【MIL】新たに40人ロースター入りした選手を一気に紹介
ブルワーズ担当のあなんです。
今回は、トレード、FA、ルール5ドラフト、ルール5対策などで新たに40人枠に加入した選手を紹介します。
※こちらで取り上げた選手は割愛してます。
※今回からお試しで、選手名をカタカナでも表記してみました。なるべく現地の発音に近づけるよう、Youtubeで聴いてみたりしてます。
〇 Javy Guerra (ハビー = ゲラ)
11/18にレイズからDFAされて加入した27歳リリーフ右腕。90マイル後半の速球(フォーシーム・シンカー)とスライダーを投げるパワーアームです。デビュー当時はなんと守備固めのショートで、1年後に投手転向しました。ブルワーズではハイレバレッジな場面の起用が見込まれています。
savantをみてみると、今シーズンはスライダーの割合を増やしている一方、RunValueは悪化しています。個人的に気になったのは、20年と比較してスライダーの横変化が減少している点。Active Spinも33%。フォーシームの質は良いので、スライダーの改善が第一でしょう。
〇 Tyson Miller (タイソン = ミラー)
Boxbergerのクラブオプション破棄と同時に獲得発表された右サイドスロー。今シーズンはTEXに所属していました。90マイル前後のフォーシームとシンカー、スライダーを投げます。AAAでは先発とリリーフを半々でこなしており、来年はロングリリーフで起用されるとみられます。
〇 Blake Perkins (ブレイク = パーキンス)
マイナーFAでNYYから獲得した26歳スイッチヒッターの外野手。執筆現在、MILが唯一MLB契約を結んだFA選手となっています(マイナーFA選手なので実質ゼロ)。
もともと守備の評価が高かった一方、打撃は毎年ぱっとしていませんでした。しかし今シーズンは打球に角度がついたことで長打が増加。HR数も倍に増えています。
現在MILの外野手はYelich、Taylor、Mitchell(、Winker)の4人。Perkinsは第5の外野手としての立ち位置が想定されます。足が速いという点ではMitchellと共通しており、パワー面で上回れればセンターのレギュラーを奪えるでしょう。
〇 Owen Miller (オーウェン = ミラー)
CLEからトレードで加入した26歳の右打ち内野手。出身がブルワーズの本拠地ウィスコンシン州で、小さいころからブルワーズのファンだったそう。インタビューで好きな選手にRyan Braunを挙げたところ、なんと本人からメッセージが届きました。粋な計らいですよね。
SEAから獲得したToro同様、Millerも複数の内野ポジション守れます。今シーズンはほとんど1Bを守っていましたが、本職は2B。肩は強くないですがフィールディングに問題はなく、Petersonのようなユーティリティとしての働きに期待できます。
ここから4人はルール5ドラフト対策でロースター入りした選手です。
〇 Brice Turang(ブライス = トゥレイン)
18年ドラフト1巡目指名でMILに入団した23歳の左打者。昨季からAAAでプレーしています。昨年までは卓越したゾーン管理に対してパワーレスが課題でした。しかし今年はHR数が倍に増加。MLBに適応する準備を着々と進めています。
守備の評価は高く、本職のショートのほかに、2B、3B・CFと様々なポジションにも就いています。将来の正二塁手・遊撃手候補ですが、23年はUriasやToro、Millerなどと併用されると思います。
〇 Abner Uribe (アブナー = ウリベ)
18年インターナショナルドラフトでMILに入団したドミニカ出身の22歳右腕。100マイル近い速球とキレのあるスライダーが武器のパワーピッチャーです。将来のクローザー候補。投球フォームからCLEのClaseを彷彿とさせますね。
今季は開幕直後に左ひざの手術を受けた影響で、わずか3イニングしか投げていませんが、AFLでは10イニング14奪三振、2四球、ERA0.90と圧巻の成績を収めています。コマンドがまだまだで、昨季1AではK/9が13.9でBB/9は6.7。四球を減らすのが直近の課題です。
〇 Cam Robinson (カム = ロビンソン)
2017年ドラフト23巡目指名でMILに入団した23歳右腕。今季はA+からAA、AAAと一気に駆け上がりました。球種はフォーシームとカッター、カーブの3つ。少し沈み込んでから投げ下ろすフォームが特徴的です。元々奪三振力は秀でてましたが、今シーズンはカッターの球速を上げ、ゴロも量産するようになりました。縦に鋭く落ちるカーブも魅力的。彼も将来のセットアッパー候補です。
〇 Jon Singleton (ジョン = シングルトン)
31歳の左打者一塁手。年齢からも察せるように、彼は既にMLBデビュー済みの選手です。かつてはHOUのトッププロスペクトで、2014年のMLBデビュー直前に5年$35Mの契約を結び、デビュー前に複数年$10M以上の契約を結んだ史上初めての選手となりました。
しかし、MLBで思うような結果が出せず、16年オフにアウトライトされると、マイナーで薬物に手を出してしまいます。そして18年1月に薬物検査で陽性反応が出ると出場停止処分が下り、5月にリリースされました。
それから3年間野球から離れたSingleton。私生活などを見直し心身ともにリフレッシュすると、21年夏にメキシコリーグに参加します。ここでSingletonはOPS1.20を残しました。
その姿を見守っていたのが、14年当時、HOUアシスタントGMだったStearnsとHOUファームディレクターだったMcCracken(現野球部門特別アシスタント)。Singletonの復活を信じた2人は21年冬にマイナー契約を結んだのでした。
今シーズンはAAAでチームトップのOPSを記録しており、復活の兆しをみせたというところでしょう。しかし、ネックなのは正一塁手のTellezとスペックが丸被りなこと(左打者・一塁専・三振多・四球多)。似た者同士、それもコンテンドするには明らかに物足りない2人を並べてどうしたいのか。
などなど。疑問はつきません。
〇 Gus Varland (ガス = バーランド)
ルール5ドラフトでLADから獲得した右腕。プロデビュー時は先発でしたが、怪我などで成績が振るわず今季5月からリリーフに転向。この配置転換が功を奏しました。球種は92~96mphのフォーシームとスライダー、チェンジアップの3つ。フォーシームは空振りを奪う力があり、変化球もコマンドがよいという評価を受けています。
パワーアームのわりには柔らかさを感じられて好きです。
サムネ
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