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新井直之『超一流、二流、三流の休み方』

私的要約

正しい休み方とは何か。ー 休みとは、心身の疲れを取り、コンディションを整え、パフォーマンスを上げる行為のことである。疲れを取り、リフレッシュすることに目が行きがちだが、パソコンをシャットダウンすると再起動するのに時間がかかってしまうのと同様に、完全にオフモードになってしまうと、休み明け直後の仕事のパフォーマンスが上がるのに時間がかかってしまう。超一流は、完全なオフモードを作らず、休みは仕事と抱き合わせて仕事にや休みや楽しみを上手に混ぜ込んでいく。公私を分けない『ワークライフブレンド』という考え方こそが、最高のパフォーマンスを生み出す休日の在り方である。

教育×読書

小学生、中学生、高校生など発達段階に応じての区分けはもちろん必要だが、受験生というくくりを考えてみる。
受験生にとっては、学習時間、質、量がどれだけ高いレベルで確保できるかが重要である。私は、(甘いと言われてしまうかもしれないが)パフォーマンスを下げてまで睡眠時間を削る必要はないと考えるが、それではロングスリーパーの子はショートスリーパーの子に対してかなりの不利になってしまう。
この問題を解決できるものこそ、まさに受験生にとっての『ワークライフブレンド』であると考える。脳を休めるための休憩に勉強モードを完全にオフにしてしまうと、再起動までの時間ロスがもったいない。そこで、理系科目に疲れたら文系科目にスイッチして気分転換を図る、ゲームの中に勉強要素を取り入れるなどをするのはどうだろうか。(もっと具体的なイメージも湧いているがここでは割愛する。)勉強の気分転換を勉強ですることができれば、起きている時間のほとんどを勉強に費やすことができる。勉強、と堅苦しく考えてしまうから難しいのであって、例えば読書で疲れたら本を変えてみることだったり、ランニング中に疲れたらペースを落としてみたりするのと同じであろう。ワークライフブレンドこそ、受験生の(というよりは学びたい人の)本来あるべき姿なのかもしれない。

私的感想

仕事編、カラダ編、メンタル編、習慣編、趣味娯楽編の5つの切り口から、超一流と二流、三流の考え方の違いを紹介されています。『ワークライフブレンド』というパワーワードから教育への応用を考えましたが、私個人として自分に活かしていきたいところはつまるところ、予め準備段取りをしっかりして不測の事態に備えておき、そもそも日常から疲れないようにしておけば、休日を頭や体を休めることではなく、仕事のパフォーマンスを上げることに重きをおけるということなのだと思います。何事も準備、段取り、計画が大事だということですね。

#読書 #教育

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