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江上治『一生かかっても知り得ない 年収1億円手帳』

人生を変える手帳の哲学がある。

私的要約

とてつもなく稼ぐ人たちには、共通する項目がいくつかある。
それは、
① 稼ぐ仕組みを知っている
② 稼ぐための行動を習慣化している
ということだ。これらは、ほぼ絶対的に共通していると言ってよい。
逆に、稼げない人たちは、
① 稼ぎ方がわからない
② 稼ぎ方のヒントを得ても、継続できない
ということだ。
まずは『稼ぐ方法、仕組み、やり方』を知ること、そしてそれを知ったら、『その方法を習慣化してしまう』こと。この2つの項目を達成しない限り、いつまでたってもダメなままなのだ。これらの2項目について、とてつもなく稼いでいる人たちは徹底的に『手帳』を活用し、考え、脳に、身体に染み込ませている。つまり、彼らにとって『手帳』とは、『稼ぐための武器』そのものであり、さらに言うと、『手帳』とは『私たち(持ち主)自身』なのである。自分の手帳に『目的思考』がなければ、私たち自身にもないということになる。『手帳』は決して外に存在するものではなく、『手帳』の強みも弱みも、私たち自身の強み、弱みなのだ。強い『手帳』を作れば、それはそのまま、私たち自身を強靭なものにしていくはずなのだ。『手帳』とは、未来を拓いていく大いなる武器なのだ。

教育×読書

この書に書いてあった、『1ページ目からすべての成長は始まる。』という言葉、これはかなり共感した。異次元に稼ぐ人たちは、手帳の『見返し』と呼ばれる1ページ目に経営理念を墨書きした紙を貼り付けたり、今年の目標を書いたり、近々建てる予定の自社ビルの模型写真を貼ったりなど、今一番大切だと考えている言葉やイメージ(写真、絵)を掲示している人が多いらしい。それは、1ページ目はページを探す労力が全然要らず、無意識にそこを開くことができる特別の場所だからだ。私は、積上型手帳の1ページ目には、今年の行動指針を書いてある。そして、逆算型手帳の1ページ目には、感謝の言葉を書いてある。裏の1ページ目には、私の座右の銘である『敬天愛人』が書かれてある。これは、毎日何の検索もなく開くことができるため、目を通すことが習慣化できるからである。忘れたくない行動指針、忘れたくない感謝の気持ち、これらを日々確認することで、習慣を乱さないようにしているのだ。そして、これを教育に転用させるとなれば、受験生については、私は日々の学習のノートの1ページ目に志望校の写真を貼れば良いと思う。目標などでももちろん良いのだが、目標+志望校の写真がベターだろう。それは、文字からだけでなく、具体的に写真からイメージが膨らむからだ。その学校に通っている自分を具体的に想像し、それに向かって行動を積み上げていくことが、合格へとつながっていくのだろう。
目標を達成するための第一条件は、立てた目標を忘れないことだ。
忘れているわけではないが、行動が伴わない、他のことを優先してしまうのも、結果として、自分の気持ちを忘れてしまっているのと一緒だ。
1ページ目を使うことで、日々目標に目をやり、ブレない強い自分を作っていくこと。行動を習慣化していくこと。これこそが、夢をつかむために必要なことだ。

私的感想

目的を見ず、目標だけを立てて追いかけるだけでは疲れるだけだと書いてあったのがすごく印象的でした。目標とは、ゴールから逆算されたマイルストーンであるはずのもの。それを忘れてしまって、ただやみくもに自己研鑽と称して、自分の『人生の目的』に見合っていない目標をいくら通過したところで、それは大きな海を漂流しているだけなのでしょう。
私も一時期、迷走していた時期があり、ただ闇雲に指導できる教科を増やそうとがんばっていろんな教科を勉強していた時期がありました。今は結果的にそれが目的につながったので、とても良い経験だったと思っていますが、その当時は本当につらかったのを思い出しました。誰かに言われてしたわけではないのに、独り相撲で疲れてしまう、意味のわからない日々でした。そんな日々があったからこそ、こうして今があるわけですが、その当時にこの本に出会えていたら、また違ったのかもしれませんね。
尊敬している方が読まれていた本だったので手に取ってみましたが、やはり素敵な本でした。ありがとうございました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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