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おとうさんからたいせつなきみたちへ 49 「人を喜ばせなくていい」

人を喜ばせなくていい

今、興味があるものはなんだろう?
今、ワクワクすることはなんだろう?
今、大好きなことはなんだろう?
今、何を求めているんだろう?
今、何を感じたいんだろう?

お父さんはな、以前、これらのことを自分に問いかけた時、全然わからなかった時があった。
自分のことなのに、わからなかったんだ。
30年近く生きてきて、自分自身のことがこんなにわからないんだと痛感してショックを受けたわ。

だからこそ、自分とはなんだ?人とはなんだ?人生とはなんだ?ということを知りたいと願い、そして、エイブラハムの教えに出会えたんだけどな。

なぜ、自分のことがこんなにもわからなかったのか?
お父さんは、小さな頃から親や先生など、周りにいる大人に教わったことが、人生の正解だと信じてきたからだ。
その教えの多くは、周りの人に合わせること、人に迷惑をかけないこと、自分勝手なことはダメで、周りを喜ばせることが良いことだというものだった。
例えば、今、直感的にこれがしたいと思っていても、周りの大人が求めているものは違うから、直感や自分の心の声よりも、周りの大人が求めるものを優先してやる。
そうすると、誉めてくれる。そうしている内に、自分の直感や心の声よりも、周りの人を喜ばせることこそが正解なんだと思うようになる。
そうして、何十年も周りの人を喜ばせることや、振るまいを練習し続けてきた。
それは、社会人になってからもそうだ。時には上司が喜ぶための行動を行ってきた。

それこそが正しいのだと信じてきたから・・・。

そうして、いつしか大人になり、自分に問いかけた時、自分の心の声が聞こえなくなっていたんだ。
お父さん自身のことは周りの人は誰も教えてはくれない。
だれもお父さんの心の中を知らないからだ。
エイブラハムを知って、お父さんは知りたかったことや、興味が爆発した。
そして、その全てにエイブラハムは答えを出してくれた。
エイブラハムを知り、ワクワクしているうちに、いつの間にか自分自身の感覚も取り戻していた。

もし、君が今、自分のことがわからないと感じていたとしても大丈夫だからな。
心の声は君がどんな時も、ずっと君に語り続けている。
今は少しだけその声が聞き取りづらくても、必ず聞き取れるとこにいける。

そのために、今は自分の心の声を聞いてあげる練習をしてみよう。
とことん、自分に優しくするんだ。
「今、カフェラテが飲みたい」とかそんな小さなことでいい。
そんな小さな声が聞けたのなら、それを自分に与えてあげてほしい。
もしかしたら周りの人や、周りの大人は、「そんな、カフェラテなんて飲んでないで、努力しないとヤバイよ」と言うかもしれない。
でもな、君がその瞬間すべき最も大切なことはカフェラテを飲んでホッとすること、心の声に耳を傾けることなんだ。
それこそが本当に君が求めた未来への最も抵抗の少ない道なんだ。

いいか、君は自分の喜びに生きればいい。
親を、先生を、周りの大人を喜ばせなくていいからな。

誰かが「そんな自己中心的なことはダメだ」と言うかもしれない。
でも、エイブラハムは「自己中心的でいてください」と言う。
エイブラハムの言う「自己中心的」とは「ソース、つまり無条件の愛の視点で言う自己」のことだ。
むやみに他人に迷惑をかけていい、とか、周りを傷つけていいというものではない。それらはソースの視点とはズレているからな。
簡単に言うと、内なる喜びやワクワクに従っていいって意味だ。
内なる声に従っていると、結果的に多くの人に喜びを与えることができるかもしれない。

多くの大人たちが君に様々なことを教えてくれるだろう。それらの情報が自分にとって正しいかどうかは君の「感情」が教えてくれる。
君が気分良く感じる時はその情報を信じてみたらいい。
気分が悪く感じる時はその情報を信じなくていい。
いつだって、本当の正解は周りの人ではなく君自身の中にある。
心の声を感じてみよう。

多くの大人たちが教えてくれる、こうあるべきという世の中の常識、それを教える大人たちは必ずしもみんな幸せなわけではないことを知っていてほしい。
本当にその教えが正しいのならば、みんな幸せでいるはずだろ?
君に何かを教え、伝えてくれる人がいたとして、その人がアラインしている人(幸せな人)かどうかを感じることも大切だから知っているといい。

そして、世の中の常識を信じたからといって、決して悪いというわけではないことも伝えておこう。
どんな人生もコントラストと拡大へと通じている。
自分が信じた道の中で、時には壁にぶつかり、それにより自分の望みが明らかになる。
明らかになった願望によって君の人生はますます良くなっていく。

君はどんな人生も、どんな道も、どんな教えも自由に選べる。
みんな自由に人生を創造していく力を与えられている。
君には自由に人生を楽しんでほしい。

もう一度言うが、君は人を、誰かを喜ばせなくていい。
君自身の喜びに生きていい。

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