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第14章 タミアワのラグーン

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第14章「タミアワのラグーン」をまとめました。
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記事一覧

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン①

 稲妻号は1日中、外洋を風上に向かってジグザグに進んだあと、夜の11時にラグーンの南端に、…

よしとみあや
6か月前

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン②

 カルモーとバン・スティラー、モコがオールを手にし、小回りの利くはしけ舟が動きはじめた。…

よしとみあや
6か月前

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン③

 はしけ舟が半分ほどラグーンを横切った時のことだった。カルモーが南の半島の北端の方に目を…

よしとみあや
6か月前

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン④

 砂州とマングローブの中に水路が開いているのが見かったので、はしけ舟はその中へ入っていっ…

よしとみあや
6か月前

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン⑤

 カルモーとバン・スティラーは獰猛な野獣の群れが飛びかかってくるんじゃないかと飛び起きた…

よしとみあや
6か月前
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カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン⑥

「カイマンワニだ」 「あぁ! こっちに来ることにしたってわけか!」 「2、3匹いますね」モコ…

よしとみあや
5か月前
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カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン⑦

「わあっ!」カルモーが驚いて叫んだ。「何が起ころうとしているんだ? あのワニどもは俺たちを嫌っているわけじゃなさそうだな」 「そうだな、相棒」モコが答えた。  鋭い叫び声が、続けざまに2つ起こった。別のカイマンワニが2匹、しっぽで激しく水を打つと、水路の真ん中に身を躍らせた。1番小さいワニが身を引いて、島を囲むマングローブに寄り掛かった。残りの4匹はものすごい激しさで互いに飛びかかり、口を開き、恐ろしい歯を見せた。怒った雄牛のように鳴き、激しくしっぽを振って、波を泡立たせた。

カリブの女王  第14章 タミアワのラグーン⑧

 2匹のカイマンワニは、大量に出血して消耗しているはずなのに、死に物狂いで互いを襲った。…

よしとみあや
5か月前
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