黄金時代

あの時は良かった、と思ったことは、17年という短いのか長いのかハッキリしない期間の人生で、何度もある。

今がその時だ。新型肺炎の蔓延により得た2ヶ月の休校期間が今まさに幕を閉じようとしているのだ。日常のシステムが崩壊することほど恐ろしいことはない。2ヶ月といったが、2月中旬から春休みだったので、学校への登校をしなかった期間は4ヶ月ほどである。なんて長い休暇だろうか。

思い返せば、学校がないことにより友人に会えなかったり、部活動が出来なかったりと寂しい思いもした。しかし、たっぷりの読書時間が確保できたことや、筋トレやランニング、英単語学習の習慣化などは、その寂しさを超えるものだった。一日を全て自分の自由な時間に使えたこの期間は、まさに黄金時代であった。学生時代1の黄金時代だ。そう言い切れる。

いつだって黄金時代は、その時には気付かず、後になって初めて、「あの時は良かったな」とわかるものだ。黄金時代が現代であった試しはない。そういう意味なのだろう。もしくは、まだ見ぬ未来にのみ存在しているのか。

とにかく、今までのその期間は、黄金時代であったと言える。

そして今は、未来に存在する黄金時代が訪れることを祈るしかないのだ。



学校開始までに課題やらないといけないな。今日はもう寝よう。おやすみなさい