見出し画像

好きなものを決める話

今日は私が何かを「好き」になることがないお話をします。

よく、初対面の人との会話で「何が好き?」『音楽が好き』「どんなアーティストが好き?」『AAAが好き』などと、好きなもの・こと・人について話すことがあると思います。

私も、話題に困ればその人の好きなものを聞いたり、好きだと言っていたことについて話します。

だけど私は、人から好きなものを聞かれることや、人に自分の好きなものを紹介することが苦手です。

その理由としては、自分の好みをひけらかすのは恥ずかしい・相手が興味をもたないかもしれない・自分に注目が集まるのが嫌だ・オタクと思われたくない…などがあげられます。

その中でも1番大きな理由は、「本当に好きなのかどうか自分でもわからないから」です。

例を挙げると、私は小さいころ、オレンジ色が好きでした。

好きな色を聞かれたら、必ずオレンジと答えていました。

でもそれは、年の離れた姉がオレンジが好きで、それをかっこいいと思って真似をしていたからです。

小さい女の子って、だいたいピンクを好むんです。

友達もピンクが好きな子が多くて、人と違う・姉のように年上の人が好きだからかっこいい、そんな理由でオレンジを好きだと思い込むようにしていました。

成長しても、自分から好きと思うことは少なく、気づけば憧れの誰かの真似になっていたり、少し人と違うことを好きというのがかっこいいからと、自分の好きを自分で制御してきました。

実際には好きにはなれませんでしたが、バンド好きな女の子がかっこよく思えて、バンドの曲を無理に聞いていた時期もありました。

心の底から好きになることがないのです。

人からの評価をあまりにも気にしすぎている性格も原因の一つなのかもしれません。

「これが好き」ということは、自分の個性であって、それは周りの人から見てかっこいいかどうかを気にしてしまうのです。

好きと思えたときでも、そのあとの好きの極め方でも人からの視線を気にしてしまいます。

私はDa-iCEというダンス&ボーカルグループが好きなのですが、ライブに行くとアーティストを見ようと思っているのに、周りのファンのことが気になるときがあります。

私はライブを見るとき、踊ったり歌ったり自分がするのはあまり好きではなくて、まるでDVDを見ているかのように棒立ちで、しっかりステージを目に焼き付けることが好きです。

しかし、周りの方を見ると、声を出したり、ダンスを完全コピーしたり、好きなように体を動かし、アーティストと一体感を持っている気がします。

また、ペンライトもリズム感がないので、周りの人の様子を見ながら振っていますが、結局音楽を素直に楽しむというより、ペンライトをいかに皆を合わせて振れるかに集中してしまう気がします。

自分以外のファンの方を見ていると、自分の好きはまだまだなのかな?間違っているのかな?と思うこともあります。

だから、「Da-iCEが好き」と素直に人に話せないのです。

また、Da-iCEのファンの方は可愛らしい方ばかりで、きっかけは違いますが、好きを継続しているのは、自分のそんなファンになりたいと思っているからかもしれません。

以上のように、私は「好き」を憧れなどから決めてしまうことが多いと自覚しているため、「本当に好きなのかどうか自分でもわからない」のです。

そのため、好きをやめるときにも、飽き性だからなのか・本当は好きじゃなかったのか、という2つの疑問をもちます。

本当に「好き」と思う気持ちは、どこからやってくるのでしょうか…?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?