青空文庫

青空文庫とは、著作権が消滅した作品や著者が承諾した作品を公開している、インターネット上の電子図書館である。私も、夏目漱石や太宰治の作品を読む際に、Kindleから青空文庫を通して無料で閲覧する事がある。非常に便利なサイトだ。

夕方、定期の更新をする予定があった為駅へ足を運んだので、その足で駅付近の書店へと入った。読みたい文庫本で溢れかえっていたが、近頃は300ページを超える程度の長編を読むことに対して、若干腰が上がらない気分であるので、薄い作品を手に取る傾向がある。そして、梶井基次郎『檸檬』と、川端康成『伊豆の踊り子』を購入しようと思ったが、例の青空文庫の存在をレジへと向かう際に思い出し、無料で読めるじゃないかと、購入をやめ、何も買わずに帰宅した。そして、いざKindleで無料購入、という時に私は驚いた。なんと、川端康成作品はまだ青空文庫に掲載されていなかったのである。そこまで古い著者じゃなかったっけか?と調べてみる。

どうやら2018年に成立した改正著作権法により、従来の著者没以降50年から、70年に変更されたそうだ。これに伴い、法改正がなければ2019年にパブリックドメインになるはずだった、1968年死去の著作者による作品の公開は20年後まで延期となった。

川端康成の場合も1972年没のため、今からおよそ20年後に公開となる。

仕方がないので、文庫本で購入したいと思います。


今夜は『檸檬』を読んで寝たいと思う。おやすみなさい。