14:止められない自傷と他者依存
マガジン「人の形を手に入れるまで」の14話目です。まだ前書きを読んでいない方は、こちらからご覧ください。
初めて自死を明確に意識したのは高校生の時だった。母に首を締められたあの日から、自分の価値に疑問を持ったあの日から、漠然と抱いていた自死への憧れは現実感を伴った。
でも、同じく母からの教えで『自死はいけないこと』と刷り込まれていた私は、最後の一歩を踏み出すことができなかった。その代わりのように、私は自傷行為に耽った。
自傷行為と聞いて、多くの人は何を思い出すだろう。有