俺が人生で初めて好きになった人の話

なんか最近、昔のことがすごくフラッシュバックのように思い出されることが多くてね。
なんでだろ・・・やっぱりトシのせいかな。
北九州の八幡に居た頃や、大学時代の沖縄に居た頃の事を、色々と思い出しちゃうんだよね。


その中でもやっぱり、俺が人生で初めて好きになった人・・・つまり「初恋」の相手やね、その人のことを思い出しちゃうことが多くてね。
今回はその初恋の話を書いてみようかなーって思ってます。

話は、俺が小学校6年生だった頃までさかのぼります。
ちょうど5年生から6年生に進級した、その始業式の日に、転校生が2人やってきたんだけど、そのうちの1人が、すごく可愛らしい女の子だったんだよね。
色白で丸顔の愛らしい感じで、動物に例えたらパンダみたいな感じ。
(実際、彼女は「パンダに似てる」ってよく言われてました)
有名人で言ったら・・・金メダルを取った頃のマラソンの高橋尚子に似てるかな。
(実際、高橋尚子がオリンピックの表彰式で金メダルかじるシーンが出たとき、すげー似てるって思った)
ただ最初は、ホントクラスメートの1人として接して、会話も普通にやってて、特に意識とかはしてなかったんだけど・・・。


ある日のこと・・・その子が何故か俺の夢の中に出てきたんだよ!!
それまで、クラスの友達とかが、ましてや女の子が夢に出てきたことなんかなかったんでね。
(よく出てきたのは、アニメのキャラとか・・・その辺がどんな少年時代を送ってきたかを物語ってるな(笑))
細かい夢の内容までは失念しちゃったんだけど、とにかくその子が夢に出てきたことは鮮烈に覚えてて・・・。
なんで彼女が夢に出てきたんだろ・・・って思って・・・。


そこからなんだよね、その子の事を意識しだしたのは。
それ以来、彼女と会話ができただけで嬉しくて嬉しくて・・・すごく舞い上がってましたわ(笑)
ホントそこから、学校行くのが、すごーーーく楽しくなってきたんだよね。
それまで、学校ってあんまり行きたい所じゃなかった筈なんだけど。


「学校あんまり行きたい所じゃない」って書いたのは理由があるんだよ。
実は俺自身が5年生の2学期に転校してきた「転校生」だったんだけど、そのクラスにはすごいいじめっ子が居て、いつもそいつにいじめられてたんで。
加えて、俺自身が当時すごい偏食で、学校給食もほとんど食えないほど好き嫌いが激しい子だったんだよね。
具体的には、肉、魚、パン、牛乳以外は殆ど食べれないって感じだった・・・。
もちろん野菜なんかもってのほか。
そういうトコロも、いじめの標的にされてたりしてたんでね。


ところが、6年生になってちょっと潮目が変わってきた。
5年生から6年生に進級するときって、特にクラス替えとかないんだけど、突然そのいじめっ子が転校していったんだよね。
そしたら、それまでいじめやらが横行していたクラスが、急にまとまり始めたような気がしてね。
加えて俺の激しい偏食も、クラスの仲間がみんなで必死に治そうとしてくれて・・・。
そのおかげで、俺の好き嫌いも段々と治っていったんだよね。
ホント、あれは今でもすげーーー感謝してる。
あの6年2組がなかったら、今頃死んでたかもしれん。
それくらいに思ってます。


話がちょっと逸れたんだけど、そういうクラス自体の居心地の良さに加えて、その彼女の存在もあって、俺は気づけば毎日学校に行くのが楽しくて楽しくてしょうがなかったです。
それこそ、日曜日の休みが惜しいくらいに。
(余談ですが、俺の小・中・高の頃は、まだ週休2日になってなかったんで、土曜日も午前中までですが学校はありました)
それと、クラスではいつも給食の時間に、「今日の昼休みは何をして遊びますか?」っていうのを決めるんだけど、このときにすごく大好きな遊びだったのが、「手つなぎ鬼」っていう、一種の鬼ごっこ。
ちなみに「手つなぎ鬼」がどんなゲームかは、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8E%E9%AC%BC

https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp/shidousya_handdemon.html
あたりに詳しく書いてあります。
俺らの場合は、最初から鬼は2人1組でやってたんだけど、その鬼の組み合わせで、彼女と組めたときは、それこそ天にも昇るくらい最高に幸せでしたね(^O^)


でもそんな楽しい日々も、小学校の卒業っていうのが迫ってきてね。
ウチの小学校の生徒は、大半が小学校の隣にあった中学校に進学してたんだけど、俺はウチの親の方針で、いわゆる「お受験」っていうのをやらされてね。
その隣の中学が、ヤンキーだらけの「ワル」で有名だった学校っていうのもあったんだけど、やっぱりエリートコースに乗ってほしかったみたいで・・・。
俺も仕方なく小学生でありながら受験勉強してたけど、心の中では、「彼女と一緒の中学に行きたい」っていうのが強かったね。
んで、受験の結果は・・・その受験した中学は2次選抜制で、1次試験は受かったんだよ。
でも2次試験っていうのが、なんと「抽選」!!!!!
で、クジ運の悪い俺は、その抽選に漏れちゃったんだよね。
でも、心の中ではすごく嬉しかったよ。
クラスの仲間と(全員ではないけど)、そして彼女と一緒の中学に行けるのがね。
卒業式では、ホントクラスみんな泣いてましたわ。
それくらい、最高の6年2組だったと今でも思うね。


そんでもって、中学に入り、彼女とは中1でも中2でも同じクラスだったんだよね。
そういう意味でも、すごく縁深い人だよなーって思う。
(実際、親同士が「また一緒ですねー」なんて言ってたこともあったらしい)
ただ・・・これは今の俺にも言えることだけど、俺ってホントにオクテな性格で、「好き」って言葉を言うには、それこそバンジージャンプするくらいの勇気がいるくらい・・・それくらい俺にとっては重い言葉だったんだよねー。
なんで相変わらず、会話できただけで嬉しいとか、そんな状態やったです。
そのうち、彼女も部活をやりだしたりしてたんでね。
ちなみに彼女は、スポーツも万能で、小学校の頃からバスケットボールをやってて、中学では全国大会出場、高校に入ってからは国体に出たとかって言ってたかな。そういうところは俺と真逆やね(笑)
んで、中3になって初めてクラスが別れたんだけど・・・それでも狭い中学の世界だったから、普通に友達としては接してたです。


んで、結局友達のままで中学も卒業し、高校は別々の学校へ・・・。
でも、中学の友達と集まるときには、彼女もよく来てて、そういう場でも会ったし、やっぱり御近所さんなんで、街とか電車とかで偶然会ったりしたこともあったけどね。
でも会ったときは、普通に会話してるつもりではあっても、やっぱりドキドキはしてたよ。


そして、高校も卒業し、彼女は地元の大学へ、そして俺は1浪してなんと沖縄の大学に行くことになったんだよね。
でも、八幡に帰ったときは、やっぱり友達との集まりで会うこともありました。
ただ、彼女には彼氏ができたって話も聞いたりしてね。
それ聞いたときは、「ああ、そうだろうな」と、そのときは思った。


でもちょっと心境が変わったのは、俺が大学3年になったときの、確か夏休みだったか正月だったか忘れたけど、帰省したときの友達との集まりで会ったときかな。


そのときに、一番ビックリしたのは・・・なんと彼女がタバコを吸っていたことでした!!!!!!!
これはすごい衝撃的やったです。
だって、俺の初恋の相手だぜ????
その人がタバコ吸ってんだぜ????


それは、それまでの俺の価値観をひっくり返す程の出来事でした。
それまで俺は、タバコを吸う女が嫌いだったんだよね。
でも、俺が人生で初めて好きになった人がタバコを吸ってるところを見て、そういう考えがひっくり返りましたね。
そういう偏見みたいなのは、すっかりなくなりましたわ。
そして、それは俺自身がタバコを吸い始めるきっかけにもなったんだよね。
日々の大学生活、そして卒業後の進路とかも考えないといけない時期でもあって、ストレスも溜まってたっていうのもあったんだと思う。
そこへもってきて、彼女がタバコを吸う姿を目撃してしまったことで、それまでせき止めてたものが、一気に崩れたような気がしてね。
気づけば俺もタバコを吸い始めてました(笑)


あと、それからしばらくして、また友達の集まりで会ったんだけど、そのときにいきなり、付き合ってた彼氏と別れたことを、涙ぐみながら話してました。
(ちなみに、「タバコはやめた」とも言ってたかな)
それを聞いて、複雑な気持ちにはなったね。


それからしばらくして、お互い社会に出て、彼女は福岡に居続けて、俺は関東に出てきて・・・それでも帰省したときには、相変わらず友達の集まりで会ったりはしてました。
それが他の友達が結婚とかしていく中で、彼女は結構長いこと独り身だったんだよね。ちなみにもちろん俺もだけど・・・。
そういう姿を見て、
「もしかして、俺のことを待っててくれてるんじゃないか?」
なんて、勝手に思い込んだりもしたんだけど・・・。


今から13年前の2006年の5月のゴールデンウィークのある日、友達から電話があって、彼女が結婚したことを知りました。
それを聞いた瞬間、俺の初恋は真の終わりを迎えたって思ったよ。
別に涙とかは出なかったけど・・・やっぱりすごく寂しい気持ちになったりしてね。


そういう意味では、彼女は節目節目で俺に大きな影響を与えてるんだよね。
やっぱり価値観や考え方とかもすごく影響されたと思う。
もう10年以上会ってないけど、今もそういうのが潜在的にあるんだなーって思ってます。


でも、今の俺の気持ちは、やっぱり彼女には幸せで居て欲しい、今が幸せならそれでいい、それだけだよ。
まぁ久々に会いたいなーって気持ちも少しあるけどね、それはもちろん友達としてね。


んでもって、これは確率的にはすごく低いことかもしれませんが、もし彼女がどこかで幸せに暮らしているのならば、この俺が書いた話が彼女の目に触れてくれるといいな・・・っていうのも少しあったりして(笑)
まぁ名前伏せて書いてるから、仮に目に触れたとしても、自分のことだとは気づかないかもしれんけどね(^^:)


というわけで、長々と書いちゃいましたが、ここまで読んでくれた皆さん、お付き合いありがとうですm(__)m

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