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足を組む癖の原因と直し方について

姿勢の悪かった久野は、椅子に座るとすぐに足を組む癖がありました。
真面目な人は当然足を組んだりしないのですが、年齢を重ねるごとに足を組む人の割合は増えていきます。
今日は、そんな足を組む原因と癖の直し方を見ていきましょう。

足を組むのは縫匠筋という筋肉が働くことによります。この筋肉の役割は、足を組む以外に、骨盤を寝かすという働きがあります。

椅子からずり落ちたような座り方をする人は、骨盤が倒れるので、縫匠筋が緊張します。
このとき、体の重心が偏っていると、重心がかかっていない方の足を、重心がかかっている方の足にかけてしまいます。
この動作は、体の転倒を押さえるための運動だと考えられます。

なので、正しく骨盤を立てて座っている人でも、縫匠筋は緊張していないですが、重心が著しく偏るとバランス取りのために足を組んでしまいます。

さて、足を組みたくないときの対処法ですが、内ふとももから内ひざのところに付いている内転筋に力を入れてみましょう。
内転筋は、太腿を内側にねじるときに使う筋肉で、ここを緊張させていると縫匠筋の緊張の作用を打ち消して、太ももの位置を固定できます。

無意識に姿勢を保って、足を組んだりしなくなれば、注意力を姿勢にとられることもなくなって頭のなかがクリアになるので、足を組む癖のある方は、是非お試しください。

また、内転筋に力をいれておけば、爪先の角度を内向きにすることができます。便利な使い方として『気をつけ』の爪先を60°に開いた状態で、内転筋に力を入れると、おしりの筋肉を緊張させたまま、かかとを開いて足を左右水平にできます。
これは剣道でも使う大切な姿勢ですので、内転筋を意識することを覚えておくと役に立つでしょう。

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