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AAAを想い続ける①

前回の記事で、日高光啓CEOについて書いた。

今回は彼が所属するAAAという男女混合ダンス&ボーカルグループ(テレビではよく、スーパーパフォーマンスグループと紹介されるかも)について、私が思うことを書こうと思う。

長くなりそうなので記事を分ける。ここでは私のaヲタ歴、というものだろうか、主に参戦したライブを中心に1年ずつ追っていく。

1.超がつくほどのオタク期

まず、私は今はいわゆる「aヲタ」ではないと思う。ただ、過去に生活の全てがAAAという時期もあったから、今でも大好きだ。

私がAAAを知ったのは、『PARADISE』をMステで披露したとき。そのときは、宇野ちゃんのスタイルの良さに驚いた。

好きになったのは、スマホを持つようになった高校生のころ。授業でたまたま777を聴くことがあって、『キズナ合宿2』の配信を見て大好きになった。

おそらく、『恋音と雨空』の少し手前。EWでツアーを回っているときだったと思う。

最初は千晃推しだった。キズナ合宿の影響でだっちゃき(日高くん+千晃ちゃんのコンビ名)推しだったかもしれない。

同時期になぜか姉もドはまりして、一緒にEWのDVDを毎日見た。宇野ちゃんが白パーカー着て、細い足でバキバキ踊るのが好きだったなぁ…

Gold Symphony(2014年アリーナツアー)で初めてライブに足を運んだ。大阪城ホールの最後列の後ろの立見席だった。高校生にとったら大金の7~8千円のチケット代で、人の間を縫ってやっとみれる立ち見席。グッズはタオルだけ。

それでもめちゃくちゃ感動した。だって、そこに確かにAAAがいたし、歌声がずずんとお腹に響いた。

それからも毎日のように動画を見たり、CDを借りたりして、もうデビュー曲から、コアな曲まで完璧に網羅できるように必死になった。ちょうど10周年記念でニコ生でライブを無料で公開していたりしてたので、部屋で一人、ツアータオルを首から下げて、ご飯を抜いてでも見た。

ちょっとした変人だったと思う(笑)それくらいオタクしてた。

10thのアリーナツアー(2015年)ではFC会員初めてのライブだったからか、ステージから3列目という神席だった。

(FC入って初回のライブってなぜか絶対神席みたいなジンクスありますよね)

「ちあき」ってカンペ書いて掲げて。

でも、あんまり自分の目の前には千晃が来なかったんだよね(笑)

記憶をたどれば、宇野ちゃんが沢山来てくれた気がする。めちゃくちゃ可愛かったし、目合った(と思っておこう)

このときは、Twitterとかやってなかったから、認知っていう言葉も知らず、周りの真似してカンペを胸元に掲げて、名前も呼んでた。

今思えばすごく最悪なのが、銀テープも5本くらい持って帰った。ステージにすごく近いし、後ろは通路だったから、体にかかったテープ全部持って帰った。そんな要らんだろ。

褒めるのは、テープを売ることはしなかったこと。自分で裁縫して、キーホルダーとかにして個人で楽しんだけど。売るのは絶対だめ。大量に持ち帰って要らないなら、会場出たとこでスタンドの人に配ればいい。

2.エンタメの魅力、アーティストの魅力

LEAP OVER(2016年アリーナツアー)はスタンド席で、結構遠かった思い出。それでも、銀テープかろうじて1本取れたから、まだ近かったのかも。

LOで思うのは、あのカーテンまじで要らんってこと。

演出で、ステージ全体にレースカーテンみたいなのがかかって、その中にメンバーがいるときがあったんだけど、カーテンに映像も写ってるし、モニターカメラもカーテンの外側にいるからメンバー見えんって。

ここがエンタメの難しいところですよね。

私としては、ライブには曲の世界観とかのエンタメ要素も必要だけど、それよりも生のダンスや歌、表情を見に行ってたので、本当にカーテン要らんってなってました(笑)

DVDで見たら、素敵な演出なんですけど、せっかく生で見れるときに邪魔!って思ってしまったんですよねぇ…

FANTASTIC OVER(2016年ドームツアー)はAAAのライブで初めて2Days参戦。席は、1日目がアリーナ、2日目は本当に本当の最後列(スタンド3階)。

2日目は双眼鏡なしだとメンバーは米粒以下の大きさしかない。モニターを見るのも、双眼鏡で見るのも、直で見るのとは違うから嫌だったけど、しょうがない。

そのぶん、1日目に覚えたメンバーが登場するところを暗転のときに見つめて、スタンバイする様子を見ようと必死になった(笑)

FOはDVDを見すぎて、参戦より映像が記憶にある。このあたりで宇野ちゃん推し、みさちあ寄り、になるのだけど、ライブの宇野ちゃんで1番好きなポイントは、「上着を脱げる衣装にすることで、同じ衣装でも雰囲気を変える」ところ。

思い返すと、FOではオープニングの白衣装、LOでは青衣装、10thでも、富士急でも、GSでも、EWでも……数えたらキリがないくらい、衣装に上着を採用している。で、脱いだら超セクシー。女子でも目のやり場に困る(笑)

歌い方とか、表情だけでなく、衣装にも気を配れる素敵なアーティストだと思った。

3.運営に疑問をもつオタク

この頃から、運営に疑問を持ち始めるようになった。

ただのファンの一人、ただの大学生だったが、あれこれ思ってしまったのだ。

まずは、ライブDVDが出る前に、ファイナル公演が生中継含め、有料テレビチャンネルで放送され始めた。

そもそも、ライブDVDをYouTubeなどに堂々を掲載するオタクがいたにも関わらず、テレビというDVDよりもはるかに安い月額で見られるものでライブを放送したのだ。

言うまでもなく、無断転載は急増した。

オタクの年齢層も幅広いので、学生などはそれが犯罪であることを知らずに、テレビにスマホを向けて撮影していたかもしれない。

インスタで流行りの”文字入れ”も同じくだ。

MCだから著作権にはかからないと考えているのだろうか?

運営側からは公な注意があまりない。もはや公認か?とも疑うくらい。

それにプラスして、AAAにはファンクラブとモバイル会員なるものが存在する。

ファンクラブは「AAA Party」と呼ばれ、年会費4200円ほどだったと思う。入会すれば、ライブのチケット応募がどこよりも早くできる。誕生日にはバースデーカードという、メンバーのコメントやサイン入り(印刷)が入ったポストカードなどが届く。年2回、会報という名の写真集と活動記録が合わさったものが届く。

そして、ネットでログインすれば、メンバーが書いたブログやFC会員しか見られない画像が見れる。といったサービスだ。

モバイル会員は、一方で月額320円くらい。安いと思うが、冷静に計算してみればFCの年会費とさほど変わらない。

モバイル会員は、FC選考の後の2次選考としてライブに応募が出来る。会報はないが、誕生日にはメールがくる。FC会員と同じブログや画像が見れる。

…FCとモバイルを分けた理由はなんだろう?

私は1年ほどFCとモバイル両方に加入していたのだが、FCだけ加入していた姉のほうがチケットの当選が多いし、席も良かったように思う。まぁ、これはたまたまだろうけど。

おそらく、両方に加入していた会員(これを運営はW会員と呼んだ)は、少し冷静になってモバイルを辞めたことだろう。私もそのうちの一人だ。

となると、月額×12か月×会員数の利益がなくなる。

そこで飛び出したのが、「W会員様限定」という文字だ。

ライブ中にメンバーがスマホで自撮り動画を撮影したり、ライブ後のメンバーを動画に収めて、それらをW会員限定で公開するといったものだ。

それまでメンバーの口から「モバイル会員」というワードは一切出なかったのに、突然「モバイルもよろしくね」スタンスが始まったのだ。

また、FOの大阪公演2日目には映像トラブルのため開演が30分以上遅れたにも関わらず、スタッフ・メンバーからは一言の謝罪もなかった。トラブルと言いつつ、メンバーに開演時間を間違って伝達していたのかと思うほどだ。メンバーは悪くないけれども、表に立つのはメンバーなのだから一言くらいあってもよかった。しかも、遅れているのにいきなり開演したのだ。さすがに30分も遅れているからまだ始まらないだろうと、お手洗いに立つ人も多くいた。PAブースでも把握できるくらいだろう。この対応には当時ガチオタだったけど、それでも疑問を持った。

COLOR A LIFE(2018年ドームツアー)では一部公演で席のダブルブッキングが相次いだ。SNSで得た情報にはなるが、自席に他の人が座っていたが、スタッフ(たいていライブ会場内で席を案内しているのは、主催が雇った会社のアルバイトのため、その人には責任はない)と一緒にチケットを確認するとダブルブッキングが発覚。

それはしょうがないにしても、なんと後から入ったお客さんは会場外の廊下で開演しても待たされたそうだ。席の準備をしていたのだろうか。何曲も終わってから、やっと会場に入れたそうだが、チケット代の返金などの対応は一切なかったそう。

こちらはライブが見たくてお金を払って交通費・宿泊費を支払ってやっと来ているのに、この対応にはさすがに厭きれた。

せめて邪魔にならない通路で席が準備できるまでライブを見させてくれてもいいじゃないか。チケット代を支払って、外の廊下で音漏れなど楽しみたくない。

4.オタクの卒業式

2017年3月31日で、メンバーの伊藤千晃が卒業した。

妊娠・結婚・卒業の3ワードは、aヲタの気持ちを支配したことだろう。

なぜ、このタイミングで?

子どもが生まれた時期などから考えると、妊娠したのはAAA初のドームツアーの前後、もしくは最中かもしれない。

もしそうだとしたら、そこに責任はなかったんだろうか。本当に好きだったのだろうか…。

終わったことをアレコレ言うのも、と思うが、卒業を発表してからファンに姿を見せたのは雑誌のみ。制作されたシングル「MAGIC」、アルバム「WAY OF GLORY」は必然的に7人最後の作品として世間に披露された。

そして驚くのは、卒業後ソロとして歌って踊るのだ。私にはもはや何がしたいのかわからなかった。歌って踊るなら、活動休止でもよかったのでは?

でも休止中のライブや新曲のことを考えた結果なのだろうか。そう思うことで怒りを鎮めようと思う。

千晃の卒業前にも、AAAは6人でMステや多くのイベントに参加した。

そのとき言われたのが、宇野ちゃんが少しふっくらしたこと。

もともと痩せているから、少々ふっくらしても、標準なわけだが、少しの変化でも敏感なのがオタクだ。

私もとある音楽イベントで生で見たけど、確かに、少し…と思ったくらい。

千晃がいなくなること、そして千晃ファンからのアンチ(千晃が卒業することはメンバーのせいではない)など、様々なストレスが原因かと思う。ストレスで痩せてしまうよりかはよっぽどマシだが。

4月以降、つまり千晃が完全にAAAを卒業した後はスタイルを取り戻し、6人でドームツアーを行うことになった。

問題なのが、このツアーについての千晃パパの発言だ。このドームツアーでは、初めてAAAが千晃の出身地であるナゴヤドームにてライブを行った。それに対し、千晃パパはSNSで、

『ナゴヤドームに千晃も立たせたかった』

といった主旨の文章を投稿。これは瞬く間に拡散されて、もうSNS上は大火事だ。

第3者からすると、「知らないよ、あなたの娘が辞めるって言ったんじゃん」、だ。

これについても、どうにかこうにか怒りをおさめるが。

さて、WOGは6人で完走した。私の隣の方は、しんちあ(與くんと千晃のコンビ名)推しだったそうで、ずっと涙を流していた。ステージに千晃はいない。

私は別の意味で悲しかった。

『風に薫る夏の記憶』始め、他にも数曲で宇野ちゃんのパートが無くなっていたからだ。

もちろん、千晃のパートのほとんどを宇野ちゃんが歌っており、その分の負担を減らすためなのはわかっているけど、よりによって、自分が大好きだったパートが無くなったのだ。

仕方ないことだけど、でも宇野ちゃんは今ソロでライブをしているように、風薫1曲くらいバリバリに歌えると思う。せめて1番だけでも残してほしかったのが本音だった。

先ほど話したダブルブッキング騒動のCALが、私にとって最後のAAAのライブ参戦となった。

大きなドームで、ムービングステージを使った演出。とても素晴らしいエンターテイメントで、映像もとても綺麗に残ったことだろう。

でも、見えなかったのだ。

ライブでモニターを眺めるなんて、不思議なことだ。でも、見渡してもメンバーの姿は見えないから仕方がない。

ドームは広くて高さもあるから、ステージも高くなる。

と、アリーナでは見上げてもステージさえ見えない。逆にライトが邪魔をしてしまうこともある。

1度に多くの人と感動を分かち合い、同じ空間で同じ瞬間を共有するのはとても素晴らしいことだ。ペンライトだって、多くなればなるほど綺麗な景色となるだろう。

だけど、1人1人の目線になってみれば、やはり何か違うのだ。

ライブハウスの温度と、ドームの温度は違う。

アリーナでも少し感じるが、その時はたまたま自分が良い方の席だったからあまりわからなかった。

目の前に現れるのは、ステージの骨組みとモニターだけ。

生の歌声を聴くだけで満足すると思っていたけど、そうじゃなかったようだ。

5.ライブの目的

大きなハコでライブをするのは一流のアーティストらしい。

会場を抑えるにもお金がいるから、席を売ることができる=有名・一流・人気なアーティストに限られる。

しかし、大きなハコで行われるのは、ダンスと歌ではない。

エンターテイメント、映像収録を見越したパフォーマンスなのだ。

そこには日高CEOの言う「サービス精神」も伴うと思うのだが、当たり前に観客とステージには距離ができるから、少しでも近くに行けるようにトロッコやムービングステージを用意するアーティストが多い。

それはファンにとっても凄く嬉しいことだ。

しかし、トロッコでは踊らない。踊ってもフォーメーションまでは変えられない。

ここは、それぞれの意見になるだろうが、とにかく私はライブでは歌やダンスを見たいのだ。

ドームなら演出もド派手になるお決まりらしい。

エレベーター式のステージや花火で盛り上がる。

その代わり踊らないのだ。その代わり、「近くに来たよ、今日もありがとう」と手を振るのだ。

これから同じ空間を感情むき出しで共有するのだから、それも大切だ。

踊る、踊らない、このバランスが絶妙に難しいと思う。

ずっとメインステージで踊っていても、最後列からはもはや誰がどれなのか、6人なのに3人しか見えないぞ、ということにもなる。

でも、ずっとトロッコだと、ダンス&ボーカルグループの意を疑い始める。

どうするのが正解なのかは、その時々やアーティスト、ファンによってもかなり異なるだろう。

ワガママを言うなら、「歌って踊っているところを目の前で見たい」のだ。

私はDa-iCEというグループのライブを最前列で見たことがる。

その時、少しの足音も聞こえたし、汗が流れていくのも、目が合ったのも、確実にわかったのだ。

ド派手な演出で、ライトをちかちかさせてダンスパートがほぼ見えないけど、なんとなくかっこいい、というのは映像向けだと思う。

演出などなくても、スキルをどどんと見せてくれたら、圧倒される。

ただ人気が出れば出るほど、最前列はかなり確率が高いし、ハコも大きくせざるを得ないだろう。

結局、この議題に結論はない。

近くを解決するなら、このご時世だ。オンラインライブもいい。

でも、それじゃお腹に歌声が響かないのだ。



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