音楽生成AIの訴訟問題で思うこと
こんなニュースがありました
と言うこと自体、ykpsongsさんのこちらの記事で知ったのだけれど。
だそうで、まあ訴えの趣旨に関しては「なるほど〜、訓練に使ったことの方か…」という感じですが、なんか色々考えてしまった。
あ、今書いているこの記事自体はぐだぐだ記事になるので宜しくご理解くださいませ。
ごもっともな部分もある
うん、AIの訓練に著作物を使うのに一切許可を得ていないと言うのは、それはそれで問題だとは思う。一般的な絵や写真を作るのと違って"曲"という芸術作品を作るので、なおさら「そこから利益を得るならちょっと一言あってもいいんじゃない?」というお怒りは理解できる。私もSunoを使うのですが…作られてくる曲で「あの曲と似ているな」という経験は今まで無かったので、著作権云々という部分は気にしていませんでした。ちょっと考えちゃう部分もある。確かに。
ただ、同時に違和感も感じる
私は楽器を演奏するが、街で聴いた音楽からフレーズのインスピレーションを得ることは多々ある。なんなら使ってやろうと必死になる。
それはアマチュアだから許されることなのだろうか?いや、全くもって違うでしょうね。プロも大いにヤってますね。というかヤってると公言してますね。じゃあどこからがダメなのか?と言うのは裁判の行方次第でしょう。前例がないので。ここで深く考えてもしょうがないよねと思う。
じゃあ、なんでこの記事書いてんだよ。
って思うでしょう?
そこで、です。
私がとても不思議なのは「AI便利じゃん、これ使ったらもっとスゲエ曲書けちゃうじゃん」って方向のプロの言葉があまり聞かれないこと(周りにプロがいるわけではないので真実は分かりませんが)。
(今のところ)AIはツールだと思っている私には「Suno楽しいけど、プロがこれ使ったら結局差は変わらないんだよなあ」という感想なんですよね。
もちろん、0と100の違いが50と100になるのかも知れませんが、割合としての差は縮まらないと思うのです。スタートのレベルが上がるだけで、トップはトップのままであると。
歴史を振り返れば
なんて大層なことは言えた人間ではないですが、音楽が理論化された時からこの流れは始まっていたのではないかと思うのです。それこそ天性のものでしか作曲できなかった時期があり、それが理論化されて今の作曲ノウハウがある。それでも現代でさえ、誰もが良い曲を作れるわけではない。
前にも書きましたが、AIが作った曲を更に良い曲にできる人は限られるのです。そこには理論やインプットの多さだけではなく感性が関わるのです。
私は音楽理論をある程度学びました。でもそれを使えません。そこにはバカみたいに高い壁が存在します。
その壁の向こう側にいる人たちへ
AIで作曲して、何回も違う違うとやり直して、「あ、こんな感じ」というところから今までと同じ情熱で曲を直してみてほしいです。本当に心からお願いしたいです。音楽が更に変わっていくと思うのです。もしかしたら大好きなアーティストの曲がもっと早いペースで聴けるかも知れないし、とんでもなく良い曲になるのかも知れません。または、AIなんか使わない方が結局、良い曲が早く作れるのかも知れません。はたまた、好きなアーティストが変な方向に目覚めてしまってがっかりするのかも知れません。知りたいです。
じゃあ自分でやれよ、というアナタへ
はい。そうしたいです。DAWソフトも買いました。でも辛いんです。使い方覚えることすら長い道のりです。頭痛くなります。
もう少し頑張ります。そしたら聴いてくれますかね?時間かかりすぎてその前に音楽生成AIがこの世から消えてなくなるかも知れませんが。
まあ、なんとなく結局はレーベルごとに音楽生成AIを作りそうな気もしますがね。そしたらみんな気づきます。本家には敵わないと。
そんなこんなでこんな記事に最後まで時間を使ってくださった皆様、ありがとうございます。ただの所感でした。
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