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01 岩泉初上陸


こうして、東北合宿を2016年夏にやることに決めて、実施に向けて補助金を申請したり三鉄の震災学習列車を再度予約したり、
ふれあいらんど岩泉の予約をしたりと、
着々と準備を進めた。
訪れる場所がどんな所で、どんな名物があるのか、
ワクワクしながら企画していた。

最終的に20名ほど参加者が集まっていたはず。

あとは開催日を待つ!
そんな時、想定外の事態が起こりました。

台風で被災した岩泉乳業(当時)の本社。
被災2週間後の姿。

岩泉町、2016年台風10号により被災。

2016年8月29日未明、観測史上初めて太平洋から東北地方に直接上陸した台風10号は大船渡市に上陸。
その影響で大船渡市からみて北東にある岩泉町に雨雲が大量に流れ込み、
岩泉町には大量の雨が降りました。
ほぼ川沿いに居住地がある岩泉町には
甚大な被害が出ました。

岩泉からの1本の電話

岩泉が被災した。 この事実は東北に行く事を知っていた親から知らされました。
「この場所ってあんたが行く所じゃないの?」
その日から 「どういう規模で被災したのか、2週間とかで治るのか、」等、数少ない情報を調べまくっていました。
参加者には、どう伝えるのか、
キャンセルするのか、待つのか、
でもライフラインは寸断されてると書いてある、どうしよう、
決めかねていた時、1本の電話がかかってきました。

宿泊予定だったふれあいらんど岩泉からでした。

「申し訳ないけど、ちょっと2週間では治りそうにないからキャンセルでいいかな…?また元気になった時に遊びに来てね」

ライフライン寸断されてるはずなのに、連絡してくれた…2週間では治りそうにないってことはもしかしたら少しお手伝いしたら早く治るかな…?

実際にはそんな軽い被災状況ではない事は現地で分かったのですが、

仲間数名と、
せっかく交通機関も手配したし、ちょっとでも力になれるなら行こうよ!

と、何も知らない当時は、若気の至りなのか、
元気になるお手伝いができるなら行く!と災害ボランティアとして岩泉に行く事を決意しますした。

言葉を失った「初めての岩泉」

そして2016年9月13日。
初めて岩泉町を訪れました。
台風で宿泊は出来ないので、田野畑村の羅賀荘に泊まりました。
2日目のボランティア現場が岩泉ヨーグルト工場がある辺りで、
これが食べたかったヨーグルトの会社…と思いながら作業していました。

1日目のボランティア現場で感じたのは、
●思ったより被害が甚大だったこと
●自分達が無力だなということ
 作業が全然進まないんです。。
●作業終わった時に依頼元の子供から言われた「凄い綺麗になってる!!」という言葉に救われたこと

2日目のボランティア現場では、
●運搬人員が不足していて、現場到着が11時頃になったこと
●それにより、依頼主の方に激怒されたこと

が印象に残っています。

この経験から、
●災害ボランティアのニーズが無くなるまで行き続けよう。
 ●運搬人員を確保する為にハイエースで行こう、なんなら中型免許を取ろう

 と心に決めました。

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