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幻代詩アンソロジーVol.2参加作品
迷ったときには心の声を訊け
心の中の宇宙は穏やかですか
心の中に風は吹いていますか
心の中は澄んでいますか、
それとも淀んでいますか
今、キミの心は開いていますか
それとも閉ざしていますか
心に光は射していますか
どれだけ苦しくとも
キミの魂が健全であるならば
きっと心の中に真実はあるから
迷ったときには心の声を訊け
相反するふたつというひとつ
たったふたつだけで
いいから
その中に
世界の総てを閉じ込めたい
真実はひとつだけ
ではないけれど
真理はそう多くない
ひとつ
ではないふたつ
そしてそれは
ほんとうはひとつだった
そういったものを
ぼくは探し求めていくんだ
Non Title
何も変わらぬまま此処に帰ってきた
いつでも星空は万人を受け入れてくれる
星空の下にいると
何も考えなくてもよく
同時に多くのことに思い廻らせる
無と有が同在する
それが宇宙
有るが無く、無いが有る
それが世界
静止しながら流れ
流れながら静止する
それが光
光の名は無限
未だ有限の概念から
飛び出せないでいる、無限
天命を全うする
すべてのものに必ずある、限り、有限
それを全うすることこそが
与えられた天命ならば
その苦しみも愛おしく
活ける糧とならんや
抗うことと委ねることを同時に
掴み取ることと受け入れることを同時に
成ることと在ることを同時に
相まみえるふたつのものが同在すること
矛盾こそが生なのだと
言葉を介して行われること
言葉を放つ側
放たれた言葉を受け止める側
同じ言葉を介していても
その両側でみえる世界は
同じではないのかもしれませんね
それぞれの
生命の熱量が
過ぎたときのぶんだけ
加算されたことば
永遠にその輝きを失わず
受け手の熟成という
加速器がさらなる上書きを量る
あなたがうみ
あなたのものであって
あなたがうみだしたものとは
もう、ちがうのかもしれませんね
言葉がそうであるように
意味する