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ジュークボックス(ジュー箱)の隅っこ

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あまり知らないようなレコードの雑文です。 音源はYoutube https://www.youtube.com/@record-mania にアップされています。 個人のコレク…
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2021年7月の記事一覧

はっぴいえんどは税関を通してカリフォルニア・サウンドを持ち帰った。

はっぴいえんどは税関を通してカリフォルニア・サウンドを持ち帰った。

Van Dyke Parks - Claig of The Yankee Reaper / Discover America

CM Specialを聴いてて、どこかヴァン・ダイク・パークスの匂いがするといろいろひっぱり出してみたものの、ピンとこない。けど聴きながら文献を漁っていると、例の「さよならアメリカ、さよならニッポン」は大滝さんがギターを爪弾いているのを聞いたVDPが「これはいい、俺にアレ

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カナリア諸島のキャロル・キング

カナリア諸島のキャロル・キング

達郎「ほんとに “キャロル・キング” だな、って」
詠一「好きなんだ、って?」
達郎「好きなんだなって」
詠一「は~」
達郎「ロンバケ聞いて、1曲2曲3曲目聞いて。あ、大瀧さんてほんとにキャロル・キングが好きなんだなって、あんとき初めてわかったの」
……
上のやりとりは2002年の新春放談から。ここではこんな発言も。
……
達郎「こないだ “キャロル・キング特集” を自分で3週間やってみて何が一番

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A面はリヴァプール

A面はリヴァプール

「A面で恋をして」〜「59番街橋の歌」〜「Try Too Hard」〜「1969年のドラッグ・レース」〜「Iko Iko」

大滝サウンドには「「リヴァプール・ライン」と呼べる曲群がある。J.D.サウザーの「You're Only Lonely」にインスパイアされたロンバケに続く「Each Time」はブリティッシュ・ポップを頭に置いたものだったけれど、この流れを作ったのが「ナイアガラ・トライアン

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