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ノッキンオン・ロックドドア

【ノッキンオン・ロックドドア】

▶︎連続ドラマ



1話が始まってからのスピード感といい、内容といい、配役といい見事にハマった。
1話の拡大版でも体感すぐに見終わったので深夜帯の30分ドラマというのがかなり勿体なく感じた。


御殿場倒理役、松村北斗すごいな、と。
というか、SixTONESすごい。SixTONES贔屓みたいになってしまうけど、前クールの【だが、情熱はある】の森本慎太郎、【ラストマン-全盲の捜査官ー】でゲストとは思えない印象を残した京本大我、【刑事7人】で大事なところで突如出てきて爪痕を残した田中樹、主役で輝くのはもちろんのこと主役じゃないところでも、しかもこの短期間でかなり印象に残る演技をしているSixTONES。アイドルとしてのSixTONESとは全く違う個での役者としてのSixTONES、当たりまくりではないか。
そんなときの松村北斗なので、期待はしていたものの期待を余裕で超えてくる芝居。


御殿場倒理は結構癖の強い人物だと思うが、違和感がないし、力が抜けている演技。かといって、締まっていないわけではなくて自然に松村北斗=御殿場倒理になっていて癖の強さが全く浮かない。

それと同じ雰囲気を醸し出していたのが穿地決役の石橋静河。
御殿場×穿地の掛け合いが見ていて、聞いていて心地よい。ふたりのテンポ感がハマりすぎていて力の抜け方が同じ度合いで見ていて勝手に惹き込まれているような感じがする。
とにかくふたりの掛け合いシーンが楽しみだった。


そしてそして美影(早乙女太一)の登場で物語の面白みが深まったのはもちろんのこと、全体的にめちゃくちゃ締まった感じがした。早乙女太一特有の危険さと甘さの混じった雰囲気と声が中毒(依存)になりそうな毒性をもたらしつつ、でもピリリとして引き締まるような最高すぎる配役。


美影が出てきて氷雨(西畑大吾)の影の部分が見えてきて氷雨が何を思って倒理のそばにいるのかを常に考えながら見るようになってそれまでは倒理側目線で見ていたけど3話からは氷雨の心情の動きまで楽しんで見れた。
後半になるにつれて、氷雨が抱える何かが垣間見える場面が増えて最初は倒理のキャラに押されているように見えていたけど氷雨の闇の深さと倒理に対して抱く複雑な重いがチラチラ見え隠れするのがゾクゾクした。氷雨の薄いキャラと倒理と対比したときに良い意味で普通な感じの中にそういう闇の部分をチラッと見せるのが西畑大吾は上手いなあと感じた。



最後まで見て、4人の中でいちばん普通そうに見えた氷雨が4人の関係を壊した犯人で、倒理に対してはサイコパス的な愛を持っていそうな氷雨の顔を知ってなんとなく最終話までの氷雨のチラチラ見え隠れしたものの正体が繋がった気がした。
そういう意味でははじめは松村北斗、石橋静河、早乙女太一に押され気味だったが西畑大吾は「意外と存在感あるな、氷雨」ならぬ「意外と存在感あるな、西畑大吾」だと思った。



この4人の関係を壊すにしては発端となる事件の内容がチープだと思ってはいたけど、最後の最後の最後の大きすぎるサプライズにどうでもよくなった。
映画化もしくは続編の匂わせかな?
ちょっとご時世的に厳しそうだけど。



何よりこのドラマの穿地のごはんシーンの大ファンでした(笑)

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