【企業】パナソニックHD 23年度3Q決算
はじめに
24年2月2日にパナソニックホールディングス株式会社の決算発表がありました。
気になる点を抜粋して記載しました!
※株式の購入を推奨するものではありません
※正確な情報は、元情報を確認してください
※ブログの内容は、今後変更される可能性があります
参考になるページ・動画
パナソニックHDの23年度3Q決算の概要
売上高21,809億円、調整後営業利益1,261億円、当期純利益1,108億円と、増収増益の好決算となりました。
売上高では、オートモーティブが顧客の自動車生産が回復したため増収したが、インダストリーでは中国市場の低迷・エナジーでは車載電池の国内⼯場の減産・減販により、減収。
営業利益では、エナジー北⽶の増販益や、原材料価格変動と売価反映のバランスの良化により、増益。
23年度連携業績の見通し
・23年度通期の予想は、売上高84,000億円、営業利益4,000億円、純利益4,600億円で23/10/23の公表値から変化なし
・前年比では売上高は増収(微増)、営業利益・純利益は増益となる予定
くらし事業の状況
くらし事業では、家電、空調、照明、電気設備や業務用機器など、家庭から店舗、オフィス、街にいたる様々な空間に対応した商品・サービスを提供しています。
欧州でのA2W(エア・トゥ・ウォーター)の需要の大幅悪化により見通しを下方修正した。※A2Wは、ヒートポンプ式温水給湯暖房機のこと。大気中の熱を利用して、住宅の暖房や給湯(きゅうとう)を行うエコなシステム。
A2Wについて、補助⾦の再開の動きやガス価格の動向などの要素から、 下期には市況の改善を想定していましたが、実際は、いずれの要素も 需要の押し上げにはつながっておらず、年間の総需要は⼤きく前年を下回る ⾒込みになります。
脱炭素社会に向けた流れから、⻑期的には成⻑する事業領域と考えており、 将来に向けた事業強化の取り組みは継続して実施します。
コネクトの状況
航空機や国内外のパソコン需要の取り込みより売り上げを上方修正しているが、利益は、中国市況の回復遅れのリスクを織り込み、据え置く。
サプライマネジメントソフトウェア(ブルーヨンダー)の強化に向けて、返品管理事業に強みを持つ英国Doddle社の買収が完了
グローバルでの競争⼒強化、成⻑加速に向けてサプライマネジメントソフトウェア事業の株式上場を引き続き検討
エナジーの状況
売上のみ上方修正します。(⾞載電池では、北⽶⼯場での増販、産業・民生ではデータセンター向け蓄電システムの増版)
車載電池では、2030年度⽬標はグローバル⽣産能⼒200GWhは変わらず。(2022年度末時点︓約50GWh)
米国カンザス州での新工場建設は、23年2月に建屋工事に着工しており、24年度中に2170セルの量産開始を目指します。
⾞載⽤円筒形リチウムイオン電池の供給先を追加予定です。(マツダ・SUBARU向けに関する中⻑期的パートナーシップ構築に向け、協議中)
4680セルは、24年度上期に量産開始予定です(和歌山工場)
おわりに
パナソニックHDの23年度3Q決算について気になった点を抜き出して記載しました。
パナソニックは下記の点に注目していきたいです。
持ち株会社制へ移行し、ポートフォリオ経営を進めており、今後事業の切り離しのニュース
A2W、車載電池などSDGに対応したエコな製品を成長領域と見ていますが、直近は各国の補助金が変化や顧客のエコへのニーズの高まりの有無などに影響を受けます。(車載電池の向上の稼働などが24年度からであることもあり、長い目でみる必要がありそうです。)
中国市場の影響を受けるため、中国市場の回復状況
以上
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