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「名画の中で働く人々」

中野京子さんの著書が好きで
見かけたらちょいちょい読んでます。
今読んでるのがこちら
「名画の中で働く人々」

少しずつ進めててまだ途中ですが
面白いです。
内容は、タイトルのままで
名画でモチーフとなっている職業を
当時の歴史や民族、風俗を踏まえて解説していくというもの。
語り口が軽妙で、内容も歴史知識とゴシップな情報が入り混じってて楽しいです。

今まで読んで衝撃だったのは
「女性科学者」の項で
実在したエジプトの女性科学者ヒュパティアをモデルにした絵画。
宗教への妄信と人間の凶暴性が重なると、
こんなにも恐ろしいことをするのかとゾッとしたのと同時に、
こんなにも現代的で理性的な思考をもつ女性がいたんだということにも驚きました。

キリスト教以前と以後で、文化文明が一度後退してるのは
妄信することで思考停止した結果なのか。
(同じようなことをドリフターズでも言ってたような)

余談
ここのとこ仕事がしんどいですが
この本のおかげで、家での時間が楽しいです。
本でも、絵画でも、スポーツでも
それ自体は人生を助けないけど
携わっている間は辛さを忘れられる。
それがどれほど素晴らしいことか。

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