見出し画像

【仕組みのデザイン事例】長距離ドライバーも日帰りできる業務改革

アジケは「仕組みをデザインする」ことをテーマに業務に取り組んでいますが、世の中には参考になる例がたくさんあります。
学びとして、世の中の課題を仕組みで解決している事例を発信していこうと思います。

さて一本目に紹介するのは有名な事例。
「仕組みのデザイン」で思い出したのは長距離ドライバーを日帰りさせる業務改革です。


長距離輸送は、最初から最後まで一人のドライバーが運ぶことが当たり前でした。
そんなドライバーの「車中泊を減らしたい」という声を拾ったことが改善のきっかけですが、業務フローの改革に至ったアイデア、実行の事例として勉強になります。

課題
- 長距離ドライバーは拘束時間が長く、車内泊のケースも多かった
- 陸送業界は人材不足が深刻化している
- 人が減って持続的に輸送力を確保することが難しかった
解決(アイデア)
- 中継地点を設け、トラックを交換することで日帰りできる
効果
- 日帰りできるようになったことで従業員満足度がアップ
- ドライバーの人材確保に寄与できた
- 労働時間管理に効果があった
- 積載率が低かった便を集約することで、積載率が向上した

仕組みブログMV

一つの事業者のアイデアがきっかけで浸透し、今では全国の事業者の工夫によってさらなる改善が行われています。
1. トラックではなく荷台を交換する
2. 鉄道輸送と中継輸送の組み合わせ
など

もし、業務フローの再構築にデザイナーが参画していたら、以下のような順序で取り組まれていると思います。

1. ユーザー(ドライバー)の声を起点に、課題の定義して解決のアイデアを発散する
2. カスタマージャーニーマップでAsIsとTobeを描く
3. 一部で試験運用し、改善点を洗い出して改善を繰り返す

このように分析すると、業務改革という経営レベルのレイヤーにも、デザイナーが貢献できる余地があることがわかると思います。
長距離ドライバーの当たり前を、業務フローの改革という視点でリデザインした事例の紹介でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?