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ラブストーリーの新・金字塔ドラマ! ハマらずにいられない『ソンジェ背負って走れ』ドラマレビュー

2024年4月からtvNで放送され、2024年上半期の韓国ドラマの中でも、絶対に観て欲しいNo.1ドラマ『ソンジェ背負って走れ』について紹介します。

■『ソンジェ背負って走れ』とは?

2024年上半期の韓国ドラマの中でも見なきゃ!と思っていたのは、キム・スヒョンキム・ジウォン主演の『涙の女王』でした。もちろん毎週楽しみに観ていたし、Xでも考察や感想を漁っていた中、フィードの中に『ソンジェ背負って走れ』が面白い、ヤバイという投稿を多く目にするように。そして最終回が終わってから、韓国のみならず日本でもPOPUPストアができるほど大人気となっていました。
そんなにドラマ、見ないわけにはいきません!!
しかし、契約していないU-NEXT独占配信。契約するか否かを迷っていましたが夏季休暇中にイッキ見しようと思い、ついに開封したところ、これまでのラブストーリーの金字塔ドラマに追加したくなるほどの秀逸作で2日で完走! 唯一無二のキャスティング、中だるみのないストーリー、きれいな伏線回収っぷりで、私も沼民にもれなく仲間入りしています(笑)。
と前置きが長くなりましたが、『ソンジェ背負って走れ』の見どころを紹介します。

『ソンジェ背負って走れ』時系列まとめはこちら

■『ソンジェ背負って走れ』あらすじ概要

15年前の事故により半身不随となってしまったイム・ソル(キム・ヘユン)。2009年7月。世の中は61年ぶりに皆既日食に沸く中、入院しているソルに、新人バンドグループ「ECLIPSE」が出演しているラジオ番組を通じて、ボーカル リュ・ソンジェ(ピョン・ウソク)から電話がかかってきます。生きる希望を失っているソルはソンジェに悪態をつきますが、
「生きていてくれてありがとう。命があるだけでも幸いだと、そばにいる人は感謝してるはずです。だから、今日を生きて欲しい。そうすれば、いつか人生が楽しくなる日が来るかも。」
と静かに語りかけるソンジェ。その言葉に救われたソルは本来の明るさを取り戻し、それからはソンジェ推しに。
時は流れ2022年12月31日は、5年ぶりの「ECLIPSE」のライブ当日。ライブ前に用事が出来てしまい開演時間に間に合わず、途中でチケットも落としてしまったため、会場近くで音漏れを聞きながらライブを楽しむソル。ライブの帰り道、橋の上で電動車いすが動かなくなり困っているところに、推しのソンジェが目の前に現れます! 興奮も冷めやらない状態で家に戻りSNSにアップされた写真を見て喜んでいると、ソンジェ自殺未遂というニュースが。信じられないソルはソンジェの搬送先の病院へ急ぎますが、途中で自転車とぶつかり、オークションで競り落したソンジェの腕時計を川に落としてしまいます。濡れながらその腕時計を見つけると同時にソンジェが亡くなったと速報が流れ、泣き崩れるソル。
握りしめていたソンジェの腕時計のボタンを無意識に押していたソルは、気が付くと高校生だった2008年にタイムリープ。もともとソルが通う学校に隣接する学校にソンジェが通っていることを知っていたため、授業中であるにも関わらず学校を抜け出してソンジェを探しに行きます。そこには高校時代、水泳選手として頑張っているソンジェの姿が。。。
2023年1月の現在では亡くなってしまった推しソンジェの未来を変えるべく、ソルの奮闘が始まる…というストーリーです。

■『ソンジェ背負って走れ』見どころ

原作がweb小説の本作。『女神降臨』のイ・シウン作家が、イム・ソル役はキム・ヘユンを当て書きして書かれた脚本というだけあって、キム・ヘユン以外は考えられないほど、ソル役を見事に演じています。またピョン・ウソクもやっとやっとリュ・ソンジェという役に出会い、こんなに演技上手だった?と思うほど、唯一無二の存在感を放っています。
タイムリープを繰り返すほどに変化していく未来。正直、時間軸で見ると、どの過去に戻った? どの過去からの今? と混乱することもありますが、しっかり伏線回収してくれているのも見どころのひとつ。
そして、そうそうこういう終わり方を期待していたの! という視聴者を裏切らない最終回のエピソードも最近のラブコメの中ではNo.1と言っても過言ではありません。

■『ソンジェ背負って走れ』キャスト

顔がいいだけじゃなく歌も上手いなんて聞いてない(笑)

ソルが愛して止まない「ECLIPSE」のボーカルリュ・ソンジェを演じたピョン・ウソクパク・ボゴム主演の『青春の記録』のヘヒョ役の時は、顔はいいのにもったいないなーと思っていましたが、『力の強い女 カン・ナムスン』のシオ役ぐらいから、演技上手になってきたじゃん(上から目線ですみません)と思っていた矢先のソンジェ役。1話のライブシーンでは本当のアイドルかと思うほどオーラがあるだけじゃなく、歌の上手いこと!! OSTとしてもよく流れる『夕立』は切なく優しい歌声で、惚れちゃうこと必至。また高校時代のコミカルな演技も可愛らしく演じていて、アイドル ソンジェとのギャプに萌えます(笑)。

コメディからシリアスまで演じ分ける実力演技派女優

推しのソンジェの未来を変えるために奮闘するイム・ソル役を演じたのはキム・ヘユン。『Skyキャッスル』の神経質でプライドが高いイェソ役の時から演技が上手だなと思っていたし、『偶然見つけたハル』のダノ役では甘ったるい声で愛嬌を振りまいていて、イェソ役とは違った一面も見せくれました。共演したロウンイ・ジェウクとはプライベートでも仲良しみたいで、バラエティ番組『車輪がついた家』ではリアクションがとにかく可愛くて、今思い返してもソルそのものでした(笑)。

本作ではソル(160cm)とソンジェ(190cm)が並んだ身長差も絶妙で話題に。あんな屈託のない笑顔で見上げられたら、好きになってしまうソンジェの気持ちも理解できます。無邪気さ、切なさを見事に演じ分けるキム・ヘユンは、パク・ウンビンのような国民的女優になりそうな気がします。

■『ソンジェ背負って走れ』OST

本作は「ECLIPSE」の曲が収録されたOSTも大人気です。

そしてOST常連の10㎝(シプセンチ)は本作にも参加しています。『トッケビ』『愛の不時着』『涙の女王』などなど、名作ドラマには欠かせないシンガーソングライターのひとり。ちょっと鼻にかかった甘い歌声で、ラブストリーのロマンティックなシーンにピッタリです。

■最後に

私の推しはSHINeeです。冒頭の推しが自死してしまった。。というエピソードは2017年12月18日のジョンヒョンの訃報を思い出さずいはいられませんでした。ソルのように生きがいというほどではないにしろ、推しグループのメンバーが亡くなってしまったあの時、言葉では言い表せないほど悲しく、どうしようもない喪失感からしばらく曲も聞けないほどでした。
だからこそ推しの運命を変えるために奮闘するソルを心から応援できたし、まさかその推しが自分と縁があったなんて、誰もが夢見るようなストーリーでした。
もっともっと語りたいことはたーくさんありますが、今回はこの辺で終わりにしておきます。また近いうちに観終わった方だから楽しんでいただける記事を書きたいと思います。

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