GLEAT 後楽園大会を客席で観て感じたこと 客席から感じることは大きかった
昨夜はGLEATに観客として行ってきました。楽しかったと言いたいところですが、楽しかったという前に学びが多かったです。興業としては良い興業だと思いますが、僕はヒャッハー!と楽しめるほどに急に客には戻れなかったです。
観客として切符を買っていくことで「客に戻って楽しめるはず」と淡い期待を持って後楽園ホールに足を踏み入れましたが、一度でも幕のあっち側に足を踏み入れた人は客席側に立ったとしても客には戻れない現実を突きつけられました。卵が一度割れたら元に戻らないのと同じです。
芸事とされるものをそれなりに見てきて、演者としても経験を積み重ねてきているだけに感度が増していて、切符をもぎられてからの客席までの導線から試合終了までのすべてで感じるものがありました。リング上や控え室とは違った客席からの目線は、いつも選手として感じているものとはまた違ったものが見えてきて、ただただ学びが深かったです。格闘技もプロレスも客席で最初から最後までパッケージで見るのは大事なことです。
今大会はYouTube無料配信もあるので、試合を見るだけであれば家のテレビで快適にそれも無料で観れますが、会場観戦でしか見えてこない観客込みの会場の雰囲気だったり、テレビでは映しきれない選手の動きや表情だったりを観て感じられるのは会場観戦にしかないので、会場観戦をした価値は十分にありました。会場に行ったからこそ見えてきたものは僕には確実にありました。コスパやタイパ全盛時代ですが、明らかにコスパもタイパも悪いであろう会場観戦でしか得られない価値があるのを知っているか否かはその人の生き方を左右する気がしました。無駄を愛するほど豊かなことはないと僕は思います。無駄にこそ幸せや豊かさがあります。まあそれはそれとして。
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