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中谷彰宏『40代「進化するチーム」のリーダーは部下をどう成長させているか 新しい時代のリーダーになるために必要なこと58』

変えていいのは、手段。変えてはいけないのは、目的。

私的要約

働き方改革とは、時間のとらえ方の改革である。
労働時間でその人の働きを評価する時代が終わり、1人ひとりの部下に対して、評価する基準や育成する基準、接し方が変わってきた。
リーダーと部下の関係が、1対多から1対1に変わったのである。
その結果、リーダーは1人ひとりの部下に対して、接し方を変える必要が生まれた。
新しい時代は、1対多の部下との接し方は通用しない。
会社に来たい人もいれば、会社に来たくない人もいる。リーダーは、それぞれの部下に対して違う接し方をすれば良いのだ。
つまり、今までの手段が通用しなくなったのが今の時代なのである。
時代が変わる時、リーダーが変えていいのは、『手段』である。
逆に、絶対に変えてはならないのが、『目的』である。
1つの手段にこだわり、『その手段でできる目的は何か』と、目的を変えていこうとすると、軸がブレブレになってしまう。
軸は、『手段』ではなく、『目的』にある。
プランAがダメならプランB、プランC・・・と、どんどん切り替えていけるのがプロフェッショナルである。
時代の変化に伴い、リーダーも変化しなければならない。
『目的』とは何か。
その目的をしっかりと見据えた上で、柔軟な『手段』を求められていくのが、これからのリーダーの姿なのだ。

教育×読書

この書では、58の項目が以下の5章に分けて書かれてある。

① チームに『ワクワク』を与えているか。
② チームを『イキイキ』させているか。
③ チームから『リスペクト』されているか。
④ チームに『弱み』を見せているか。
⑤ 部下よりも『とんがって』いるか。

これらは、全てクラス作りに応用できると考えている。
私は、校舎の生徒を1つのチームとして考えている。
その中で、学年ごとにチームを細分化しているという認識だ。
学年を1つのチームとして考えた時に、そのチームにワクワクを与えられているか、イキイキとさせているか、というのは、私のやり方では『志望校合格』という目標を達成するために必要不可欠なチームマネジメントである。
部下を成長させるために必要なことは、生徒を成長させるために必要なこととイコールであると感じる。
この書は、生徒一人ひとりとの向き合い方を学びたい一冊だ。

私的感想

私はここ数年間かけて、『集団』の中にある『個』との関わり方、つまり、1対多ではなく、1対1の関わり方をずっと考えてきました。
集団指導、個別指導、それぞれにメリットもデメリットもある中で、私はやはり、集団の中でも1対1の関わり方ができるような指導を目指してきたつもりです。
この本にも、1対多から1対1の時代になっているという話が最初に書いてあって、考える方向性が同じであることで、大変共感しながら読むことができました。
私の受け持つ授業は1対多かもしれませんが、関わり方は、オーダーメイドであり続けたいというのが本音です。それをするために、私と同じ考え方を持ってくれる人に一緒に働いてもらいたいとも思っています。
これからの時代、どのような変化が訪れるのかはわからないですが、『目的』を見失わず、柔軟に『手段』を変えていけるリーダーでありたいと改めて感じた1冊でした。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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