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峠で謎の生き物に遭遇した話

数年前、長野のとある峠道を車で走っていた時の話。
天気は良好で、時刻は朝の9時頃。車通りはない。

ボケーっとしながら、上り坂を走っていた時だった。

ガードレール脇に、何か生き物が居るのが見えた。
鹿などの動物はよく居るため、その類かと思ってあまり気に留めなかったが、横を通り過ぎる瞬間、その生き物の姿をはっきり目にして驚いた。

「!?」

茶色い毛がふさふさの、オットセイのような生き物が鎮座していたのだ。
目はお爺ちゃんのように眉毛ふさふさで見えず、口もわからなかった。
身体は、60㎝はあったように思う。

ともかく一瞬のこと過ぎて呆気に取られた。
引き返そうとも思ったが、Uターン出来る場所がなかったためそのまま走り続けたが、謎の生き物が脳裏に焼き付いて離れなかった。

ぬいぐるみにしてはリアルだし、大きかった。毛並みも良かった気がする。
恐くはなく、癒しキャラ的な生き物だった。

帰りの祭もその峠を通ったが、謎の生き物は居なくなっていた。
その後も峠を通る度に探したが、鹿は沢山見かけるものの、山に住むオットセイは見つけることが出来なかった。

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