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松永暢史『男の子を伸ばす父親はここが違う!』

男の子を伸ばすのに、もっとも効果があるのは何か?

私的要約

『男の子を伸ばすのに、もっとも効果があるのは何か?』
子どもと同性の父親なら、この問いの答えを知っていなければならない。
私たちが子どもの頃、『何かひとつのことに夢中になっていて、ふと気づくと、もう日が暮れていた』という経験はなかっただろうか。
『何かおもしろいことがありそう・・・』
そう思って、それを追求する心、つまり、『好奇心』こそ、男の子を伸ばすのにもっとも効果があるのだ。なぜなら、そこで得られた経験が、その子を成長させる大きな『伸びしろ』になるからである。
男の子を伸ばすためには、『好奇心を育む』ことが必要であり、これこそがまず親がやるべき最大の仕事の一つである。
男の子にとっては、自分で考え、体験を通じて得た『なるほど!』という理解が大事なのだ。子供なりにあれこれ試行錯誤しながら、自分で見つけたり、覚えたりしたことは、その子の中に根付くことになる。
父親は、子どもが失敗を繰り返しても、それをじっと見ていることができるものだ。それは、同性であるため、子どもが失敗を繰り返していても、その経験が子どもの中で確実に実を結んでいるのが理解できるからである。かつて自分が通ってきた道だからこそ、父親は理解できるのだ。父親がするべきことは、子どもと一緒に過ごす時間を作り、外に連れ出し、そして我が子をじっと『観察する』ことである。何に好奇心を持っているのかを見抜き、それを育ててやること、それこそが父親がするべきことなのだ。

教育×読書

この書にも書かれてあるが、子どもの成績を上げるには、親の工夫によるところが大きい。
良い教育環境を与えられ、さまざまな経験を積み重ねていくと、その体験がもとになって頭が良くなる準備土壌が形成される。そして本格的に勉強を始めると、準備土壌から数多くの目が出てきて(=積み重ねた体験を実際の勉強に応用しまくる)、頭がどんどん良くなっていく。そうすると、次もその良くなった頭で動いて、『頭が良くなるのが当たり前』という好循環が生まれていく。子どもの成績が上がっていくというのは、だいたいそういうものである。私たち塾講師は、その循環の中で、『どれだけ頻繁に』頭が良くなっているかを実感できるような指導ができているかを意識しないといけない。1週間に1回感じてもらえるのか、1日1回感じてもらえるのか、それとも1ヶ月に1回も感じてもらえないのか。私たちの目指すべきはもちろん、1日のうちで複数回実感してもらえるようなインパクトのある指導をすることだろう。頭が良くなっていると実感できることは、その子の好奇心をさらに呼び起こしていく。そうやって、自然に頭が良くなっていく手助けをすることが、私たちのとるべき行動であろう。

私的感想

うちには、男の子の2人兄弟がいます。
この本は、上の子が生まれたときに買って読んだ本です。
もっと早く読んでおけばよかったと感じる内容でした。父親としてはもちろんなのですが、教育者としてもこの本からは学ぶことがとても多いです。
改めて読み直し、まだまだ私にもいろいろ改善していけることがあるなと感じました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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