見出し画像

SNSで何者かになる前に|私は何者かになる必要がなかったと気づいた話

最近、「影響力を持ちたい!」という人が増え始めた気がします。
Twitterなんかを少しかじれば分かるのですが、「お金を持っている人よりも、フォロワー数が多いほうがえらい」という風潮?世界観?ができあがりつつあります。
いつからか耳なじみある言葉になったインフルエンサー。

インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティングと呼んでいる。
引用元:インフルエンサー – Wikipedia

・すっごい貧乏ではないけど、お金持ちでもない
・頭が悪いわけではないけど、高学歴ではない
・モテはしないけど、ブサイクってわけでもない

そういう「特筆するべきことが何もない、どこにでもいる一般人」がフォロワーという影響力を使って、収入を得る時代になりました。

(自分と同じようにみえる)一般人でありながら、YouTubeなどのSNSでバズっている人をスマホごしに見ていると、自分にもできそうだなぁなんて思ったり思わなかったり、でもやっぱり思ったり。

「一般人がフォロワー数を武器に収入を得る時代。とにかくSNSで自己発信しておけば何か成せる(何者かになれる)かもしれない」
そんなちょっとした期待を胸に、私もSNSを始めました。

このnoteでは、「SNSとは?SNS運用をはじめる前に知っておくこと」をテーマにまとめています。

「何者でもない私」の体験談をもとに書いている理由は、あなたに寄り添えることがあると思ったからです。
「そう、それそれ!」と共感しながら、SNS運用の本質にたどり着いてほしいなと思います。

結論からいえば、私は影響力のある何者かにはなれなかったし、何者にもなる必要がなかった一人です。
私の思考をお話していきますが、あなた自身がどうやってSNSを運用し、SNSとどう付き合っていくかを考えるキッカケくらいにはなると思います。

SNSの種類ってたくさんある

SNSの種類ってたくさんあります。発信内容から逆算して手段(どのSNSを使うか)を考えた方がよいかなと思います。

ただ、「誰に向けて何を発信していくのか」が明確になってない人がほとんどですよね。今の時点では、SNSの種類をサラッとおさえるくらいで読み進めてもらえれば大丈夫です。

※ユーザー数とは、国内月間アクティブユーザー数を示しています。

文字メインの配信SNS
・Facebook(ユーザー数:2,800万人)
・Twitter(ユーザー数:4,500万人)

写真や動画メインの配信SNS
・Instagram(ユーザー数:3,300万人)
・YouTube(ユーザー数:6,200万人以上)
・TikTok(ユーザー数:950万人)

音声配信のSNS
・Voicy(ユーザー数:約5万〜10万人)
・stand.fm(ユーザー数:約1万人)

プライベートでSNS使ってる人が多い

いろんなSNSがありますが、ほとんどの人がプライベートでの使用が多いんじゃないですかね。
私もプライベートでFacebook・Instagramはすでに使っていましたし、「今日は〇〇でランチ!」みたいな投稿ならボチボチしていました。

私の場合、プライベートでTwitterはやってなかったんですが、うちのお母さんが韓流の誰やしら(イケメンですねに出てた人)の大ファンで、フォロワー1,150人のファン垢でTwitterをやってます。
フォロワーさんと一緒にライブ行くとかもしてて、SNSに年齢は関係ないんだなぁと思いますね。

プライベート発信では何者にもなれない

「SNS フォロワーを増やす方法」とかでググれば、無料から有料までいろんな読み物がでてきます。
そういうノウハウ本を3つくらい流し読みすれば、この見出しの解像度が上がると思うのでよかったらやってみてください。

端的にいうなら、「知らない人の意見とか、日記は誰も読まない」ってことです。残念なんですが、あなたのプライベートの出来事を発信しても、他のユーザーから求められてないんですよね。
プライベート発信がよろこばれるのは有名人だけだと思ってください。

だってほら、私の今日食べたランチの内容とか写真とか、興味あります?ないですよね。つまり、そういうことです。

じゃあ何を発信するんですか

って声が聞こえてきそうなので、結論からお伝えしますね。
SNSで影響力のある何者かになりたいなら、自分が得意とする分野の発信をするしかないです。

これは、プライベート発信(プライベート運用)とは真逆にあります。
このnoteでは、自分が得意とする分野の発信を「ビジネス発信(ビジネス運用)」と定義しておきます。

ビジネス運用では、自分が誰よりも詳しい分野の情報を、誰かのためになるかたちで発信し続けることが大切になります。
これが個人ブランディングってやつです。あなたが何者であるかは、あなたが決めるんです。

ある分野の情報を発信し続けることによって、第三者から「あの人は〇〇に精通している人」「〇〇のことならあの人に聞こう」と言われるようになります。
これがインフルエンサー、つまり影響力のある何者かになるってことです。

みんな影響力のある自分になりたくてSNSやってるので、「フォロワーを増やす方法は有益情報を発信することだ」と口々に叫んでるわけなんですね。

・・・・・・・・・・・・・

で、あなたが得意とする分野って何でしょう?

得意分野を思考しないといけないんですよね。
私の場合、以下の7項目を思いつく限りを紙に書きだして思考しました。

・子どもの頃から好きで自然にやってたこと
・子どもの頃からではなくも、とにかく好きなこと
・教わらなくても自己流でできてしまうこと
・それをやっているとよく褒められること
・なぜか人に頼まれ、やってあげるとおおいに感謝されること
・過去の職歴やプライベートから得たもの(スキル・経験)
・どんな自分になりたいか

思考時間はリミット決めたほうが動ける

お金を稼ぐには、自分のサービスを作らないといけません。ブログ教材でも、ヨガ教材でも、なんでもOK。ただ僕が思うに、多くの人は「時間をかけ過ぎてるな」と感じることがあり、基本的に「1つの商品は、40時間でベータ版を作る」くらいが良いですよ。8時間作業で、5日間。僕の中で、これが目安です😌
引用ツイート:マナブ@バンコク(@manabubannai)

これは実業家ブロガーとして有名なマナブさんって方のツイートなんですが、ハッとしたんですよね。

私もそうなんですが完璧主義な人だったり、そもそも考えることに不慣れな人って、たぶん思考するだけで1日が終わっちゃうんです。そんでもって、疲れて行動することをやめちゃう。

行動するから結果(正解・不正解関わらず)がでるのであって、思考しても結果はでないですからね。哲学者でもない限り、思考する時間は制限しましょう。行動のための思考です。

実は私は、得意探しの思考に24時間費やしました。3日×8時間、本を読んだりネット検索したりしながら、何を発信していくのか自己ブランディングについて考えまくりました。(超遠回り)

なにもない・・・それが普通

結局、個人ブランディングとして最適な解は1つも出なかったです。これといって、特筆すべき事柄がないって、実は普通なんですよ。

一般人が経験してきたことや考えるアイデアなんて、二番煎じどころか七番煎じくらい。
「これは自分が思いついたすごいアイデアなんですが・・・」とか「この経験は自分にしかなくて・・・」とか99%がマジで普通です。

けども、何者かであるかを決めないとビジネス運用できないので、「そもそもなんでビジネス運用したかったんだっけ?」と考えました。
こういう、そもそも論というか「なんでだっけ?」の思考は、意識しておくといいですよ。人生迷子が回避できるので。

で、私はmotoさんの本(転職と副業のかけ算)を読んで、副業ではじめたブログを成功させるために、SNSのビジネス運用がしたかったんですね。
ただ、「ブロガー」として個人ブランディングするといっても、ブログの実績はないしノウハウもない。

発信できるものといえば日々の過程から得られる体験談くらい・・・。
よし、副業ブロガーとして収益0円から20万円を達成するというサクセスストーリー(になる予定)を発信していこう!

24時間費やしたけど、3時間くらいの思考で済む適切解しか生み出せませんでした。やったことないことなんて、そんなもんです。

ブロガーとしてTwitterをはじめてみた

発信内容から逆算して手段(どのSNSを使うか)を考えた方がよいかなと思います。なんて最初に書いたんですが、まぁぶっちゃけ、なんでもいいからまず始めた方がいいです。

やってから分かることがたくさんあるので、「やりながら考える」くらいがちょうどいいと個人的には思います。

Twitterを選んだ理由は「何を言うか」で注目を集められる点にあります。
オフラインでは「誰が何を言うか」が重視されますが、Twitterは伝えた内容が共感や議論を呼べば、自然と拡散されます。
引用書籍:転職と副業のかけ算(moto 著)

私はmotoさんの本に感化されていたので、Twitterを手段として選びました。Twitterに飛び込んでみると、「初心者ブロガーです」っていう素人から「ブログ3ヵ月で収益6桁」みたいな玄人まで、いろんな人がうじゃうじゃいました。

焦り、不安の連続。救いをフォロワー数に求めた末路

ブロガーとしてのサクセスストーリーは、(まぁ当たり前ですが)順風満帆とはいきませんでした。
何者にもなれない自分は、ツイートを打っては消し、打っては消し、Twitterのタイムラインをぼんやり見続けて1時間、2時間と時間だけがすぎます。

Twitterのタイムラインには情報が湯水のようにあふれかえっています。
ブログ(副業)成功者として個人ブランディングしているアカウントのなかには、「やり方が間違ってる」「努力が足りない」と煽るような投稿もあり、嫌でも目に入ります。見るたびに焦り、嫉妬し、不安になり、他人と比べて自己嫌悪。

その一方で、私と同じように「ブログうまくいかないよ」と、投稿している人に共感を覚えます。
痛み分けのために交流の頻度が上がり、フォロワーさんのフォロワーさんへと輪がどんどん広がり始めます。

ログインするたびにフォロワー数が増え、いいねやコメントが返ってくる。

・反応が返ってくると満たされる
・数字として結果が現れると満たされる
・何かを達成して認められると満たされる

人間には承認欲求というものがあります。
もう少し分かりやすくいうなら、存在を無視されたくないとか、早く結果が欲しいとか、すごいねって言われたいとか、そういう満たされない気持ちを誰もが抱えているんです。

それらが満たされる場所って居心地がいいんですよね。
こうして人は、SNSで得られる快感にしがみつき、フォロワー集めに依存していきます。

「一般人がフォロワー数を武器に収入を得る時代だし、影響力つけるためにフォロワー集めをしています」ともっともらしいことを言って正当化してますが、本当は満たされるためです。
本業中も、家族と過ごす間も、常にSNSを気にして、費やしているんです。私もあなたも。

魔の3ヵ月周期。消えていく仲良しフォロワーたち

Twitterを始めて半年くらい経った頃かな、気づいたら「いいね」などの反応数が下がり始めました。Twitterだと非アクティブと呼ぶらしいのですが、長いことログインしていないアカウントが目立ち始めます。

恋愛や本業なんかでもそうですが、3ヵ月周期で別れる(退職する)ってよく言われますよね。それです。

希望を持つ人が1万人いても、挑戦する人はそのうちたった1%の100人。 そして、100人の挑戦者のうち、継続できる人はたった1%のひとりである。
引用書籍:成功する人の考え方(加地太祐 著)

実際、長く続ける人の方が稀です。
なので、SNSも続けたもん勝ちみたいな言われ方をしますね。

SNSは続けたもん勝ちで本当に収益を生み出せるのか?

3日に1回くらい、Twitterのタイムライン上で「続けた人の勝ち。〇ヵ月毎日SNSをやって〇万も収益が出た。仲間もできた。控えめに言ってSNSは最高!」という類のツイートをみかけます。

こういう発信を目にするからか、「続けるから収入が得られる」という間違った仮説思考をしてしまう人が多いように思います。たぶんなんですけど、続けることと、収入を得ることってイコールでは結ばれないと思うんです。

どちらかというと、「継続」は「収入を得ること」から見ればとても十分とは言えず、ただの一つの必要条件にすぎません。フォロワー数もおなじで、必要条件だと思います。
「あれ?どんだけがんばって続けても収入にならないぞ・・・?」と、モチベーション切れで挫折する人が多いのはそのためではないかと。

ちょっと小難しくなりましたね、ごめんなさい。
もう少し身近な感じに落とし込むとすれば、「頑張れば成功する」が成り立たないのと一緒のことなんです。

私も約半年間ほど、こまめに発信したりリプしたりと、フォロワーを増やす方法が書かれたノウハウ本通りにビジネス運用してみました。
家族との会話時間を削って、毎日リプやいいねに追われて夜更けに就寝するような生活に身も心もクタクタでしたし、収益はありませんでした。

「そもそもなんのためにTwitterやってるんだっけ?」を経験し、こうして「SNSとは?SNS運用をはじめる前に知っておくこと」をテーマにnoteをつづっています。

SNSは集客手段で、収益を生むのは自分の有料商品

じゃあ、SNSで収入を得ている人はどんなことをやっているのかというと、マーケティング業界でいうところの「AIDMA(アイドマ)」とか「AISAS(アイサス)」を理解した上で、SNSを運用しているんですよね。

「AIDMA(アイドマ)」「AISAS(アイサス)」は、ユーザーの購買決定プロセスを説明するためのフレームワークのひとつです。

AIDMAが登場したのは1920年代ですが、「さすがにこのインターネット時代に対してもう古いよね」ということで2005年に電通さんが作ったフレームワークがAISASになります。

・製品の存在を知る(Attention)
・興味をもつ(Interest)
・検索する(Search)
・購買する(Action)
・共有する(Share)

「AISAS」を上手く使ってお客さんを集めるのに成功したのが、個性的なCMで話題を生んだRIZAPじゃないかなと思います。

詳しく知りたい人はググるか、マーケティング関連の本を読んでみてください。このnoteでは、結論さえつかんでくれたらよいので細かいことはあえて省きます。

結局、SNSっていうのは、このフレームワークでいうところの「購買する(Action)」以外の部分を行える場所になります。

で、私がここで強く主張したいのが、購買するには「有料商品が必要」ってことなんですね。SNSで収入を得ていない人の多くが、「有料商品をもつ」という部分が盲点になってる気がします。

SNSの発信はほぼポジショントーク

SNSは有料商品を購買してもらうための手段なので、ほとんどの投稿がCMと同じなんですね。もう少しやらしい言い方をすると、ポジショントークだってことに気づき始めます。

誤解しないでほしいんですが、私自身、10年以上、営業職をしています。
すべての人は、モノを売ってお金が入る側であり、モノを買ってお金を出す側でもあります。どちらが良い悪いもないし、有利不利もないです。

極端かもしれませんが、「カフェのクーポンをもらうためにSNSに投稿する」これだって、クーポンというお金を得るためにカフェという商品をフォロワーさんに売っている行為なんですね。

しかも、このカフェは味がいいけど店員さんの態度が微妙だなぁ・・・と思っていても、クーポンもらうために「おいしかった!おすすめ!」ってSNSに書きますよね。あえて、店員の態度に触れる必要もないし。それって、ポジショントークじゃないんでしょうか。

大事なのは、SNSの投稿は「商品を売るための戦略的なセールストークである」ということを知っておくことです。
だから「やり方が違う」「努力が足りない」という投稿に落ち込む必要はないんですよね。だって、ただのCMですから。

もし、SNSで何か気になってお金を払うなら、「自分で選んでこれを買うんだ」という意識はちゃんと持ったほうが自分のためです。(恨み言を言わなくて済みます)

商品には、質が良いもの悪いものがあります。
ただ、無意識に自分たちがいつも買っている企業商品と比べてしまっていて、高基準の色眼鏡をかけたままでみるから、そのクオリティーに「騙された」と思う消費者も多くいるだけのことです。

もちろん、企業の商品だってすべて質が良いけではありませんしね。ただ、個人の場合は品質も価格も他社比較せずに設定する人が多いので、平均基準が低いのかもしれない。どうなんだろう。

まぁ資金力のないただの一般人(個人)が作った商品ですからね、企業が出している商品とクオリティーを比べること自体ナンセンスだと私は思いますけどね。

もしSNSで何者かになりたいなら、自分の商品をもつしかない

もし、「SNSで収益を得れるように影響力をもちたい」と思うなら、あなたも自分の有料商品をつくりましょう。

・有料note
・オンラインサロン
・ブログ
・コンサル
・ヘッダー制作
・イラスト制作

なんでもいいと思います。あなたの能力でお金に換えられるものを探しましょう。きっと、「自分の得意探し」の答えが商品になると思います。

私が何者にもなる必要がなかった理由

で、最後になるんですが、私が何者にもなれなかったし、何者にもなる必要がなかった理由をお話しますね。

私のTwitterアカウントはフォロワー1,300人で、SNSで影響力をもっていませんから何者にもなれません。

また、私の無料noteを読んだ誰かが「この人の読み物、おもしろいよ」と友達一人くらいに教えたくなるような読み物が書きたい。それが、私がnote執筆という自分の商品をつくる理由です。

自ら広めて売るよりも、気づいたら広まっていたというのが私の憧れあり、そんな未来に向けて行動しているのが、幸せなんです。

あなたはどうですか?
SNSも副業も本業もすべて、幸せになるためにやっていることです。
影響力をもち、お金をたくさん得ることが幸せにつながっているなら、SNSでビジネス運用をがんばってほしいと思います。

SNSで影響力をもつから幸せなわけではないです。「お金もちだから幸せである」が成り立たないのとおなじことです。
本質を見失わないでくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?