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アバター面接で表現されるクラスターらしさとダイバーシティの可能性について

はじめに

この記事は「クラスター Advent Calendar 2020」の22日目です。昨日は@xyx さんの「ソフトウェアと言霊」でした。

クラスター人事のyanagiです。今回は先日ふとしたきっかけで公開した求人について考えたことを書こうと思います。

ふとしたきっかけ

この引用元のツイートがバズっていたので、これは採用広報のネタになる!と思ってすぐさま社内で「本当にアバターで面接してるんですか?」「候補者もアバターでも問題ないですか?」と確認しました。

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その結果出した求人がこちらです。公開から約10日で11エントリーとまずまずの反響です。

面接=顔が見えないといけないという固定概念

有名な「メラビアンの法則」によると、人の行動が他人にどのような影響を及ぼすかについて以下の研究内容が報告されています。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

つまり話す言葉そのものよりも、表情や身振り手振り、声のトーンなどから受ける印象の方が大きい場合があるということです。
(ちなみに話し方が9割と言われるのはこの法則の俗流解釈と考えられています。)
これを面接官の立場で考えると、候補者が面接で話す内容よりも、口調や話の早さなどの聴覚情報及び見た目から多くの判断を下している場合があるということではないでしょうか。

私はアバター面接を実施すると聞いたとき「見た目がわからないのに本当にその人のパーソナリティを判断できるのか?」と疑問に思いました。しかしながら、少し考えるとアバターだとしても口調や話の早さの聴覚情報は変わらず保持され、かつ逆にアバターの方が見た目としての視覚情報のインパクトは大きいのでは?と気付きました。
であれば、少なくとも(対面ではない)オンライン面接においてはアバターorリアルフェイスという差によって、伝わる情報量(Volume)及び伝わり方に違いはないのかもしれないと考えました。

バーチャルSNS「cluster」を運営するクラスターでの選考手法としての妥当性

アバター面接の求人に対してクラスターのPMが以下のようにツイートしていました。

「アバターだ!」
「かわいい!」
「まじでアバターだ!!」

これを見て私は率直にこう思いました。
多分、未だアバター面接を実施している人も企業も少ないからこそ、もしアバターで面接をした際の第一印象はお互いに「アバターだ!」ではないでしょうか?(もしかしたら社内からアバターMTGが当たり前だよっていう指摘があるかもしれないので、その際はこの記事を一部修正します)

誤解を恐れずに言うと、これはリアルフェイスでの面接において「爽やか!」とか「美人!」とかの第一印象に近いものかもしれません。

話を戻すと、弊社は「cluster」というバーチャルSNSを運営しています。cluster上では全員がアバターでコミュニケーションをとっています。また、クラスターでは全社MTGの一部もcluster上のバーチャル空間で実施され、上記のように社内MTGもアバターで参加するメンバーが多いです。

つまり、「アバターで面接に参加する=クラスターっぽい」という第一印象を与えることが出来るのではないか?と。
何となく言語化できない「○○社っぽい」という雰囲気。それをオンライン面接にアバターで参加することで伝えることが出来ると。

▼参考情報

アバターで伝えられない情報から生まれるダイバーシティの可能性

逆にアバターだと伝わらない情報って何でしょうか。

・肌の色
・性別(声で分かる場合もある)
・体型
・髪の色
・顔の造形

このような情報が削ぎ落とされているからこそ、本来の採用におけるダイバーシティをアバター選考によって実現出来るのかも?というのはちょっと進歩的すぎるというかポストヒューマニズムな考えかもしれません。

例えば、アバターでしか話したことがない人と初めて体験入社や入社初日に会うなんて面白いなと。
更に言うと今は週1日出社日があるので東京近郊の方しか在籍していませんが、5年後10年後、アバターでした話したことのない海外在住のエンジニアが在籍してる可能性も0ではないなと。

おわりに

念の為ですが、この記事で私はアバターの方が良いよね!と言いたいわけではなく、アバターでもリアルフェイスでも、どちらでも好きな方で面接に参加したら良いと思ってますし、自分が一番高いパフォーマンスを出せる方法で選考に進んでいただければと思います。

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