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第11章 海賊の一団

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第11章「海賊の一団」をまとめました。
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記事一覧

カリブの女王  第11章 海賊の一団①

 トルチュー島の海賊の中でも特に名が知れていたのがこの3人の向こう見ずだった。グラモン、…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団②

 ヴァン・ホーンはイギリス海峡、北海、ビスケー湾の風向きが悪くなったと、大西洋を渡り、ス…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団③

 一方、ローラントは初めスペインに仕えていた。海賊を相手に激しく戦い、海賊船を何隻も拿捕…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団④

 3人の海賊たちは黒い海賊に続いて架台に上り、モーガンと乗組員頭が続いた。  3人とも出身…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団⑤

「それはどういうことです、騎士殿」グラモンが尋ねた。 「つまり、わたしが先に行って要塞の…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団⑥

 黒い海賊は左舷の壁にもたれかかったままマリニャーナ号に向かうはしけ舟を眺めていた。もの…

カリブの女王  第11章 海賊の一団⑦

 翌日、稲妻号はユカタン半島の東岸に沿って進み、コスメル島を楽々と横切ってカトチェ岬に到着した。キューバ島に近いことから、沿岸水域でスペイン船に出くわす可能性がとても高かった。それで、稲妻号は危険が迫った時に、沖に出やすいようユカタン海峡の真ん中を進んだ。黒い海賊にとって、その水域で姿を見られないことが大事だった。稲妻号の本当の航路を疑われ、誰かがメキシコやカンペチェの海洋都市に知らせに走り、警戒することがないようにするためだった。  幸い、ユカタン海峡での航行は、敵と出会う

カリブの女王  第11章 海賊の一団⑧

「モーガン」しばらくして声をかけた。「わたしたちはあのスパイから遠く離れている。だが、わ…

カリブの女王  第11章 海賊の一団⑨

「もし逃げられたら? あの船がメキシコの海岸にたどり着くことができたら、わたしたちは計画…

カリブの女王  第11章 海賊の一団⑩

「海の男ども!」黒い海賊が続けて言った。「明かりを灯(とも)せ。わたしたちを追いかけてくる…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団⑪

「誰だ?」 「誰も答えるな!」黒い海賊が命令した。それからメガホンを口元に当ててあらん限…

カリブの女王  第11章 海賊の一団⑫

 快速帆船は最初の砲撃のあと、稲妻号を待ち受ける代わりにカンペチェの海岸に船首を向け、進…

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カリブの女王  第11章 海賊の一団⑬

 2隻の船は轟音を発し、機関銃と砲弾を交互に撃った。  快速帆船は稲妻号の2倍の大砲を備え…

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