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机に座ったままで小説のロケハンへ <小説執筆>

アイディア出しのこの時期は、制約なく自由にイメージをふくらませることが大事ですが、何も無いところから発想するのは、それはそれで大変です。逆に場所を決めて考えてみると良いことがあります。
具体的にこの物語はどこで進行するのかを考えると、その場所の情報によって想起されることがあり、イメージが広がるからです。

ネットの地図を見て、ストーリーの舞台になる場所を仮置きしてみます。
たとえば今、私が考えている小説には、野球とコンサートが出てきます。
仮にですが、私が住んでいる千葉県で「千葉 野球場」とネット検索すると、千葉ロッテマリーンズのZOZOマリンスタジアムがありました。

マップを見るだけでも、近くがすぐ海で、対岸が浦安。「モーターボートに乗ればディズニーランドまですぐだな、第三の事件はディズニーランドにしようか」などと想像がふくらみます。

次にコンサートで調べると千葉市蘇我スポーツ公園でジャパンジャム2022というフェスが毎年開催されています。その会場マップとタイムテーブルを眺めているだけで、犯人の行動が思い浮かんできます。

そしてZOZOマリンスタジアムと蘇我スポーツ公園が位置的にかなり近いことも分かりました。車で30分程度。これなら同じ時間帯に二つの場所を往復することも可能です。
考えていなかった筋が見つかりました。

Googleマップのストリートビューが使える

そこで次はGoogleマップのストリートビューで実際に(実際ではないですね。ネット上で)蘇我からスタジアムまでの道筋の風景を見ていきます。その間にある建物、風景、偶然写っている人物……、小説に使えそうなものがいくつもあります。

そしてスタジアムの正面まで到着すると、刑事が時間を気にしながら車を飛ばしてきた様子が目に浮かびます。パトカーのサイレンが聞こえるようです。いや、車に乗っているのは犯人かもしれません。

まだアイディアを固めずに、ゆるく、ゆるく

小説を書き始めることになったら、実際にロケハンに行くこともありますが、今の段階ではネットや地図上の情報で十分です。まだ固めるつもりはなくて、こういう場所ならこんな展開が考えられる、というあくまで空想の翼を拡げるための作業です。

もうしばらく、こんなことを繰り返していきます。

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