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【2022.06.01】LEO RUUKU『エレとジラ 夢の叶え方』

あなたが 今 願っていることは実現していますか?

◇私的要約

あなたが、今、願っていることは実現しているだろうか?

この世界には、シンプルな2つの法則がある。

それは、
① 願うと叶わない
② ○○だ、と思うと○○が現実になる
というものだ。

心の中で思っていることと、願っていることは違う。
例えば、『お金持ちになりたい』と願っているとすると、その時、その人は自分のことを『お金持ちではない』と思っているからそう願っているのだ。
つまり、『お金持ちになりたい』と願うと、法則通り、『お金持ちではない』と思っていることがその通りとなっており、今思っていることがすべて現実となっているということだ。
このように、願うと叶わず、その反対のことを心の中で思ってしまい現実となるという悪循環に陥ってしまっていくことで、夢とは程遠いつらい日々を過ごすことになってしまうのだ。

なぜ、このようなことが起きるのか。
それは、何でも願い通りになってしまうと、『願った通りの経験』しかできなくなってしまうため、経験量が少なくなってしまうからだ。『思い通りになる経験』+『願ったことが叶わない経験』ができる人は、『願った通りの経験』しかできない人に比べて倍の経験をすることができるような世界になっているのだ。
この世界には、上があるから下もあり、右があるから左もあり、前があるから後ろもあり、過去があるから未来もある。いろんな組み合わせで無限の経験ができるのに、一方向の経験しかしようとしないのはもったいないのだ。
だから、自分にとって良くない、つらいと思える経験も、それがあるからこそ幸せを感じることができる。その経験をすればするほど、幸せのふり幅が大きくなり、幸せの感じ方も違ってくるのだ。つまり、つらい経験をたくさんしていくことで、幸せの感じ方が大きくなるように世界は設定されているのだ。

しかし、もし取り返しのつかない失敗をしてしまった時には、幸せのための『ありがたい経験』だとはとても思えないのも事実だ。

そういった時には、

私たちが『失敗』をすることはありえない。あるのは『経験』だけなのだ。

ということを思い出せば良い。
『失敗』という出来事はもともと存在せず、ひとつ『経験』を積んだと思えば、前向きに成長していくことができるのだ。

この世界は、私たち自身の想いが反映されている。
私たちが○○だ、と思えばそのようになる。不安な想いを抱けば不安なことが次々と起こるし、愛に溢れた想いを抱けば、楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことなど、愛に溢れたことが次々と起こるのだ。
私たち自身がネガティブな考え方からポジティブな考え方へと変えていくことで、世界そのものがネガティブなものからポジティブなものへと変わっていくのだ。
夢を叶えられるかどうかは、私たちの心の持ち方次第ということなのだ。

◇教育×読書

志望校に合格できる生徒と、そうでない生徒には、考え方に大きな差があると感じる。
もちろん、学習段階の計画の立て方であったり、いわゆる地頭の良さなどであったりというのも関係はあるのかもしれないが、一番大きな違いは『ポジティブ』な考え方ができるかどうかではないだろうか。私はこれまで多くの受験生を指導してきたが、志望校に合格するタイプの生徒というのは、とにかく『ポジティブ』である印象が強い。
彼らの思考は、『合格しますように』や『合格したらいいなぁ』ではなく、『合格する』なのである。これは、まさに本書で紹介されてあった法則の通りなのではないかと感じる。
『合格しますように』などと願っている生徒は、心の中には不安要素があり、『自分は合格するのは難しい』と思ってしまっているということだ。この世界では自分の思ったことが現実化するのであれば、やはり『合格するのは難しい』のだろう。逆に、志望校に合格するタイプの生徒は、『絶対に合格する』というゆるぎない信念を持って行動している。受験勉強の期間を通じて考えると、それは上手くいっていることもあるだろうが、そうでないことの方が多いに違いない。思うように勉強が進まない、模試の点が取れない、そんなことが起こる中でも、彼らは『自分は合格する』ものだと信じて疑わないのだ。
想いは行動に宿る。そんなポジティブな考え方で行動を続けていれば、周囲だって応援したくなるはずだ。私はよく、『受験は団体戦』という言葉を使うが、当然頑張るのは本人であるものの、周りの協力なくして志望校合格は掴み取れないと思っている。特に中学受験など、低年齢の受験になればなるほど、本人の努力相当、あるいはそれ以上の努力を保護者含め周囲がしていかなければならないと思っている。そんな時、ポジティブな想いを持ち、バイタリティ溢れる行動をとっている生徒というのは、自然に周囲が応援や協力をしたくなるような行動ばかりしている。つまり、自らポジティブな思考でポジティブな行動をとることで、ポジティブ溢れる世界を周りに作り上げているのだ。
自分一人の力だけではなく、周囲の力、とりわけ、自分の周りの世界の力を借りられるような人間こそが、夢を掴み取ることができる逸材なのであろう。思考は変えられる。そして思考を変えれば行動を、そして周囲の世界を変えられる。私は、教育者として、そんなポジティブな世界を生徒とともに歩みたい。

◇私的感想

お久しぶりの『教育×読書』note記事です。
実に、2月9日以来、4か月ぶりの更新となります。いろいろなことが重なったこともあり、アウトプットの方はお休みしていました。もちろん、この期間もしっかりと読書していましたので、また少しずつ記事を更新していけたらと思っています。今回から、渦プロジェクトに参加させていただきますので有料マガジンの記事にしますが、本文自体はこれまで通り変わらず私的感想まで読めるようにしますので相も変わらずよろしくお願いできれば幸いです。
さて、今回の本は、『引き寄せの法則』についての本でした。
この『エレとジラ』は3分冊で小説形式だったのですが、『引き寄せの法則』がとてもわかりやすく書いてある印象でした。引き寄せ本を初めて読む方にはぜひおすすめしたい1冊です。ただ、スピリチュアルというジャンルなので、敬遠される方は敬遠されるかと思います。しかし、スピリチュアルとはとても地に足がついたものであり、行動を良い方向に変えるための『技法の1つ』と私は捉えています。教育とは一見関係なさそうなジャンルですが、そういうものからこそ、何かを取り入れることができればと思っています。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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