見出し画像

地方セミナー 基本技術を丁寧に伝え残していきたい

日曜日に名古屋セミナーに行って参りました。

セミナーは毎回好評で外した経験はないのですが、今回のセミナーはいつも以上に手応えのあるものでした。やってよかったと感じる上に今後の自分の仕事の一つが見えてきた感じがしています。MMAの技術に関しては国内で僕と同レベルで体系化して言語化して教えられる人は見当たらないのではないかと思います。

僕が20年を超えるプロ格闘技生活の中で培ってきた技術と経験を伝え残していく活動は意味のあるものだと思っています。MMA(総合格闘技)は誕生した1993年から30年しか経っていない競技ですが、20年MMAファイターをやっているのはMMAの歴史の3分の2をプロ選手として現場で生きているのだから、MMAの生き証人と言っても過言ではないはずです。MMAは今は競技として成熟した段階ですが、それ以前の創意工夫ができる創成期を生きて経験したが故の知見と教養が備わっているのは他にはない僕の武器だと思いました。20年プロ格闘技と向き合って考えているって正気の沙汰ではない出来ないはずです。

最近は教える場面が増えてきているのですが、東京でも地方でも選手はそれなりに技術習得が出来ているし、技術の平均化が進んで打撃も組み技も満遍なく上手な選手が多い印象を持っています。今の選手は満遍なくできるようになって、それ故に武器がないとは老害トークではよく出る話ですが、僕はそうは思っていなくて武器がないのではなく、満遍なく出来るが故にひとつひとつの技術の洗練度合いが低くなって、結果として武器がなくなっているのだと見ています。要するに全体を見過ぎて個々の技術がおざなりになっているのです。基本技術の積み重ねが大技や最新の技に繋がっているので、トレンドを追ったり満遍なくやるよりかはひとつひとつの技術を掘り下げていったほうがいいと僕は思います。

ここから先は

847字 / 1画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。