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ジョセフチェンさんが練習に来てくれた話 熱狂で練られた技術体系を得られるセミナー

今週の練習から岩本健汰さんがジョセフチェンさんを連れてきて下さったおかげで練習の質がグッと上がりました。ありがとうございます。写真を見れば一目瞭然で僕の周りは猛者ばかりで疲労困憊です。

岩本健汰さんの紹介と説明はここでは省かせていただきますが、日本格闘技史上初のグラップリング選手で、グラップリングの腕と知識に関しては日本国内で右に出る者がいない前人未到で未開の地をいく方で青木も練習で助けてもらっております。

ジェセフチェンさんの掘り下げて詳しいことはわからないのですが、ADCCのアジア予選で岩本健汰さんと競り合って(岩本さんの逆転勝ち)、米国の強豪グラップリングチームであるBチームで実力を認められている方です。グラップリング界では実力者なのはもちろんのことで、年齢が18歳の将来性を見て、アジアの超新星的な方なようであります。

ジョセフチェンさんの今回の来日は西の方で行われるMMA大会に「Gladiator020」でグラップリングの試合に出る目的なようであります。本来の主催の方に加えて、長谷川賢さんがルールのディレクションやらタレント発掘を一生懸命にやられていたり、池本誠知さんがスーパーバイザーとしてひょこっと出てきたり、懸命に取り上げているのが著名な格闘技ブログの高島学さんだったりで、つっこみどころ満載な味わい深い布陣を見て、心が躍ると同時に遠目から見物することを決めました。イベントの成功を心から願っておりますとしか言えないところであります。そう言えばオンラインでベットできたりするんでしたっけ。まあそれはそれとして。

ジョセフチェンさんが強いのは岩本健汰さんから聞いてはいました。ただ人が強いと言っていた系の話は格闘技業界お約束の「よいしょ」の類の話であることが多く、自らやってみるまで信用しないようにしています。今回は練習で組み合って、実際に彼が動く姿を見て、強いのに納得したのはもちろんのこと、技術体系とその相性に興味を持ちました。

と言いますのも僕の技量と技術体系では石黒翔也さんの柔術を軸にしたガードをパスガードすることはできないのですが、ジョセフチェンさんと岩本健汰さんは普通にパスガードをします。両雄がパスガードをするのを間近で見て、絶対のガードと絶対のパスガードの矛と盾が崩れる瞬間を見てしまい、相性はあるにせよ彼らの技術体系は凄いものがあると思った次第です。

岩本健汰さんは帰国した最近で全国でセミナー開催して技術を伝えています。セミナーだけではなく、技術解説の教則映像も竹浦正起さん率いるBJJLABで収録済でリリースを待つだけの段階なようで、これまた楽しみではあります。ジョセフチェンさんの技術体系と技術に対する考え方は岩本健汰さんと通じるものがあるにせよ、ジョセフチェンさんの理屈があると思うので1月29日に行われるジョセフチェンさんのセミナーは意味のあるでたののだと思います。僕はそこにちょうどプロレスの仕事が入っていて、練習でご一緒する際に彼のエッセンスを頂こうと思っております。まだ空きがあるようなので興味のある方はどうぞ。

何を今更の話ではありますが、練習をしていて最年長なのはもちろん、今回の練習では僕以外は10代と20代中盤です。できるだけ気を遣われないように接するようにしても敬意を持って接してくれるのは、敬意と気を遣われてしまう部分と似て非なるものとは言え、そこは近いものがあって、申し訳なく思う気持ちもありつつ練習してくれて感謝の気持ちです。

若い人の時代になっていて、世代が入れ替わっているのは受け容れつつも、自らの持ち場で頑張っていく次第です。若い世代が業界を作っていくのが健全だと思うし、そこに抗うことはなく、青木真也にしかできない創れないものを創っていくのが自分の仕事だと思っています。悲観していたり、諦めているように思われるかもしれませんが、諦めもなければ、まだまだ青木真也に期待していますので、ご心配なくです。舐められちゃ困ります。

ジョセフチェンさんと岩本健汰さんは練習が終わっても「ああでもないこうでもない」と技術練習をしていて、練習が終わっても練習をする体力はもちろんのこと、その熱量に圧倒されました。結局は上に行く人は狂っているし、努力を努力と思わない好きと熱狂が宿っている至極当たり前の話でありました。上に行く人は努力をしようとしていなくて、ただただ好きで熱狂しているだけなのです。

まあそれはそれとして。

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