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女1人で乗馬体験に行ってみた
ある時、私はふと思った。
「乗馬したいな…」
今まで、私は馬に乗った経験がなかった。
何気無しに、人生に一度くらいは馬に乗ってみたいなと思ったのだ。
実家に帰る道中に、人気(ひとけ)の無い乗馬クラブがあったので、早速電話してみた。
出たのはお爺ちゃんだった。
「初めてで女性お一人様ですか?」と訝しげな様子だったが、遠慮なく一番安い初心者コースをお願いした。
そして当日。
お客は私以外誰もいない。小屋の中に入っても誰もいない。馬だけが居た。
営業しているのか不安になっていると、奥からお爺ちゃんが出てきた。
「女性一人で初めて乗馬とか変わってますね〜」
と悪気もなく言われ、そうですね、と返すしかなかった。
乗り方の動画を見てから、乗るための装備品をレンタルして、自分に装着する。
満を持して馬の上へ。
「うわあ」
一発で上手く乗れたが、思ったよりも高くて驚いた。
これが馬の上か〜と、感動しているのも束の間。馬が歩き出した時、身体に衝撃が走った。
お尻、痛あああ!!
馬が歩く度に鞍にお尻がぶつかって、予想以上にめちゃくちゃ尻が痛かった。
乗り方が下手くそなのもあるが、とにかく馬が走るとお尻が死にそうになる。
楽しいよりも、遥かに痛いが勝った。
乗馬って、簡単そうに見えてこんなに難しいんだ…と私はまた一つ知識を身に付けた。
最後の方はお尻をどうにか打たないよう、足に力を入れたせいで太腿の筋肉も攣りそうだった。
数十分の体験だったが、私は疲弊しきっていた。無事に帰宅できるかお爺ちゃんに心配された。
こうして、初の乗馬体験は終わった。
ひたすらお尻の心配をしていたため、馬の乗り方をマスターすることは出来なかった。
この先、何かの機会があったらまた乗馬したいが、今回みたいに自ら1人で乗馬クラブに乗り込むことは今後ないだろう。
翌日、お尻と太腿の筋肉が死んだのは言うまでもない。
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