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紫月香帆『ビジネスで成功している人が実はやっている風水の鉄則10』

時の権力者 成功の裏に風水あり

私的要約

古代中国で生まれた風水は、もともと時の権力者が都市や城塞の設計に応用するなど活用していたが、長い歴史の中で民間に広がり、現代では身近な開運法として定着している。
女性の間でブームになっているが、一家を支えている者の運が上がってこそ、家族全体の幸せにつながるため、男女問わずもっと風水を取り入れてほしい、と著者、紫月氏は述べている。
ビジネスで成功している人の多くは、風水をうまく取り入れている。たとえば、才能は同じでも、成功する人としない人には歴然と差がある。それは、『運がいい人』と『悪い人』と言い換えても良い。その差は、日常のささいなことで風水的な思考ができるか否かに大きく影響されている。しかし、生活様式の異なる古い時代の風水の手法をそのまま現代の生活に当てはめるのは無理がある。風水では『時流に乗ること』も重要なキーワードであり、より実践しやすくしたのが紫月流風水である。
この世のあらゆるものは、『陰』と『陽』の相反する2つのいずれかの性質をもち、さらに『木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)』という5つの気から成り立つ、というのが風水の根底にある、古代中国の陰陽五行思想である。つまり、物や場所、人、行動などはこれらのいずれかの性質を帯びているとみなす。
五行はそれぞれ以下の特定の運気を持つ。
木・・・恋愛運、対人運など
火・・・才能運、出世運など
土・・・家庭運、仕事運など
金・・・金運、出会い運など
水・・・健康運、子宝運など
五行同士には、お互いに良い影響を与え合う関係である『相生(そうしょう)』と、お互いに反発し、よいところを打ち消してしまう関係である『相剋(そうこく)』があるので取り扱いには注意しなければならない。
紫月流風水のもう一つの特徴としては、この五行の気を人の『五感(視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚)』を通して取り込む、ということがある。これらを刺激する行動をとることで、五行の気が体内をめぐり開運できるというわけだ。
風水とは、特効薬ではない。
実践したからといって、みるみる運気が上がる、というものではない。日々の努力があってこそ、じわじわと効力を発揮する。大切なのは、なぜそうした方がよいのか理論を理解し、実行してみる、さらに継続するその『理解・実行・継続』が開運の大きなポイントなのだ。

教育×読書

この本によると、環境やストレスに左右されない自分を作るためには『寝室を見直す』のが良いそうだ。普段の行動の前に、まずは住環境を見直す。なかでも、1日の3分の1を占める睡眠の環境は重要である。
基本的に、東や南は気が活発な方位なので、疲労を回復させ気を整える方位としては不向きである。紫月氏のおすすめは、北の方位。質の良い睡眠が得られる。そして、寝具は淡い暖色系。カーテンはやや厚地のもので寝る前にしっかり閉め、屋外の陰の気が部屋に入るのを防ぐことが重要である。また、日中、家の中で着ているルームウェアのまま眠るのはNGであり、パジャマに着替えることで睡眠の質が上がる。枕元は、携帯電話や仕事の資料、本などを置いたまま眠ると、睡眠の質が低下しがちになる。
勉強は頭を使う。その頭は、やはり休める時にはしっかりと休めないといけない。
睡眠の質を高めるために、紫月流風水は一役買ってくれそうである。これはぜひ生徒たちにも勧めたい。

私的感想

最近(というかここ数年)、自分の運気がどうなのだろうと思うようなことがよくあります。
もちろん、運のせいではなく、自分の努力不足におけるものも多いのですが、この本を読むと、気の流れを自分で悪くしているなと反省するところも多々ありました。
例えば身なり。社会人として、気をつけていないわけではないですが、必要最低限、という感じです。確かに絶好調だと自分で思っていた頃は、もっとしっかり身なりに気をつけていたなと思います。そういったちょっとしたことの積み重ねで、自ら運を手放しているのかもしれません。
チャンスは人から与えられるものだ。
私は入社した時からこのように教わってきました。チャンスを人から与えてもらうための努力はもちろんしないといけないですが、チャンスを与えてもらえるかの運もあります。
人事を尽くして天命を待つ。
やるべきことはきちんとやった上で、運も味方につけられるように風水によって気の巡りをよくしていきたいと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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