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第5章 貯蓄と投資

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「A Little Dough」はこれから社会人になる人、あるいはこれからのライフデザインを考えている人達の参考になるような「パーソナル・ファイナンスの考え方」について記載してい…
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#貯蓄習慣

🅂1 貯蓄と投資について

「A little dough」 第5章(Chapter5)貯蓄と投資について <🅂1(Section1)貯蓄と投資について>  これまで、私たちが行う意思決定には「認知バイアス」などが原因となる非合理的判断が多発していることを確認してきました。またこうした判断が、結果的に「後悔してしまう」支出と深く関係していることも事実のようです。第5章では私たちのファイナンシャル・プランに組み込まれた「貯蓄と投資」という経済行為を扱いますが、これらもまた人間が行う意思決定とはあまり相性

🅂25 貯蓄と投資について(完)

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂22 貯蓄と投資について(完)  第5章では「貯蓄と投資」について記載してきました。この章を振り返ります。 ▶「貯蓄習慣」を身に着ける  前半で記載した「3つの財布」や「SMarTプログラム」などは、人間の脳の設計に起因する特性や認知バイアスなどを踏まえて、これを逆に利用しようという特徴がありました。リチャード・セイラー等が提唱した「ナッジ」的な発想ですが、こうした方法で無理なく「貯蓄習慣」を身に着けることができると

🅂5 金利のない時代

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂5 金利のない時代  前回は怠惰な方にこそお勧めな、継続的な貯蓄を可能にする「SMarTプログラム」について記載しました。現在のところ昇給タイミングに応じて積立額を増加できるような積立貯蓄の仕組みは見当たりませんが、多少手間ながら私のように年に一度、財形貯蓄の積立額を変更することでおおよそ実践できますので、興味のある方はぜひトライし頂きたいと思います。怠惰な方なら、きっと止められなくなります^^;。 ➤「人類最大の発

🅂4 怠惰こそ継続への道

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂3 怠惰こそ継続への道  前回は人間の認知特性を逆手に取る「ナッジ」について記載しましたが、その提唱者であるリチャード・セイラーは401K プランの推進を目的として、下記の「SMarTプログラム」を開発しました。 ➤「SMarTプログラム」(Save More Tomorrow)  ナッジを活用した「SMarTプログラム」は、リチャード・セイラーとその同僚だったシュロモ・ベナルチによって開発されました。このネーミング

🅂2 貯蓄が増加するとき…

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂2 貯蓄が増加するとき  仕事に就き毎月の給与からの積立貯蓄などを始めることができれば、当面は経済的自立に向けて一歩づつ進んでいくことになります。しかし、20歳代の日々はやりたいことに出費が嵩むだけでなく、友人の結婚式といった予定外のイベントも重なり、思うように貯蓄が進まないことも予想されます。  バブル華やかなりし頃、友人の結婚式が2回3回と続くことから、メンクラを捲りながら「J.PRESS」の黒に蝶タイ・カマ―・ス