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第5章 貯蓄と投資

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「A Little Dough」はこれから社会人になる人、あるいはこれからのライフデザインを考えている人達の参考になるような「パーソナル・ファイナンスの考え方」について記載してい…
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#CML

🅂1 貯蓄と投資について

「A little dough」 第5章(Chapter5)貯蓄と投資について <🅂1(Section1)貯蓄と投資について>  これまで、私たちが行う意思決定には「認知バイアス」などが原因となる非合理的判断が多発していることを確認してきました。またこうした判断が、結果的に「後悔してしまう」支出と深く関係していることも事実のようです。第5章では私たちのファイナンシャル・プランに組み込まれた「貯蓄と投資」という経済行為を扱いますが、これらもまた人間が行う意思決定とはあまり相性

🅂17 理論通りにはいかないことを計算にいれる…

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂16 ポートフォリオ理論(5)  ポートフォリオ理論(MPT:Modern Portfolio Theory)は様々な理論上の前提の上に成立している訳ですが、仮に市場が効率的であり参加者がことごとく分散投資を行うとすれば、その結果最も効率的な投資は市場ポートフォリオに限りなく近づいていくことになります。 ➤シャープレシオ  ポートフォリオの効率性を示す指標として「シャープレシオ」というものがあります。これはCAPMを

🅂16 シンプルすぎる結論…

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂15 ポートフォリオ理論(4)  株式にははそれぞれ個別リスクがありますが、これを消去し分散効果を最大限に取ろうとすると結果的に市場ポートフォリオを持つことになります。市場ポートフォリオの効率的フロンティアは、リスクとリターンの交わるある1点を示すことになるため、見方を変えると分散によって個別リスクを消去することは、リスクとリターンの選択肢をなくすことになってしまいます。 ➤CML(資本市場線)とは  下は、🅂14で