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読書のあれこれ

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読書記録、感想、次に読む本、おすすめ etc.
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記事一覧

『ミステリーを科学したら』

リアリティにこだわっていたら、面白いミステリーは書けない。 著者の言葉に、私は勇気づけら…

酒本 歩
20時間前
24

『東西ミステリーベスト100』からクイズ。東西のベストワンは?

『東西ミステリーベスト100』 ブックガイドとしてはもちろん、書評家の特別座談会など、読み…

酒本 歩
8日前
22

福ミス行きの電車で読む本

週末は福山行き(片道5時間)なので、万全の準備をしていかないと。 福ミス授賞式ですし、島田荘…

酒本 歩
1か月前
32

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム

この本を読んで、若い頃、書店を開きたかったことを思い出しました。 大好きな本を並べて、読…

酒本 歩
1か月前
21

『乱歩の幻影』島田荘司さん

この春公開予定の映画、『乱歩の幻影』は『網走発遥かなり』に同名の原作が収録されています。…

酒本 歩
1か月前
16

『一夜』隠蔽捜査10 読了

隠蔽捜査シリーズも10作目。 このシリーズのコアは、竜崎と他者との関わり方にあると思ってい…

酒本 歩
1か月前
16

『七回死んだ男』西澤保彦さん

これは何回目だろう…… 主人公と同じように、この小説の世界をまた反復してしまいました。 同じ内容なのに読むたびに新しい発見があります。 そして西澤さんらしい楽しい語り口調にまた引きずり込まれました。 私は『ブラッシュアップライフ』や『ふてほど』が大好きです。 「タイムループ」や「タイムリープ」という特殊な設定を存分に使いこなしているからです。 土台は同じでもその上に構築したストーリーにオリジナルがあるのです。「この手があったのか」、「ここまでやるのか」という驚き

萩原朔太郎詩集

ずいぶん昔、自分にも詩というものが書けるのでは、と言葉をいじくり回していたことを思い出し…

酒本 歩
3か月前
25

多和田葉子さん「韋駄天どこまでも」

『献灯使』が読みたかったのですが、収録されているこちらの短編も印象に残りました。 最初、…

酒本 歩
3か月前
17

『君のクイズ』小川哲さん

問題が読まれないうちに正解を答えてしまう。そのありえない謎が謎でなくなっていくのが、非常…

酒本 歩
3か月前
26

『逆転正義』下村敦史さん

どんでん返しがあると予告した上で、真相を隠してミスリードを誘う技に脱帽。 マジシャンが左…

酒本 歩
4か月前
12

繰り返し読んだ本とその回数

 私は 獄門島 横溝正史 6回(多分)でしょうか。 みなさんは何ですか? #最高に繰り返し

酒本 歩
5か月前
14

『欺瞞の殺意』深木章子さん

福ミスの先輩、深木さんの作品。 私が受賞した年に、お宅で開かれた忘年会に招かれたことを思…

酒本 歩
5か月前
11

伊集院静さん 『駅までの道をおしえて』

無性に読みたくなって再読。 「2ポンドの贈りもの」 タイトルの短編集の中の一編です。 伊集院さんの訃報があってから読むと、登場人物の病気に対する覚悟や家族の愛情が強く感じられます。 「2ボンド」の意味をどこにも書かずに終わるところが伊集院さんらしいなあと思いました。 合掌。