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間取りって誰が造るの?誰が造るのがいいの?

こんにちは。こんばんは。吉田です。

杜の都、仙台で工務店と設計事務所を営んでいます。

Architect innovation株式会社という名前の会社です。

注文住宅の設計、インテリア、工事を行っております。

本日は“間取りって誰が造るの? 誰が造るのがいいの?“について書かせていただきます。

まず、間取りを造る時の流れです。

間取り作成とは、お客様のご要望を建築士がヒアリングして

法律、構造、日射、風向きなどを考えてベストと思われるご提案をさせていただくことです。沢山の建築会社様が世の中にはあります。自社で設計から工事までを行う会社様、

工事のみを行い、設計は外注に任せている会社様など、形態は様々です。どんな形態がいいのか、弊社の考えるベストな形態は。結論から書きますと、“間取りは、建築を行う会社が造る方がいい“と、弊社は考えております。

弊社がそのように考えて仕事を行っている理由がありますので、深掘りしてご説明させていただきます。

これはあくまで弊社の考え方ですので、一つの考え方として読んでいただけると嬉しいです。

まず、一つ目は、“意思の伝達がしやすい“です。

設計と工事を切り離している場合、例えば、設計を外注先にお願いしている場合は営業が聞き取りをした内容を外注先の設計事務所に伝達します。伝言ゲームはとても難しいことです。

社内の人間が外注先の設計士に、お客様のニュアンスや細かなディティールの内容を正確に伝えるのはとても難儀と思います。同じ社内にいてもこれは同じことが言えます。

お客様が建築会社に間取りを依頼する場合、間取りを造る人間がお客様と直接お話しをさせていただくことがいいと思います。つまり、建築士が間取りを造るのがベストだと弊社は考えます。

構造や法律がわかっていない人間が間取りを造るのは少し危険です。営業の方でも間取りを造ることはありますが、

整形地や比較的簡単な土地の条件の時だけ造る場合が多いです

。最初から設計士、もしくは間取りを造る建築士が同席のもと

ヒアリングを行うことがベストかなと弊社は考えております。

間取りは造って終わりではありません。

間取りを造った人間は、

・行政庁への届出(確認申請、中間検査申請、完了検査申請、その他必要な届出や申請)

・構造図面の作成、確認

・各図面の確認(給排水図面、電気図面、外構図面、換気図面など)

・現場監理これらの業務を行わなければいけません。

しかし、ここからは業界の不透明な部分かもしれませんが、

外注先の設計事務所には格安で間取り作成、行政庁の届出までを行わせる。ということが行われています。

これによってどうなるか。

現場の確認や監理に行く費用を捻出できないということが生まれます。

設計事務所もビジネスです。

現場に行くためには、お金がかかります。ガソリン代、その人の時給など。これを考えていくと、行きたくても行けないというのが現状になってしまうんです。

そうなってしまうと、打ち合わせでお客様が必死に伝えてくださった、図面には描き表せないニュアンスが現場で再現できなくなってしまう可能性が高くなります。

その点、建築会社に設計士が所属している場合は、お客様の細かなニュアンスを伝えに現場に “行ける“   んです。

なぜか。ガソリン代もその人の給料も会社が保証してくれているからです。建売であれば、まだいいかもしれません。

出来上がった建物と外構をご覧いただいてからお客様にご購入いただくので。しかし、注文住宅は別物です。

差別するわけでは無いですが、オーダー品とそうで無いものとして考えていただければいいかなと思います。

つまり、間取り造りは“建築会社の中に設計士がいる会社様、もしくは間取りを外注先に頼んでいるとしても外注先様も十分な設計料をいただけていて現場監理を行える会社の人間が行う“ことが大切かなと考えています。

誤解の無いように書きますが、外注先様に設計を依頼するのはとてもいいことです。設計事務所の方々はとても素敵なアイデアや知識が豊富な方が多いです。

しかし、安い賃金で設計事務所の方々を利用しようとする工務店などは許せません。相手の足元を見て、数や棟数で利用する。僕も同じような思いをしたことがあります。

そんな人々とは、苦しくても関係を切ってきました。

まだまだ未熟な弊社ではありますが、

携わっていただいた方々が、みんながハッピーになれる会社を目指して頑張ります。


本日は、“間取りって誰が造るの?誰が造るのがいいの?“
について書かせていただきました。
 
宮城県全域、仙台市内で建築工事、建築設計、デザイン全般を
行わせていただいております。

家づくりで何か気になる部分がございましたら、
お気軽にご連絡いただけますと嬉しいです。

本日もありがとうございました。
 
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