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無重力の心の話


※これは旅の途中に記録した手記をそのまま載せています。



もう駄目だ、と思う瞬間が好きなんだなと分かりました


「もう駄目だ」
「引き返せない」
「死ぬかもしれない」
「これをやってしまったら終わる」
こんな風に退路を絶たれて限界になり
「それでもやるしかない」と
決心した瞬間の私の心は結構好きです



飛行機の着陸前
フリーフォールに乗ったとき
高層ビルから片足を出したとき
バンジージャンプであと一歩を踏み出すとき
jazzのソロシーンでスポットが当たったとき
デザイン課題の締切の1時間前
人狼であと1人になるまで追いやったとき
知らぬ街、知らぬ店の入り口に手をかけたとき


この気持ちになる時は大抵、
心が無重力空間にいることが多いのかもしれない

落ちることを期待しているのではなくて
落ちる直前に完全に空中に止まっている時のような
そんな気持ちが好きです


この旅で思考実験をしていて怖くなったのは、
もしも凶悪犯とかに襲われて
友人を2人連れて来られ二者択一を迫られたとしたら
ずっと悩んでいたいなぁと思ったことです


実際には誰にも死んで欲しくないので自分が死ぬとは思いますが
どうしようもない選択肢をこの手に握りながら迷っている時は一番高まって良さそうだなと思ってました


これ最悪な話っぽいな
やめよう、これ以上書くのは

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