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村松大輔『時間と空間を操る「量子力学的」習慣術』

私的要約

この瞬間もあなたから『粒』と『波』が飛んでいる。
私たちの体は、素粒子と呼ばれる目に見えないくらい小さな粒からできている。量子力学とは、この『目に見えないほど小さな世界』を解明するための学問である。
素粒子は、『粒』でありながら『波』の性質も持っており、私たちの感情や意識もフォトンと呼ばれる素粒子からできている。
つまり、うれしい時には『うれしいフォトンの粒』と『うれしいフォトンの波』が同時に出る。この発した粒や波が周囲にも影響を与える。例えば、すごくうれしそうな人と接すると自分までうれしくなったり、眠そうな人と接すると自分まで眠くなったりするなど、これらはその人が出したフォトンが周りに影響を与えることで起こっていると説明できる。
フォトンにはそれぞれ振動数(周波数)があり、『ポジティブな感情』であるほど、振動数(周波数)が高くなる。ネガティブな振動数(周波数)の波からは、ネガティブな物質化が起こり、ポジティブな振動数(周波数)の波からはポジティブな物質化が起こる。
フォトンの振動数(周波数)は互いに影響を及ぼしあうが、ポジティブな感情ほどフォトンは強く濃く伝わるため、これまで古今東西の成功者たちが判で押したかのように『強く思ったことは現実化する』と口にしてきているのは、彼らが『強い思い』を持ち続け、粒と波を発し続けた結果、それが周囲に影響を及ぼし、形となって現れたと考えられる。
このように、目標を達成するには『目標達成に対する強いポジティブな思い』を持ち行動し続けることが大切になるが、空間が悪いと、どんなに努力しても目標は実現化しにくい。(例えば自分が赤になりたいと思っているのに周りが青や紫ばかりだと赤にはなりにくい。)
空間には空間のフォトンがあり、私たちが思う以上に私たちは空間と共振する。神社や森の中で、心がスッキリしたりするのは、神社や森の振動数が高いからである。
なので、目標を達成したいのであれば、私たち自身が神社のような振動数の高い空間を作ってしまえばよい。
振動数の高い空間を作りたければ、『心を整える』という視点から考えると良い。
1.音楽:落ち着く音楽を空間に流す。
2.植物:空間に、観葉植物などを置く。
3.祈り:空間で、祈りを重ねる。
4.感謝:毎日使う道具に感謝する。
これらのことが振動数の高い空間を作るのに効果を発揮する。中でも『感謝』『祈り』のフォトンは最高振動数の祈りになるため、場の振動数を整えるのに最も効果を発揮しやすい。
このように、私たちの人生を決めるのは、私たちのメンタルの状態であり、良いメンタルのフォトンで振動数を発することこそが目標達成に向かう力となっていく。
そのため、まずは自分を認めること。そして感謝の気持ちを忘れずにポジティブな感情を持てば、おのずと目標達成への場が整っていく。そういった視点から『行動』や『習慣』を整えていくことこそが、『量子力学的』習慣術である。

教育×読書

私には、生徒に対して心がけていることがある。
それは、生徒に対して否定的な言葉(ネガティブな言葉)を投げかけないことである。
もちろん、やるべきことをやらないことは叱る(できないことはこちらの指導不足ととらえるので叱らない)が、原則としてネガティブな感情で終わらせないことを心がけている。
これは、私が『生徒は自分の行動の鏡写しの姿』だと思っているからだ。
私は、驕っていると思われるかもしれないが、私のかける言葉すべてが生徒を作っていっていると思っている。
それはもちろん、親御さんや学校の先生、友達からの言葉ももちろんそうなのだが、その中の一人に自分が入っていると考えている。
ポジティブなワードをかけ続けることで、本人の自己肯定感が増し、それで生徒自身が自ら考え、育ち、成長していってくれたらいいと思っている。
だから私は例え受験生がE判定の模試結果を持って帰ってきても、それに対してネガティブなワードは吐かない。
現状の分析、なぜE判定なのか。
改善する余地はどこにあるのか。
生徒の気持ちをつぶしても意味がない。それは勉強しなくなるだけだ。
だから、私はその子の判定がどうやったら上がるかを徹底的に分析し、フィードバックする。
それこそが、私が生徒を預かる責任だろう。
私は知らぬ間に、ポジティブなフォトンを発していたのだと改めてこの本を読んで実感した。
生徒に投げかけるアファメーション(肯定的な言葉)が、彼らの後押しをし続けてきたのであれば、これ以上塾講師冥利に尽きることはない。今後ますます続けていきたいものだ。

私的感想

大学時代に量子力学をかじった身としては、メンタル的、スピリチュアル的なものと量子力学のどこに接点があるのだろうと興味本位で手に取った本でしたが、とても楽しく読ませてもらえました。
世の中、身の周りにある学問は学びやすいように、理系、文系、さらにその先社会系や理工系など細分化されていますが、こうやってつながっていくことを考えると、元をたどれば1つのこと=1つの粒(素粒子、フォトン)なのだろうなというのを改めて感じています。
世の真理などは何もわかっていない私ですが、一言声を大にして言えるのは、
『アファメーション最強!』
ということです。
ただし、思い、祈るだけでなく、その思い、祈りに伴う行動、努力をしっかりしていかないといけないことだけは忘れずにいたいと思います。

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