた男たちは甲板の真ん中、フォアマスト、メ…

よしとみあや
10か月前
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カリブの女王  第12章 船上攻撃⑥

「コルテスやピサロ、初期の支配者たちが、アメリカの気の毒な原住民たちに犯した虐殺の仇を討…

よしとみあや
10か月前

カリブの女王  第12章 船上攻撃⑦

「武器を降ろせ」モーガンは胸のところで腕を組むと大きな声で言った。「敵として来たんじゃない。休戦交渉しに来た」 「何が目的だ?」兵士の一人が尋ねた。 「リーダーと話したい」  バリケードの向こう側に隠れていた戦闘用帆船の中尉がさっと立ち上がると、イライラした声で尋ねた。 「誰の差し金だ?」 「黒い海賊だ」とモーガン。 「黒い海賊の副長だな?」 「名誉なことに」 「何が目的だ?」 「ヴェンティミリアの領主の名のもとに降伏を通告しに来た」 「黒い海賊に伝えてくれ。スペイン人は死ぬ