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第5章 貯蓄と投資

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「A Little Dough」はこれから社会人になる人、あるいはこれからのライフデザインを考えている人達の参考になるような「パーソナル・ファイナンスの考え方」について記載してい…
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#錯視

🅂1 貯蓄と投資について

「A little dough」 第5章(Chapter5)貯蓄と投資について <🅂1(Section1)貯蓄と投資について>  これまで、私たちが行う意思決定には「認知バイアス」などが原因となる非合理的判断が多発していることを確認してきました。またこうした判断が、結果的に「後悔してしまう」支出と深く関係していることも事実のようです。第5章では私たちのファイナンシャル・プランに組み込まれた「貯蓄と投資」という経済行為を扱いますが、これらもまた人間が行う意思決定とはあまり相性

🅂11 アノマリーが生まれる訳(2)

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂11 アノマリーが生まれる訳(2)  前節では下図のようなランダムウォークをみた時の私たちの反応について記載しました。単なるランダムウォークの曲線に「価格と年月という背景」を加えたことで、私たちはストーリーを作り未来を予測しようと想像力を働かせます。 ➤日常的に起きている錯視  さてここで第1章に戻るようですが、日常的な錯視についてもう一度振り返ります。下図Aをご覧ください。これは紙に書かれたバイオリンを弾く人の絵で

🅂10 アノマリーが生まれる訳(1)

「A little dough」 第5章 貯蓄と投資 🅂10 アノマリーが生まれる訳(1)  前節で記載したバフェットの話は、田淵直哉氏によるものですが、氏の著作は金融の難しい話を分かり易く書かれていて、とても助かっています。そのためか、あるいは「それでも」と書くのが正しいのかわかりませんが、私は何度も読み返しています。私の場合いいと感じた本は何度も繰り返し読んでしまう習癖があるようです(笑)。因みに一番回数を読んだ本はサンテグジュペリの「星の王子様」で、次はたぶんハインラ