recordmania
https://www.recordmania.shop個人コレクションを手放すために作ったサイトです。
欲しい方には業者よりずいぶん安く提供するつもりです。
が、本業ではないので、失礼な人はお相手できません。
購入の段取りも面倒くさくなってますが、それも楽しめる方に。
どうぞよろしくおねがいします。
Ellie Greenwich – Let It Be Written, Let It Be Sung
Let It Be Written, Let It Be Sung
Verve Records (US) V6 5091 1973年
Wait 'Til My Bobby Gets Home https://youtu.be/HXbabBKHhXY
Be My Baby https://youtu.be/lmM-Zf2qcEQ
Chapel Of Love https://youtu.be/iKJufn1Lj0c
I Can Hear Music https://youtu.be/dLi5ykRzTGE
Medley: Goodnight Baby - Baby I Love You https://youtu.be/b6rCTvt1Gio
68年の『Composes, Produces And Sings』に続く73年のソロアルバム(アルバムは2枚のみ)。こちらはフィレスでのスペクターとの競作が多い作者によるセルフカバー・アルバム。
Youtube音源↑をみてわかるように、ロネッツやクリスタルズ、ディキシー・カップス、ビーチボーイズで耳馴染みのある曲を自身のアレンジで歌っている。ワルツになったビー・マイ・ベイビーなど、なかなか聴き応えのある1枚。このアルバム、なぜかMGMブランドでも出ていて、内容は同じ。この盤はカットアウトで、じゃっかん傷いところがあるが、Youtube↑を聴いてわかるように、十分な音質。
Fred Neil
Fred Neil
Capitol Records (US) T 2665 Reissue, 180 Gram 2008年
Everybody's Talkin' https://youtu.be/d3APCaRzaBo
Faretheewell (Fred's Tune) https://youtu.be/7dOKSqgERu0
The Dolphins https://youtu.be/-DNFFG97zfg
ニューヨークの吟遊詩人、フレッド・ニールの2作目(66年)。
ニルソンで有名になった「Everybody's Talkin'」、イッツ・ア・ビューティフル・デイの名演奏「The Dolphins」のオリジナルがこちら。男臭い歌い口にもかかわらず、音楽性が高い彼の歌は、ディランをはじめとする当時のフォークシンガーからも愛された。
このアルバムはシールドで入手したので、多分2008年のリイシュー。いいオーディオで丁寧に数回かけただけなので、盤は↑の通り、いい音です(たぶんデジタル・リマスター)。
Hungry Chuck (Same Title)
Hungry Chuck
Bearsville (US) BR 2071 1972年
South In New Orleans/Doin' The Funky Lunchbox (New Dance Craze) https://youtu.be/lIkPcTi9xnk
内装屋のジェフ・ガッチョンが仕事の褒美としてスタジオを使う許可を得、ウッドストックの知人たちと作ったアルバム。1枚限りで、しかもバンド全員が揃ったことがあるかどうかも怪しいスタジオ・プロジェクト。しかしエイモス・ギャレット、NDスマート2世、ベン・キースらによるプレイ、クレジットにはないが、ジェフ・マルダーやガース・ハドソンらウッドストック勢のサポートがあって、唯一無二のアルバムとなっている。
これはベアーズビル盤だが、邦盤もあってそっちは他のレコードを買った人におまけでつけようと思ってます(問い合わせの際に確認を)。
Ron Davis - Long Hard Climb LP
Long Hard Climb - Ron Davis
https://youtu.be/KLHq9461tmk
マリア・マルダーが歌って話題になった、曲の作者のバージョン。
Long Hard Climb と、キリスト教徒っぽいカルマをテーマにしながら ♫うまくいかないなら私のそばに横たわって、古い樫の木陰で涼んで……と、南部っぽいゆるい甘さがなんともいえない、不思議な曲。
ホームグラウンドのワシントン州タコマはジミヘンやカート・コバーンを生んだ土地。スリー・ドッグ・ナイトやデヴィッド・ボウイがカバーした「It Ain't Easy」でもちょっと売れた。まあ、そんな感じの人だが、飾り気もないのに、どこか心に残る曲だったりする。
ちなみに、マリア・マルダーのバージョンは↓こちら。
https://youtu.be/sYTsA0h4Tqw
Rickie Lee Jones - Chuck E.'s in Love (プロモ EP STEREO/MONO)
Chuck E.'s in Love - Rickie Lee Jones
https://youtu.be/n1CCdKKfHeo
WARNER BROS. Records WBS 8825 PROMO
1979年、デビューアルバムからのヒット曲のオリジナル・プロモ。
ステレオ/モノ仕様。音はこの↑通りの美品です。
A : Chuck E.'s In Love (MONO)
B : Chuck E.'s In Love (STEREO)
晴れた秋の日曜の朝に、こんな曲でも。
リッキー・リー・ジョーンズ 1977年、デビュー・アルバムからのヒット曲。
彼女がトゥルバドゥールに出演してた頃、同棲していたのがトム・ウェイツ。そして2人とつるんでいた皿洗いがチャック・E・ワイス。ワイスは突然失踪し、しばらくしてからかけてきた電話に出たのがトム。彼が電話を切るなりリッキーに言った言葉が「Chuck E.'s in Love(チャック・Eは恋をしてる)」だったという。
プロデュースはワーナーの重鎮レニー・ワロンカーとラス・タイトルマン。
リッキーのアルバムは録音の良さでも知られるようになるが、このシングルですでにその空気感が感じられる。
プロモは片面モノラル。ここでしか聴けない
Buffalo Springfield (ATCO Records 33-200 Original MONO)
Sit Down I Think I Love You - Buffalo Springfield
https://youtu.be/NTOfw-yg1tI
Baby Don’t Scold Me - Buffalo Springfield
https://youtu.be/IBpVOflZCso
”Buffalo Springfield” ATCO Records 33-200 Original MONO
半世紀前の日本は、まだ熱っぽくてざわついていた。そんな空気の中でヒットしたのがバッファロー・スプリングフィールドの「For What It's Worth (Stop, Hey What's That Sound)」。もちろん僕らは後追いだったが、なんとなくFEN(米国軍極東放送)から頻繁に流れていたようにも思う。
さて、その「For What ~」のおかげでバッファローのファースト・アルバムは4ヶ月後に曲を入れ替えて再プレスされた。このLPはそのオリジナル。僕はスティルスのちょっとソウルを意識した曲が好きなのだが、ふと「飛ばされた曲はどれだっけ?」と気になった。それが「Baby Don’t Scold Me」、ほかに外してもよさそうな曲があるのだが、ニール・ヤングあたりが反対したのだろう。スティルスの曲を入れるので、スティルスの曲をはずす。それも「ビートルズのワンフレーズが気になる」のが理由だったようだ。
50年前(バッファローは56年、氷菓は55年前)の熱を思い出すのと知らないのでは、どちらも印象が違うんだろうな、と思う熱い日の1枚。
※探してもそうカンタンに見つからない1枚デス。
5TH DIMENSION (THE ) - OUT IN THE COUNTRY / AS LONG AS THERE’S AN APPLE TREE (未リリース チェック用シングル)
Out In The Country - Fifth Dimension (Original Demo Disc)
https://youtu.be/OkZ1TA3LdkI
ロジャー・ニコルズ/ポール・ウィリアムスの曲でスリードックナイトでヒットした曲をフィフス・ディメンションが録音。これもテストプレスだけでレコードにはならなかったもの(後にCDで発表)。詳しくは以下で。
http://nishidate.com/?p=828
Wouldn't It Be Nice (Vocal Only) - The Beach Boys
SUBPOP SP363
https://youtu.be/a-7mcMSnWUo
Bの棚にビーチボーイズの発売中止になったSUBPOPのシングルがあった。
音源はGood Vibration BOXに入っていたものだと思うが、フランスのSUBPOPが許認可後回しで発売、でも結局許可が降りずに、たぶん回収されたような話だったと思う。
「素敵じゃないか」のオケを切ってボーカルだけにしたバージョン。これがペット・サウンズ期のビーチボーイズの仕事(バックはビーチボーイズじゃないから)というわけ。
ボーカルとコーラスだけでもここまで聞かせる彼ら。やはりすごい。
Donovan (w/ The Jeff Beck Group) - Goo Goo Barabajagal (Promo RP)
Goo Goo Barabajagal - Donovan with Jeff Beck Group
https://youtu.be/p0r0FG2DLRc
「グー・グー・バラバジャガ」は天使と出会った女性の名で、元は天使(彼)の名だったけどいまは私(彼女)の名……と、雑訳するのも辛いほどどーでもいい内容。バラバジャガってのはビートルズの「I am the walrus(これも意味不)」に出てくる「Goo goo g'joob」という歌詞(なのか?)からインスパイアされたのだそうだ。
歌にはハーブの伝承やらお香を炊きながらのお茶だの、思わせぶりなフレーズが散りばめられているけれど、意味はあったのだろうか? ……と思っていたが、どうやら分かる人にはわかるらしい。
バックはロッド・スチュワート抜きのジェフ・ベック・グループ。ピアノにニッキー・ホプキンス、コーラスにスージー・クアトロとレスリー・ダンカンという豪華な無駄遣い。そういや録音時にギターが届かず、ドノヴァンがレンタルした、なんてハナシも。ベースはロン・ウッド、ドタバタと五月蝿いミック・ウォーラーのドラムが時代っぽくていい。
盤はアメリカ・エピックのプロモモノ。ラジオステーションコピーということで、LPに比べ音圧があって中域がちょい厚め。AM用ですね・
TAKUMI - Fragments Of Time (PROMO 45rpm)
DAWN ~ Fragment Of Time - TAKUMI
https://youtu.be/u_cgKLhZ4fo
1984年はアップル「Machintosh」登場の年で、東銀座の首都高脇にあったPOPEYEの仮編集部で実機に触った時、未来に触れた気がした。
マッキンは当時70万くらいしてとても買えず、初めてのアップル「Machintosh Classic(90年発売、20万円くらいだった)]を手にするのはまだ先のこと。
その84年にキヤノンのCM(T-70)の音楽をやっていたのがTKUMI、CFは大友克洋のアニメーションと相まってやたら格好良かった(カメラの人気はそれほどでもなかった気がする)。発売元のサウンドデザインは、確か喜多郎かその親族(89Xだったような)の会社で、いまは亡きエイベックスの地所の角に建つペンシルビルの中にあった。
TAKUMIは岩崎工といって、それ以前に日コロからアルバムを出していたFILMSのメンバー。このアルバムは当時のテクノポップの様子を知るにはもってこいのサンプルで、[ビデオフォーンがなければ彼女の浮気に気づかずに済んだのに]とか[リニアジェットで週末旅行デートしよう]とか、[トーキョー・メトロポリタンを歩くガスマスクに酸素ボンベの人たち]とか、イノセントなユートピアやディストピアを一所懸命ドラマにしようという姿勢がこそばゆかった。
そういや1984年、マックの広告はジョージ・オーウェルの「1984年」をテーマにしたものだった。ビッグブラザーによる監視社会は、おとなり中国ですでに未来の話ではなくなっている。
Cuff Links - Tracy
Tracy - Cuff Links
https://youtu.be/Cwv8KNJ0VZg
曲は69年のヒット。といっても全米9位。でもいまに聴き継がれているのは、ボーカルのロン・ダンテの魅力に尽きるといってもいい。明るく、優しく、染み入る声。これは天性のものだ。でもここからは、そう言っても声だけじゃ売れない、という悲しい話になる。
ロン・ダンテ。セッション・ボーカリストという日本じゃ聞き慣れない職業だ。コーラスじゃなく、リードボーカルのセッションマンなんてオカシイと思うけど、彼の履歴を見て納得。もともとドン・カーシュナーのスクリーン・ジェムスに就職してデモ曲の歌手をしてたという。でも望みはヒット歌手になること。精力的にシングルも出してみたものの、まったく当たる気配がない。そんな彼が「いける」と思ったのがジェムスのポール・ヴァンス(Paul Vance)とリー・ポックリス(Lee Pockriss)。シャングリラスのLeader of the Pacのアンサーソング「Leader of the Laudrotmat(https://youtu.be/Qi5yDBvYUcE )」。まあ、笑っちゃうくらいクソ曲だけど、このあたりから目立つようになり、69年が来る。
69年、モンキーズに裏切られたカーシュナーが絶対に言うことをきくバンド、アーチーズのリード・ボーカルにロン・ダンテを抜擢する。「Sugar Sugar(https://youtu.be/h9nE2spOw_o )」はナンバー1ヒットになるが、アニメが男性3名女性2名だったため、カーシュナーは「アニメに似た」適当な若者を集めてきて写真を撮った(http://comforttv.blogspot.jp/.../the-chronicles-of... )。もちろんここにダンテはいない。
ほぼ同時期にヴァンス=ボックリスも適当なメンバーで「カフ・リンクス」を作り、ロン・ダンテをメインに据える。シングル「Tracy」は全米9位。これに気を良くして作ったアルバムが、これだ。ここにもダンテはいない。
首謀者のヴァンス、古くは「Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini(ビキニスタイルのお嬢さん)」を書いてるし、トレイシーと同年にはアストラッド・ジルベルトに「I Haven't Got Anything Better To Do:あなたと夜を(https://youtu.be/-CPz00MeZ80 )という名曲を提供してる。
ボックリスもシェリー・ファビュレーの「Johnny Angel(https://youtu.be/wwIYSofgpY0 )の作者だ。カフリンクスのアルバムにも「I Remember(https://youtu.be/XThGxumbUZ0 )」といういい曲がある。
ヒットメーカーと売れっ子ボーカリストの組み合わせ、次々と流行るかと思ったらあっという間におしまい。ダンテもセッションマン気分だったんだろう。途中で辞めたためカフ・リンクスのセカンドにはダンテの声がない。だからまったく別のグループに聞こえる。
それでもセッション・ボーカリストとして2曲も大ヒットを放ったんだから、満足すべきかも知れない。しかしライバル(と思ってたかどうかは知らないが)トニー・バロウズは翌70年、ほぼ同時期に4曲大ヒットを歌ってる(何度も書いたがエジソン・ライトハウス、ファースト・クラス、ホワイト・プレインズ、フラワー・ポット・メン)。一方ダンテは生涯(ってかいままで)3枚のアルバムと25枚のシングルを出して全部はずしている。
一方ダンテは72年にバリー・マニロウを見出すし、私財をはたいてファーストアルバムを制作。これはベルから出たが自主制作だという。セカンドの「Monday(https://youtu.be/AvGpvQbkccE )」が大ヒット。どっちかというとプロデューサーの実績のほうが目立つという中途半端な結果になってしまったが、彼の声は、いつ聴いても幸せな気分にしてくれる。
The Doobie Brothers - China Glove (Promo Mono)
Warner Bros. Records – WB 7728
7", Promo, Stereo, Mono
サード・アルバム『The Captain and Me』からのシングル・カット。セカンドから「Listen To The Music」がヒットし、ナンパなヒッピーのように思われていたドゥービーズが本来のいやらしさを発揮、大ヒットした。このアルバムからは「Long Train Running」のヒットも。
ワーナーのプロモはモノ/ステレオで、AM局からFM局まで推していこうという1枚。
一聴して音圧に差はないが、モノ面はモノ針で聴くと野太いドゥービーらしさが感じられる。
「〜トレイン〜」とこれはアメリカ ebay でも30ドル前後。ブツが少ないだけにお得かも。
※音源はこれからアップロードします。
Hey Nineteen - Steely Dan
https://youtu.be/lZkIO-mNu-w
※スティーリー・ダンのプロモシングルはどれもステレオ/モノ仕様。
天才エンジニア、ロジャー・ニコルズの真骨頂だと思います。
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『ガウチョ』収録のこの曲は、中年男が若い女の子に失望する、という歌。
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Hey nineteen
That's 'Retha Franklin
She don't remember the Queen of Soul
It's hard times befallen
The sole survivors
She thinks I'm crazy
But I'm just growing old
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19歳の女の子がアレサ・フランクリンを知らないなんて、と、驚きと失望から、自分が歳をとったことを思い知るところが好き。
それにも増して、聴く度にエンジニアのロジャー・ニコルスによる録音に ”シビレ” る。個人的に彼らの魅力の50%以上はニコルスの手によるものだと思っている。
プロモ・シングルは片面がモノラルで、上のリンクのようにモノでもすべての音がはっきりと定位し、逆説的だがフィル・スペクターが「音楽はモノだ」と言った、その証明になっているとも思っている。
モノ慣れしてくると、音が右左にバラバラあるのが鬱陶しく感じるようになるから、不思議。
Border Town - The Souther-Hillman-Furay Band (Promo Stereo/Mono)
Border Town - The Souther-Hillman-Furay Band (Stereo)
https://youtu.be/bg-EVO6pNjo
ASYLUM Records – E-45217X 1974
アサイラムが鳴り物入りで売り出したサウザー・ヒルマン・フューレー・バンドのファースト・シングル。ジョン・デヴィッド・サウザーとクリス・ヒルマン、リッチー・フューレーの3頭スーパーグループで、シングルも結構格好良かったのに、不発だった。
もともとイーグルスへの曲提供とかでソングライターとしては重鎮ながらソロが売れないJDサウザーの救済策的なグループだったらしい。しかしアルバムも2枚でおしまい。実にもったいないことをした。
※LPも出します。お問い合わせを。
Steeleye Span Almanack - Steeleye Span
The Hills Of Greenmore - Steeleye Span
https://youtu.be/rKZ8Z8hfdoQ
Lowlands Of Holland - Steeleye Span
https://youtu.be/H2nQOHCdWGw
"Steeleye Span Almanack" CHARISMA Records
フェアポート、ペンタングルと並ぶブリティッシュ・トラッド(エレクトリック・トラッド/フォーク)のバンドながら、やたらとメンバーチェンジが激しくて、僕はオリジナルの1〜2枚目をコンピしたこのアルバムがいちばん愛着がある。
フェアポートを辞めたアシュリー・ハッチングスが作ったトラッド原理主義なバンドで、伝承へのこだわり方は半端ない。音楽的にも魅力的なフェアポートやペンタングルとは一線を画した頑なさが、好き嫌いを分けるバンド。
買ったのは、新宿西口大ガードから青梅街道に入るあたりにあった、たしか「吉田レコード」とかいう名前の店だったことをなぜか覚えている。
Stay And Love Me All Summer - Brian Hyland (Orginal EP)
https://youtu.be/8yeu6tyXs8I
マイナー(短調)の曲をメジャー(長調)にしたら、どうなるか?
というくだらない(楽しい)遊びがあるようで、たとえば「ゴッドファーザー 愛のテーマ」をメジャーにすると( https://youtu.be/J-gf_bxV00s )トスカーナの田園風景が似合いそうな牧歌的な曲になる。
じゃ、メジャーの曲をマイナーにしたら……。ビキニスタイルのお嬢さん」や「涙のくちづけ」をヒットさせたブライアン・ハイランドの69年のマイナー・ヒット曲を下敷きにしたのが、先日上げた大滝詠一の「バチェラー・ガール( https://youtu.be/EdNZIgl0--M )」。
ご丁寧にロネッツ「Walking In The Rain ( http://www.youtube.com/watch?v=nSwe17Z1njo )」のイントロで使われた雷のSEを使っている。これはスペクターが使っていたロスのゴールドスター・スタジオの音源。エンジニアのラリー・レヴィンは前年にヒットしたカスケーズの「悲しき雨音 Rhythm Of The Rain ( https://youtu.be/F08TMIn5GRg )」からインスパイアされて、冒頭の雷を入れたのだとか。いろんなところに派生します。
Joel Zoss - Joel Zoss (LP)
Joel Zoss
ARISTA Records AL 4056
Too Long At The Fair
https://youtu.be/DOOMkDf7uVc
I Gave My Love A Candle
https://youtu.be/8w57ZFzivOM
買ったのは75年。もちろんボニー・レイットの「Give It Up(72年)」に彼の「Too Long At The Fair(https://www.youtube.com/watch?v=OYEzqzA686k )」「I Gave My Love A Candle(https://www.youtube.com/watch?v=W9fbF52hb94 )」が、収録されていたからだ。どちらも哀しく、ロマンチックな曲なもんで期待して針を落としたら……なんだこのデスボイスは!? 相当ショックを受けたのをいまも覚えている。
この人、ほんとにいい曲書くんだけど、まずアリスタってのはミスマッチだったと思う。そして繰り返すがデスボイス。どんな曲を書こうと、全部声に意識が行っちゃうという不幸。まあ、これ1枚で消えたなあ、と思っていたら、2007年(LILA)、2015年(FLORIDA BLUES)と活動を再開したようで「Too Long At The Fair(https://youtu.be/RaAdtAw1jrg )」も最近ではクセのあまりない歌い方になっていた。
彼は散文作家としても名を成し、国際PEN短編小説賞も受賞している。
このアルバムから30年目にして2枚目のアルバムを出した。「Pushing The River(https://www.youtube.com/watch?v=rPFNtS3wWLA )」とか聴いてると、この人の一途さはJ.J.ケールに通じるものがあるなあ、と。
David Crosby - Orleans / Traction In The Rain(MONO)
Orleans - David Crosby
https://youtu.be/-wAu5lN5kOE
Traction In The Rain - David Crosby
https://youtu.be/Ng0k8od-zzs
ATRANTIC Records 45-2809 1971
一言多いことですっかり友人を失ってしまったデヴィット・クロスビー。
彼がクロスビー・スティルス、ナッシュ & ヤングにいた71年のソロアルバム『If I Could Only Remember My Name』からのシングル・カット。
当時のアトランティックのシングルだけに、モノラルです。
この『If I Could 〜』はすごいメンツが参加しているだけでなく、アメリカのハイエンド・オーディオ誌「The Absolute Sound」の「録音のよいレコード」にも選ばれている。ちなみに録音は Stephen Barncard 。デッドの『American Beauty』などで録音を担当している。彼が手掛けたニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セイジの『Gypsy Cowboy』のスペース感ににた奥行きと幅を、モノラルでも感じられる。