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小池浩『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ』

僕は知ってしまったんだ。ドSの宇宙さんがカンニングしていた『秘伝の巻物』に、トンデモナイ『この世のカラクリ』が書かれていたことを。

私的要約

3部作の1冊目、『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』で紹介されていたような、人間が地球に来た理由や行動していく意味は、本来人間は知ってはならなかった。映画の主人公のように、それを映画と知らずに行動し、堪能し、エンディングを迎える。それに大満足して人生のドラマを全うする。その方が面白いからだ。
しかし、昨今の地球では、人間の危機回避能力が飛躍的に上がり、心のしくみが複雑化しすぎてしまっているため、ビビってしまい、単純に行動を楽しむことができなくなってバッドエンディングに辿り着く者が増えてしまっている。
そのため、宇宙は人間を『育てなおす』ための再教育プログラムを作った。
人間界には、様々なネガティブを引き起こす5つの『カラクリ』がある。
① 願望実現のカラクリ
② 悩みのカラクリ
③ お金のカラクリ
④ 人間関係のカラクリ
⑤ 人生という時間のカラクリ
これらの『カラクリ』を解き明かして、人間を教育する奥義が書かれてあるのがこの書である。人間がどんな性質を持ち、どんなことにつまずき、そのときにどんな指導をするといいかを、宇宙が蓄積してきたデータをひもとき解明した『どうしても人生を大逆転させたい!
』とオーダーした者にだけ発動されるのが、この『人間再教育プログラム』である。
宇宙は、この書に書かれた奥義に沿って人間を育てなおす。
この書に書かれてあることは、人間にとってはいわば、『あらゆるネガティブをポジティブに変える奥の手』と言えるものなのだ。

教育×読書

この書には、まず、『スピリチュアル』や『引き寄せ』の落とし穴が書かれてあった。見えない世界に寄りかかり、自ら動くことを放棄することは決して、『スピリチュアル』でも『引き寄せ』でもない、と。結果を出している人間は、必ず、地に足がついており、その足で行動し、何かしら発信している。つまり、決してパワースポットに出かけて『ああ、これで人生が変わった』となんとなくいい気分になることに意味などないのだ。
そして、『悩みぐせ』について書かれてあったこともとても参考になった。
『悩みぐせ』とは。『人生の貴重な時間を悩むことに使うくせ』のことである。人間は悩むことで『行動しない理由』を得ている。人生を悩みに使っている以上、行動せずにすむからだ。人間が、『悩みがつきない生き物』なのは、ネガティブなほうへと引き込まれやすいからである。人は行動していない時は、たいてい悩んでいる。それは、行動しなくてすむからである。しかし、行動しない限り、願いはかなわない。そう知っているのに行動しない。行動しないから、願いがかなわなくて悩む。悩むから、また行動しない。結局は、行動しないからミラクルは起きない。このような負のスパイラルに入ってしまうのだ。これを打ち切るためには、悩んでいる時こそ『行動する』ことである。生徒の中には、行動(=勉強)もせず、いつも進路について悩んでいる子がいる。その子が動きたいのに動けないとしたら、その理由は全て自分自身にあると教え、自分と会話する時間を作らせないといけない。何が心のブレーキになっているのか。思考では『やりたい』と思っているのに心が『絶対ダメ』と留めているものに注目させてやることが大切である。
この書は、『人間の再教育プログラム』とされているだけあり、私たちの教育者としての心構えも説いてくれている。ぜひとも正しく理解し、行動に移していきたいものだ。

私的感想

三部作最終巻、宇宙さんの教えは今回も響きました。
その願望は、『そう思われたいのか』それとも『そうありたいのか』を常に意識すること。これは大事だと思いました。例えば、『お金持ちだと人から思われたいのか』と『自分がお金持ちでありたいのか』は全く違うということです。人間の心は、個体差はあれ簡単に嘘をつけるようにできています。『お金持ちだと人から思われたい』だけなのであれば、宇宙にオーダーしたとしても行動が伴いません。本気で目的地を決めない限り、つまり、『自分がこうなる』というのを本気で決めない限り、行動しようとしても『心がストップをかけてしまう』ということです。
私も行動が伴わないことがよくあります。それは、自分の心がストップをかけているのだなというのがよくわかりました。目標を立てるのであれば、『自分がどう思われたいか』ではなく『自分がどうありたいか』を大事にしなければならない、そして、腹の底から理解し、納得した上で行動し続けないといけないということですね。
素晴らしい本でした。ありがとうございました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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