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藤井孝一『人生が変わる「朝時間」の過ごし方』

あなたはなぜその時間に起きているのですか?

私的要約

社会人であれば、7時から8時にかけて起きる人が多いようである。
『あなたは、なぜその時間に起きているのか?』
これに対する答えは、早起きの人を除けばほぼ全ての人が同じように『会社(学校)に行く時間に合わせているから』と答える。多くの人は、起床時間を会社や学校に行く時間から逆算して決めている。これは、悪いわけではないが、時間の使い方からすれば、実にもったいないことである。それは、会社や学校に行く時間から逆算して、朝起きる時間を決めることは、会社や学校に生活をゆだねているということだからだ。このままでは、私たちの人生は、会社や学校に決められてしまう。必ずしも会社や学校が人生の『真ん中』に位置する必要はない。私たちの人生は、『私たちがやりたいことをする』ためにある。朝起きる時間は、自分がやりたいことをするために、一日をどうスタートさせたらうまくいくかを基準に決めるべきなのである。朝の過ごし方を変えれば、人生は変わるのだ。

教育×読書

早起きは、受験生にとっては必須である。
夜型人間だという生徒が結構多い。また、夜中に勉強して、休みの日は昼まで寝ているような生徒の話も聞いたりするが、入試は基本的に午前中にあるものだ。(一部、午後から始まる入試もあるが。)夜にトップギアで頭が働いていても、入試本番の時間帯に頭が働かないようでは意味がない。そういう点において、受験生にとっては早起きは必須となる。早起きを習慣化し、朝型人間になることを心掛けたい。
また、この書には、朝型人間になるメリットとして次の9つが挙げられている。

① 時間を自由に使える
② 通勤ストレスから解放される
③ ムダな付き合いから解放される
④ 重要情報を人より早く入手できる
⑤ 家族との時間を持てる
⑥ 健康になる
⑦ 自分に自信がつく
⑧ ゆったりと過ごせる
⑨ 人脈が広がる

この中で教育転用できるのは、『⑦自分に自信がつく』の部分であろう。
早起きは、誰でもできる物であるにもかかわらず、あまりする人がいない。早起きができるというだけで、自分で自分をほめるに値する行動である。早起きができれば、気分が良く、達成できれば自分を誇らしく思うことができる。この自信が案外強力で、早起きで自信が持てるようになると、勉強でも他の事でも前向きに積極的になることができるようになる。つまり、自分のがんばりを肯定してやれる行動をとることが大切なのだ。
最近では自己肯定感が低い子どもが多いので、このような些細な事から自己肯定感を上げていくことは大事なことだと思う。
たかが早起き、されど早起き。こんなに簡単に自信を手に入れられる方法は、そうあるものではない。

私的感想

塾講師は、夜型人間が多いのではないでしょうか?
出勤は午後から、仕事から家に帰りつくのは日付が変わるか変わらないかの頃。世間様とは半日ずれた生活を送っているため、3時ごろ寝て10時に起きる、みたいな話をよく聞きます。かく言う私も昔はそうでした。20代から結婚する35歳くらいまでは、夜通しネットサーフィン、明け方寝て、昼前に起き、仕事に行く。文字にすると生産性の無さが際立って恥ずかしくなりますね。よもや、よもや。穴があったら入りたいです。
本当はもう少し早起きして色々なことをしたいのですが、仕事から帰る時間、睡眠時間など、いろいろなものを天秤にかけた結果が今のライフスタイルになっているので、それはそれで良いのかなとは思っています。
『何時に起きるか』も大事ですが、『起きてから何をするか』の方がもっと大事ですね。
この本には、朝型人間になる方法も書いてあったので、夜型を改善したいという生徒に参考に教えてあげたいと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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