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バイオバランスとプロジェクトソイルは相性が良い話

プロジェクトソイルは粒が崩れてペースト状態になったら交換をします。ソイルは、全部交換しなければならないから大変ですよね。

お店でもソイル交換をしていますので、作業のしんどさはよくわかります。

崩れにくくする方法は、ないのかなと調べていたところ「ソイルの団粒化」というワードに辿りつきました。

プロジェクトソイルを団粒化させるには、バクテリアの働きが重要とのこと。
そこで登場するのが、バイオバランスなのです。

今回の記事では、プロジェクトソイルの寿命を長くする団粒化とバイオバランス(バクテリア)の関係について解説をします。

プロジェクトソイルをもっと長く使いたいな、というときに参考にしてください。

そもそも、プロジェクトソイルを交換する理由とは

プロジェクトソイルは粒が崩れてしまうと、ろ過能力が失われます。

その理由は、通水性が悪くなり酸素も行き届かなくなるため、有益なバクテリアが死んでしまうからです。

また、底面フィルター(プロジェクトフィルター)のスレッド(水の通り道)も詰まってしまうリスクもありますよ。
循環が滞ると、排出口からでる水量も低下します。水中の酸素濃度も落ちてしまうので、お魚たちにも悪影響を及ぼす可能性があるのですよ。

だからプロジェクトソイルは、粒が崩れてしまったら交換をする必要があるのです。

団粒化とは

生物の死骸が微生物による作用で、できた腐植物質と、こねって形を作れる粘土になる粘土鉱物が組み合わさったものを土壌といいます。

さらさらした砂状の土壌が丸い粒(団子状)になることを団粒化というのですよ。

団子状の粒を形成して、維持するには土壌微生物たちの働きが必要です。

その理由は、粘り気のある分泌物を微生物が出すことで土壌をカチッと固めるからですよ。つまり、分泌物が接着剤のような役割をしているのです。

ですので、団粒化を形成するには土壌微生物の働きが必要なのですよ。

※ソイルは人工的に焼き固めて、団粒化(粒状)された土壌です。

バイオバランスが団粒化を促進させる

バイオバランスは、土壌微生物の餌になる腐植物質(フミン酸、フルボ酸など)を含んでいます。

土壌微生物に餌をあたえることで、微生物たちの増殖を促し団粒化が促進されるのですよ。

土壌微生物が増殖(分裂)するときに排泄する分泌物(アミノ酸の一種)が、粒を固める接着剤の役割をするからです。

腐植物質の添加により、土壌微生物たちが活性化するので、ソイルの粒が固まるように結合していきますよ。

このようにバイオバランスには、土壌団粒化を促しソイルの粒を崩れにくくする効果もあるのです。

まとめ

ソイルの寿命は、粒が崩れてドロドロになったときです。

粒の形状を固めることで維持する団粒化を促進させるには、土壌微生物の力が必要不可欠。

バイオバランスを添加して、腐植物質を補給することで土壌微生物を活性化できます。ソイルの粒を崩れにくくしてくれますよ。

とはいえ、食べ残した餌や排泄物が、底(ソイル)に溜まりすぎのもいけません。通水性が悪化して、バイオバランスも行き届かなくなるからです。
ゴミが溜まっているときは、網で掬い取ってください。ミズカビ(病原)の発生を防ぐ効果もありますよ。

今回の記事は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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