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序章 "a little dough"

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「A Little Dough」はこれから社会人になる人、あるいはこれからのライフデザインを考えている人達の参考になるような「パーソナル・ファイナンスの考え方」について記載してい…
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#コラム

最初に考えた a little dough の意味

▽チャップリンの映画、ライムライトに出てくる言葉。 ”Yes, life can be wonderful, if you're not afraid of it. All it needs is courage, imagination, and a little dough” そう、人生はすばらしい。恐れてはいけない。必要なものは、勇気と想像力、そして少しばかりのお金。 この言葉の力点は前半にあって、後半では忘れてはいけないことを付け足しています。(未来を)恐れることな

トイストーリードロップとアイテム

▽このゲームはとても寛大なゲームで、私のように下手な人間でも、結構遊ばせてくれます。私の場合1回のゲームに必要なハートは時間経過による復活を待ちますし、対戦を有利に進めるアイテムもサービスで増える分以外は使わないので、今のところまるでフリーライディングですが^^。 ▽こういうゲームをしていて時々思うのですが、このゲームのアイテムはなぜ必要なのか、ということです。もちろん不可能を可能にする、あるいは難易度の高いものを易しくする、といった用途であることはわかっています。ただ、サ

幸せとお金の間にあるもの... (2)

▽前回の続きです...おさらいから。下のグラフを見て、私たちの所得が増えても、幸福度はあまり増加していない。増えた所得を幸福感が増加するよう使っていないか、お金で買える幸福の限界値を超えてしまったか、あるいはそもそも相関関係だけで因果関係はないのか… ▽マズローの5段階欲求を考えてみます。 まず第1段階の「生理的欲求」と第2段階の「安全の欲求」ですが、これらは衣食住を満たすことで、かなりの部分をカバーできます。つまり衣食住に貢献することが明らかな「所得」は、これらの欲求を満

アリストテレスの時代のオプションとは

▽先日、「プラトンやアリストテレスが恐れたこと」というタイトルの記事の中で、アリストテレスはデリバティブを知らなかったかもしれない、と記載しました。ところが、すでに当時からオプション取引の原型は存在していた、というお話です。勉強不足でごめんなさい。以下、板谷敏彦著「金融の世界史」からの引用です。 ▽ギリシャ人のタレスは、アリストテレス(前384~322年)によって、世界初の哲学者として紹介された人物です。彼はある年のオリーブの作柄を豊作と予想して、手付金を払って村中のオリー