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エンディングテーマ決定!②『まごころ』

長編オムニバス映画『突然失礼致します!』のエンディングテーマ『まごころ』を制作された近畿大学 文芸学部芸術学科 4年生の坂元祐文さんにインタビューを行いました。クラシックギターの柔らかなサウンドが特徴的な『まごころ』ですが、製作委員会のメンバーでもある坂元さんがどのような思いで楽曲を制作されたのか、もうひとつのエンディングテーマ『Present』を制作した立教大学の篠田 衛さんから逆インタビューという形で、今回お話しいただきました。

エンディングテーマ『Present』の制作を担当された篠田 衛さんのインタビューはこちらからご覧いただけます。まだご覧になっていない方はこちらもチェックしてください!

聞き手: 立教大学 篠田 衛
文字起こし: 製作委員会 熊谷宏彰

近畿大学 文芸学部舞台芸術専攻 坂元 祐文

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――坂元さんの曲についてもお聞きしたいのですが。

僕は楽曲を創ろうという気持ちよりも、うーん何と言いますか、作品が終わってエンディングが流れたときに余韻を感じられるようにしたかったんですよね。感覚としては和食における「お吸い物」というか…。メロディが際立つ曲は本当に美しいんですけど、曲の力が強すぎるというか、余韻を感じるにはもっと優しくていいのかなと。
僕自身、ほとんど楽曲を作った経験はないんですが、スタジオに行って楽器を演奏する機会も新型コロナの影響で減っていて、最近は家で演奏できるクラシックギターばかり弾いていて(笑)、そこでギターの面白さに改めて気づきました。メロディとか歌が無くても、響きだけで表情が見える良さがあるなって思ったんですよね。弾いているうちに、映画の余韻を感じられるものができてきて、頑張って録ってみました。

――アコースティックとなると大変ですよね。音色も少ないから粗も見えやすいですし。

そうですね。私は元々エンジニアとして録音をやってきた人間なので、録音も自宅でやったんですが、演奏の細かいミスとか、空調の雑音が入ってしまうので、非常に気を遣いました。

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――楽曲を作る上で気を付けたことはありますか。

ポップな楽曲と繋げて聴いたときに、上手く流れができるよう作ったつもりです。今回エンディングテーマだとそれこそ、篠田さんの『Present』とも綺麗に繋がっていると思います。

――映画のエンディングとなると、流れも大事になってきますよね。

接続は重要ですね。それが篠田さんの考えと上手くはまっているのかは不安ですけど(笑)。僕の楽曲はクラシックギター1本のインストですけど、ポップスソングの中でも最近は複雑なコードワークを用いる楽曲が増えていて、コードの響きを楽しむという聴き方が少しずつ理解されているのかなと。

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――自宅でレコーディングされたとのことでしたが、レコーディングで苦労されたことはありますか。

苦労したのはやっぱり夏なんで、部屋が暑かったことですね(笑)。僕は実家暮らしなんですが、ロフトがある部屋で夏は死ぬほど暑くなるんですよ。日中はエアコンつけてないと部屋にいられないレベルなんですが、録音の時はノイズが入るためエアコンを切らなきゃいけなくて。あとは録音と演奏を1人でやらなきゃいけないので、PCの前とマイクの前を行ったり来たりで余計に汗を搔きました(笑)。
高校では軽音楽部に入っていたんですが、そこでもレコーディングに挑戦したことがあって、その時も部室にエアコンが無くて熱中症手前になったのを思い出しました。

――劇場での公開もあるということで、自分の楽曲を大きなスピーカーで聞くとどう聴こえるのかも楽しみですよね。

篠田さんの『Present』とは雰囲気真逆ですけど、その間の静寂なんかも映画館では「聴こえ」ますからね。本当に楽しみです。

――本当に楽しみです!私も作品の一部分を担えたことが光栄です。

本当に多くの方が頑張っているので、本当に作品の出来が楽しみです。

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