おとうさんからたいせつなきみたちへ　４１　「成功は旅の途中にある」

成功は旅の途中にある

何度も言うが、エイブラハムは努力することをおすすめはしていない。
しかし、君が努力をしたからといってソースが君を見放すことはない。
君が人生で何を経験するか、どんな生き方を選ぶのかは、君の自由だ。
君は自分で選び、選んだ人生を経験し、経験から望みが生まれ、その望みが拡大していく。
そして、君がする全ての経験をソースは喜んでいる。
ソースは君がどんな状態でもサポートをやめたりはしない。
君は愛されている。
前の「君はゆるされている」ではそんなことが言いたかった。

さて、今回は「成功」について話をしようと思う。
例えば、何かを望み、それを達成した時に初めて成功すると思っている人が多い。
それが、十分なお金を得ることだったり、素敵なパートナーと一緒になることだったり、素敵な仕事に就くことだったり。
いつか、それが手に入れば、その時、自分は成功者になれると、多くの人が思っている。
そのために今を犠牲にする人さえいる。

お父さんは君にはそう思ってほしくはない。
だからこそ今この本を書いている。

もし、君が望んでいるものを手に入れた時、そこで君の人生はゴールだろうか？
例えば、仕事をしないですむ程の大金が手に入り、素敵なパートナーと巡り会えたとしよう。
その瞬間、君の人生はゴールしたのだろうか？そこで君の望みは終わりだろうか？

いいか、コントラスト（望まない現実）は君の人生に永遠に存在する。
もし、君が何かを達成しても、君はそこからまた新しい何かを経験し、新しい望みが生まれ、望みが拡大する。
人生はこの繰り返しだ。
願望にゴールはない。

君が願望を実現できた時、そこにはまた次の願望があるだけだ。
人生はこの旅の連続だ。

エイブラハムの教えは、この旅の途中にこそ、たくさんの喜びや満足があり、それらを経験している時にみんなは成功しているというものだ。
願望実現への旅の途中を楽しむこと、喜びを見つけること、満足すること、その瞬間にこそ成功があり、その先に願望実現がある。

そう、今この瞬間、君は成功者になれる。

道に咲く花を美しいと思った時、君は成功者だ。
空が青く美しいと思った時、君は成功者だ。
好きなものを食べて、幸せを感じた時、君は成功者だ。
友達と楽しく遊んで、喜びを感じた時、君は成功者だ。
今、生きていることに感謝を感じた時、君は成功者だ。
ソースとの繋がりを感じている時、君は成功者だ。

そして、インスピレーション（直感）に従った行動は、時にそんな旅の途中の喜びを見せてくれる。
君が満足や喜びを感じる何かへ導いてくれる。
時にそれは小さな出来事かもしれない。
しかし君はそれらを受けとっていい。
インスピレーションに従った行動の先にある小さな出来事に、大きな喜びや幸せを感じていい。
そして、それらの幸せの先には必ず、大きな願望実現が待っている。
君はその旅を楽しめばいい。

何かを達成した時に君は成功できるんじゃない。
成功はいつも、君のすぐそばにある。
そのことを覚えていてほしい。