体験ダイビングの流れとインストラクターの頭の中

今日は沖縄本島で、船ではなく、ビーチから体験ダイビングをする際の流れと、その際インストラクターが何を考えているかをお話したいと思います!

そもそも、体験ダイビングって何?って方もいると思うので、その説明から。

体験ダイビングとは、ダイビングのライセンスを持っていなくて、
潜ったことがない方でも、短時間ダイビングを楽しめるダイビングメニュー
のことです。

ダイビングショップによって、流れは違うと思いますが、私がインストラクターとして経験していることをベースにお伝えします。


ゲストさんの所要時間は約3時間です。

まずは、集合場所に集まってもらいます。

そこで、申し込み書や病歴チェックの用紙を記入してもらいます。
特に、病歴チェックは紙に書いてもらうだけでなく、口頭でも確認します。

ダイビングの事故で、海で持病が発動してしまうパターンは結構多いので、慎重に確認します。

二日酔いや寝不足も要注意です!
正直、潜れはしますが、ダイビングで欠かせない耳抜きがしにくくなる可能性が高いからです。

また、当日飛行機に乗る方はダイビングができないので、そのチェックもします。

ゲストさんが必要書類を書いている間に、体型をさりげなくチェックし、合いそうなスーツ、ブーツを用意します。

体型をチェックする理由は、ゲストさんが使用する機材を用意する以外にもあります。

ダイビングは海に沈むスポーツです。

脂肪が多い人は浮いてしまい沈みにくく、筋肉質な人は、普通体型よりも沈みやすくなります。

したがって、ゲストさんを無事に沈めるために必要なウエイト量の目安をつけるために、インストラクターはゲストさんを見た時に、必ず体型をチェックしています。

いざ、記入が終わったら、施設内の更衣室でお着替えしてもらいます。

場所やシーズンによって、着替えにくい場所だったり、混んでいることがあるため、ダイビングをする日は、服の下に水着を着て行くことをおすすめします。

スーツに着替えたら、インストラクターがゲストさんにブリーフィングをします。

※ブリーフィング:ダイビングの説明

ブリーフィング内容は、体験ダイビングの流れから、必要なダイビングスキルの説明になります。

簡単に言えば、
これから潜る海がどんなところか
浅いところで練習して、慣れてから水中に入っていくよー
水中で魚に餌あげるよー
ダイビングの息の仕方
水中でのバランスの取り方
耳抜きしてねー
水中マスクに水入ったらこうしてねー
呼吸器に水入ったらこうしてねー
水中でのハンドサインでのコミュニケーション
緊急時の対応について

ざっくりこの内容を、丁寧に、ゲストさんの不安を取り除けるように、説明していきます。

ブリーフィングが終わったら、いよいよ機材を装着して海に入ります。

機材はタンクだけで約13キロ、その他にウエイトや他の機材も含めると15~20キロ近く装着するので、重くて大変です。

初めてダイビングする方は、心構えしといて下さいね(笑)

まずは、足の着くところで練習します。

スキルの確認が終わったら、水中に入っていきます。

ゲストさんにとっても、インストラクターにとっても、最初の難関は耳抜きです。

初めて潜るゲストさんでも、耳抜きしやすいように、ゆーっくりと水深を下げていきます

ちなみに、私がインストラクターなり立ての頃、最も難しかったことのひとつが、このゆーっくり潜降させることでした。

ゲストさんが緊張していて、息が上がっていたり、力が入り過ぎていたり、また、必要そうなウエイト量の判断がミスっていると中々沈めません。

逆に、ウエイトが重すぎたり、一気にbcd(ダイビング時に浮力調節をするジャケット)の空気を抜きすぎると、耳抜きが間に合わないスピードで、ゲストさんがズドーンって沈んで行ってしまうこともあります。

なので、慎重にスピードを調整しながら水深3mくらいまで行きます。

潜れたら、まずは着底して魚に餌をあげます。

潜降したらすぐに魚に餌をあげるのには理由があります

多くのゲストさんは、ダイビング前半は特に緊張していて、体がカチカチだったり、楽しむ余裕がないです。

なので、まずは魚に餌をあげることで、気を紛らわせ、リラックスしてもらうのです。

リラックスしてもらう方が、体の力が抜けて、ゲストさんのバランスを取りやすくなり、水中を引っ張って泳ぎやすい姿勢に導きやすくなるので、インストラクターとしても楽になります。

餌やりが終わったら、浅瀬(水深3~5m)をキープして、ゲストさんと手を繋いで水中を散策します。

この水深キープも簡単そうに見えて、すごく難しいです。

浮かず沈まずという状態を中性浮力と言うのですが、2人のゲストの手を繋いで泳ぎながら、全員の浮力調整をバシッと決めて、中性浮力をとれるようになるまで、私はかなり時間を使いました。

基本的に体験ダイビングでは1人のインストラクターが2人のゲストさんを見るのですが、1人のゲストが沈んでいきそうになったら、みんなで手を繋いで泳いでいるので、つられてもう一人もどんどん水深が下がります。
また、引っ張られることでバランスが崩れて、ゲストさんが水中でコロコロしだすってことが起こります(笑)

水中でコロコロするってどうゆうことやねん。ってなるかもしれませんが、綺麗なうつ伏せで本当は泳いで欲しいのに、左右で重心がズレると、どんどんタンクの重さに引っ張られて、海の中で仰向けになってしまい、元にもどれなくなるゲストさんもいます。

イメージ的にはひっくり返ったカメ状態ですね(笑)

こういったトラブルもよくあるので、ゲストさんの水深をキープして、泳ぎやすいバランスに導きながら泳ぐって、簡単そうに見えてかなーり難しいんです。

少し泳いだら、ダイビングをしない人でも知っているような魚を重点的に見せてあげます。

一番人気はニモですね!
カクレクマノミ!カクレクマノミではなくても、クマノミの仲間を見せると、大体のお客さんが「ニモだー!!」ってテンション上がってくれます。

水中の写真を20枚程度は必ず撮って、ダイビングを終わらせます。

海から上がる時は、海況によって危ないタイミングや場所があるので、ここもインストラクターの判断がとても大事になってきます。

おそらく、ゲストさん目線では、フィン外してもらって立つだけだと思いますが、実は、インストラクターはどこでフィンを脱がせるか、どこで、どの波の状況で立ってもらうかなど、複合的に考えてダイビングを終わらせてるんですよ!

ダイビングが終わったら、シャワー、お着替えに行ってもらい、その間に写真のデータをゲストさんのスマホに移します。

お着替えから戻ったら、データを確認してもらい、口コミを書いてもらい終了になります。

多くのゲストさんが、海に入る前と後では、私たちインストラクターに対して、心を開いてくれてたり、ダイビングに興味をもっていろいろ質問してきてくれます。

そういう反応を見ると、自分が好きな海の世界を見せてあげることができて、広げることができて良かったなーってなります!

また、ダイビングは命をインストラクターに預けて遊ぶアクティビティになります。一緒にダイビングをするっていうドキドキ経験をへて、信頼してくれたり、仲良くなれるって結構よくある現象なんです!
(これが男性インストラクターがゲストさんにモテる理由のひとつです。笑)

ダイビングは初めはきっと緊張しますが、その緊張の先には、今まで見ることができなかった世界が広がっているので、是非!みなさんも勇気を持ってダイビングしてみてください!

読んでくれてありがとうございました!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?